竹内結子&大竹しのぶの「特別な思い出」とは 子供時代を振り返る モデルプレスインタビュー
2015.07.16 08:00
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女優の竹内結子(35)と大竹しのぶ(57)がモデルプレスのインタビューに応じた。
2人は、ディズニー/ピクサー長編アニメーション20周年記念作品となる最新作・映画「インサイド・ヘッド」(7月18日、日本公開)の日本語吹替版の声優を担当。同作は、11才の少女ライリーの“5つの感情(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ)”を主人公に、誰も見たことがない無限に広がる頭の中で繰り広げられる感動の冒険ファンタジー。竹内はヨロコビを、大竹はカナシミを演じた。インタビューでは、声優に挑戦した感想、感情にまつわる自身の思い出などについて語ってもらった。
竹内:自分で吹き替えをしたという意識がありましたので、最初は、“ああ、自分の声だ!”、“ちゃんとできているかな?”という目線で見ていました。ただ、気付いたら自分の声であることを忘れ、ヨロコビとカナシミがいて、イカリ、ムカムカ、ビビリがいて、ライリーがいて…という世界に入っていました。“魔法がかかっている!”と思いました。それはこの作品が持つ力なのだなと思います。
大竹:自分の作品を見ると最初に自分のダメな所ばかりが入って来てしまうもので、今回も“私、ダメだな”という所ばかりが入ってきてしまったのですが、結子ちゃんと同じで、だんだん物語に入っていって、最後は感動していました。
― 感情そのものをキャラクター化した役柄でしたが、役作りでの苦労や、演じた感想は?
竹内:英語版でお芝居をされている方の声を聞いて、その方がどういった意図でお芝居をされているのかを汲み取ることで役作りをしました。ヨロコビは語り手としてナビゲートすることもある役柄ですが、日本語に英語を置き換えた時に言葉の数がどうしても増えて、言葉が変わっても間合いは同じなので、同じ時間で日本語を当てるということがなかなか大変で、早口でしゃべりました。おかげで、滑舌が鍛えられました(笑)
大竹:自分の存在をネガティブに捉えたりするカナシミは、私の性格とは正反対のキャラクターなのかなと思います。私はいつも前向きに、いつも楽しくいたいなと考える方なので。でも、演じているときは、悲しんでいることがすごく心地よくて、カナシミはヨロコビに甘えているのだろうなと思いました。
竹内:外から見られる印象も含めて、人間は明るいに越したことはありませんし、前向きな気持ちでいつでも楽しく、ポジティブでいた方が人は幸せになれると思います。でも、カナシミは、人をいたわったり、思い遣ったりという、誰かに対して共感する部分で人と人を繋げてくれる感情なのかなと思いました。ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリのどれかひとつが欠けても感情のバランスは取れないのだなと思います。感情同士のパワーバランスは人それぞれだと思いますが、全部が揃わないと、1人の人間としての感情は成り立たないのだなと思いました。
大竹:ヨロコビだけだと人は成り立たなくて、ヨロコビがいて、カナシミがいて、ビビリが時々「ダメだよ、ちょっと待って」と言ったりしているのが人間なのかなと思いました。この作品は、精神科のお医者様が作ったのかなと思うくらい頭の中の感情がよく描かれていました。なぜ涙が出ちゃうのだろうというときがあると思いますが、この映画を見ると、ヨロコビとカナシミが取りっこして、コントロールしているのだなと思います。本当は楽しみたくないのに、「楽しみたい」と心に嘘をつくことで涙が出たりするのだなと、この映画を見て思いました。
― 声優を担当されて思い出したご自身の「特別な思い出」を教えてください。
竹内:私も思春期の頃は正直、家族のことを“うっとおしい”などと思っていたりもしましたが、いつだって、私が何か困ったときに、兄弟なり、母なり、父なりが側にいてくれていたことが、今思えば有難かったなと感じます。自分ひとりで、もんもんとしていることにすら気が付かない頃に、私のことを見放さないで、何かあっても大丈夫なようにちゃんと側にいてくれていましたので。
大竹:映画などで、子供が一人で歩いているだけの何気ないカットなどがありますが、子供は、親に相談すればすぐに解決することも、ランドセルを背負いながら一人で考えたりして、子供なりに一生懸命生きているのだなと思いました。私も、自分が小さかった頃に歩いた通学路を思い出しました。先生から褒められた日の嬉しい道とか、逆に友達とケンカしたときの寂しい道とか、いろいろな思い出が浮かんできて、懐かしかったです。親としての目線で見ても、子供はこんなふうに考えているのだなと教えられることがありました。子供たちをヨロコビで満たしてあげたいなとすごく思いました。
竹内:諦めないことだと思います。また、人から聞いたことなのですが、叶えたい夢があったら具体的にどうするのかを、より強く、細かく、ディテールにまでこだわってイメージした方が夢は近づくそうです。なんとなく“ビッグになりたい!”と思っていても漠然としてしまいますが、“何歳くらいになったらこういうオーディションを受けて、受かったらどういう作品に出て、そのときに私はこんな役をやりたい!”など、具体的に考えた方が夢は叶うようです。
大竹:好きであり続けることが一番だと思います。私もお芝居をすることが好きなので。小さなところから始めていれば大きなものに繋がっていくと思いますし、あとは楽しむことが大事です。
― ありがとうございました。
日本を代表する女優として輝き続ける2人。益々の活躍に注目したい。(modelpress編集部)
感情そのものという難しい役柄に挑戦
― 完成版でご自身の声を聞いた感想からお願いします。竹内:自分で吹き替えをしたという意識がありましたので、最初は、“ああ、自分の声だ!”、“ちゃんとできているかな?”という目線で見ていました。ただ、気付いたら自分の声であることを忘れ、ヨロコビとカナシミがいて、イカリ、ムカムカ、ビビリがいて、ライリーがいて…という世界に入っていました。“魔法がかかっている!”と思いました。それはこの作品が持つ力なのだなと思います。
大竹:自分の作品を見ると最初に自分のダメな所ばかりが入って来てしまうもので、今回も“私、ダメだな”という所ばかりが入ってきてしまったのですが、結子ちゃんと同じで、だんだん物語に入っていって、最後は感動していました。
― 感情そのものをキャラクター化した役柄でしたが、役作りでの苦労や、演じた感想は?
