「御上先生」脚本家、松坂桃李の第一声に感動 パーソナル・イズ・ポリティカルに込めた思い「フィーチャリングされていく言葉になるとは思っていなかったです」【詩森ろば氏インタビューVol.1】
2025.02.23 12:00
俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)。第6話の放送を前に、脚本を担当する詩森ろば氏が、モデルプレスらのインタビューに応じ、松坂への信頼や、「パーソナル・イズ・ポリティカル」という言葉を作品に取り入れた理由を明かした。【Vol.1】
松坂桃李主演「御上先生」
本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に一人の官僚教師・御上孝(松坂)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーだ。「御上先生」松坂桃李の第一声に感動
詩森氏は、松坂について「顔合わせの第一声で感動してしまって。最初の読み合せから完璧だったんです」と絶賛。撮影を見学した際も「そのときもパーフェクトで、放送を観るとパーフェクト以上でした」といい「『御上は愛の人だ』とおっしゃっていて、私が1番込めたかったことを、あのクールな物言いの脚本の中から読み取っていただけたことが嬉しかったです」と信頼をのぞかせた。「御上先生」パーソナル・イズ・ポリティカル
また「パーソナル・イズ・ポリティカル(個人的なことは政治的なこと)」が1つのキーワードとなっている本作。30年ほど前、LGBTQの作品の執筆のために取材した際に聞いた言葉だという詩森氏にとっては、常に根本にある考え方であり「私にとってはデイリーなことで、勢い込んで使ったわけではなくて、何気なく使ったらプロデューサーや監督たちがすごく気に入ってくれて今回の中心になっていきました。フィーチャリングされていく言葉になるとは思っていなかったです」と打ち明け、「このドラマによっていろいろな方が知ってくれるのはありがたいですし、大切なこと。今社会にとって必要な視点、必要な言葉だったんだな」と反響を語った。最後に第6話に向けて「今はディスカッションドラマとしてのロジカルな部分が際立っていると思うんですけど、個と個の話や、関係性の話になっていくので、思いのほか心が揺さぶられるドラマになっているんじゃないかなと思っています」と予告。「大人のキャストも含めて全員が変化しないと乗り越えられないドラマなので、その変化の素晴らしさ、少しずつでも価値観を刷新していけるんだという勇気が伝わるドラマになっていくように頑張ってみんなで考えました」とコメントした。(modelpress編集部)
「御上先生」第6話あらすじ
週刊誌に記事が出て、生徒たちは御上の兄・宏太(新原泰佑)のことを知る。「昔のことだ」と、生徒からの問いに答えない御上だが、御上の過去を知るある人物の後押しもあり、静かに口を開く。果たして御上は何を語るのか――。
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