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Q. 「高齢出産はハイリスク」と聞きますが、リスクは若いほど低いのでしょうか?【産婦人科医が解説】
30代後半から40代のいわゆる「高齢出産」の問題や、不妊症の増加などが話題になっていることで、「なるべく若いうちに産んだ方がリスクが低い」と考える人もいるようです。しかし「若いほど低リスク」ではありません。わかりやすく解説します。
Q. 月経が始まったら、なるべく若いうちに出産した方がいいのでしょうか?
「年齢の影響で不妊になり、悩む人も多いと聞きました。現実的には、月経が小学生のうちに始まっても、中学生や高校生の年齢で出産するケースは、とても少ないと思います。もちろん社会的な事情もあると思いますが、生物学的には、月経が始まったら若いほど妊娠もしやすく、出産時のリスクも低いのでしょうか?」
A. 低年齢ほどリスクが低いわけではなく、10代は出産適齢期ではありません
「不妊」や「高齢出産」の問題が多く論じられる中、「妊娠・出産は、なるべく若いうちにした方がいい」と考える人も増えているかもしれません。
しかし、月経が始まっているからといって、低年齢であるほど健康でリスクが低いわけではなく、10代は出産適齢期とはいえません。人間の生物学的な出産適齢期は「25~29歳」です。他の年齢層と比べて、最も周産期死亡率が低く、そのほかのトラブルも少ないと報告されているためです。
たしかに、月経が始まり安定していれば、低年齢でも出産すること自体は不可能なことではありません。しかし骨盤も未成熟な状態で出産に及ぶことは母子ともに非常にリスクが高いことを忘れてはいけません。
医学的に見た体の問題だけでなく、精神的にも未成熟であったり、社会的立場の弱さ、経済的自立の難しさといった、産んでからのさまざまなリスクも、無視することはできません。
実際には、15歳未満の妊娠も、年間約400件ほどが報告されています。しかし9割近くは中絶を選択しており、出産に至る事例はかなり少ないと考えられます。低年齢での妊娠・出産は、本人だけの問題ではありませんので、正しい知識を持つことが大切です。
出産適齢期を過ぎてからの不妊の問題とは別に、若年層も正しい知識を持てるよう、周りの大人たちが責任をもって正しい情報を伝えていくべきだと思います。
女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。女性医療の先駆者の下、最先端の性差医療を学び、「全ての女性に美と健康を!」をコンセプトに現場診療にあたる。ネット・雑誌・書籍等の媒体を通し幅広く健康啓発を行っている。
執筆者:清水 なほみ(産婦人科医)
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