竹内:英語版でお芝居をされている方の声を聞いて、その方がどういった意図でお芝居をされているのかを汲み取ることで役作りをしました。ヨロコビは語り手としてナビゲートすることもある役柄ですが、日本語に英語を置き換えた時に言葉の数がどうしても増えて、言葉が変わっても間合いは同じなので、同じ時間で日本語を当てるということがなかなか大変で、早口でしゃべりました。おかげで、滑舌が鍛えられました(笑)
大竹:自分の存在をネガティブに捉えたりするカナシミは、私の性格とは正反対のキャラクターなのかなと思います。私はいつも前向きに、いつも楽しくいたいなと考える方なので。でも、演じているときは、悲しんでいることがすごく心地よくて、カナシミはヨロコビに甘えているのだろうなと思いました。
子供時代の思い出を振り返る
― 物語では、ライリーの中にある「特別な思い出」がキーになりますが、作品を見て、改めて感じたことはありますか?竹内:外から見られる印象も含めて、人間は明るいに越したことはありませんし、前向きな気持ちでいつでも楽しく、ポジティブでいた方が人は幸せになれると思います。でも、カナシミは、人をいたわったり、思い遣ったりという、誰かに対して共感する部分で人と人を繋げてくれる感情なのかなと思いました。ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリのどれかひとつが欠けても感情のバランスは取れないのだなと思います。感情同士のパワーバランスは人それぞれだと思いますが、全部が揃わないと、1人の人間としての感情は成り立たないのだなと思いました。
大竹:ヨロコビだけだと人は成り立たなくて、ヨロコビがいて、カナシミがいて、ビビリが時々「ダメだよ、ちょっと待って」と言ったりしているのが人間なのかなと思いました。この作品は、精神科のお医者様が作ったのかなと思うくらい頭の中の感情がよく描かれていました。なぜ涙が出ちゃうのだろうというときがあると思いますが、この映画を見ると、ヨロコビとカナシミが取りっこして、コントロールしているのだなと思います。本当は楽しみたくないのに、「楽しみたい」と心に嘘をつくことで涙が出たりするのだなと、この映画を見て思いました。
― 声優を担当されて思い出したご自身の「特別な思い出」を教えてください。
竹内:私も思春期の頃は正直、家族のことを“うっとおしい”などと思っていたりもしましたが、いつだって、私が何か困ったときに、兄弟なり、母なり、父なりが側にいてくれていたことが、今思えば有難かったなと感じます。自分ひとりで、もんもんとしていることにすら気が付かない頃に、私のことを見放さないで、何かあっても大丈夫なようにちゃんと側にいてくれていましたので。
大竹:映画などで、子供が一人で歩いているだけの何気ないカットなどがありますが、子供は、親に相談すればすぐに解決することも、ランドセルを背負いながら一人で考えたりして、子供なりに一生懸命生きているのだなと思いました。私も、自分が小さかった頃に歩いた通学路を思い出しました。先生から褒められた日の嬉しい道とか、逆に友達とケンカしたときの寂しい道とか、いろいろな思い出が浮かんできて、懐かしかったです。親としての目線で見ても、子供はこんなふうに考えているのだなと教えられることがありました。子供たちをヨロコビで満たしてあげたいなとすごく思いました。
夢を叶えるためのアドバイス
― 最後に、モデルプレス読者に向けて「夢を叶えるためのアドバイス」をお願いします。竹内:諦めないことだと思います。また、人から聞いたことなのですが、叶えたい夢があったら具体的にどうするのかを、より強く、細かく、ディテールにまでこだわってイメージした方が夢は近づくそうです。なんとなく“ビッグになりたい!”と思っていても漠然としてしまいますが、“何歳くらいになったらこういうオーディションを受けて、受かったらどういう作品に出て、そのときに私はこんな役をやりたい!”など、具体的に考えた方が夢は叶うようです。
大竹:好きであり続けることが一番だと思います。私もお芝居をすることが好きなので。小さなところから始めていれば大きなものに繋がっていくと思いますし、あとは楽しむことが大事です。
― ありがとうございました。
日本を代表する女優として輝き続ける2人。益々の活躍に注目したい。(modelpress編集部)
映画「インサイド・ヘッド」(7月18日、日本公開)あらすじ
「インサイド・ヘッド」の“世界”となる、とても明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で今まで育った田舎に別れを告げ、都会のサンフランシスコに引っ越しをすることになる。ライリーが新しい生活に慣れようとする中“感情=キャラクター”たちは、それぞれが彼女の幸せを守ろうとぶつかり合ってしまう。そして彼らの行動はライリー自身の感情となり、予想のつかない大事件を巻き起こすことになる。果たして彼らは、彼らが大好きな“世界=ライリー”を守れるのか?誰もが知っているのに誰も見たことがない世界を感動的に描き出す。
【Not Sponsored 記事】
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