「それ、答えないとだめですか」と敬語で逃げた俺→タメ口の言葉を敬語の1行に打ち直していたわけ
送れなかった下書き
彼女とはボルダリングジムで知り合いました。会っているときは、自然とタメ口で話せる相手です。
問題は、メッセージでした。
初めてのデートの帰り、タメ口で感想を打ってみたことがあります。「楽しかった」から始めたはずが、「笑った顔が好き」「もう会いたい」「次はいつ空いてる?」と、打つ手が止まりません。気づけば画面の半分以上が、言いたいことで埋まっていました。
読み返して、怖くなりました。学生の頃、長いメッセージを送りすぎて「重い」と言われ、ふられたことがあったからです。彼女とは、同じ終わり方をしたくありませんでした。
俺は下書きをメモに移し、敬語で打ち直しました。
「今日はありがとうございました。楽しかったです」
敬語にすると、不思議と気持ちに歯止めがかかりました。
敬語というブレーキ
それからは、デートのたびに同じことをしました。まずタメ口で全部書き、メモにしまってから、敬語の一行だけを送るのです。
「なんで敬語なの笑」
彼女にそう訊かれたときも、本当のことは言えませんでした。
「なんとなくです」
会えば、いくらでもタメ口で話せます。言いすぎても、顔を見ていれば冗談にできるからです。でも画面の上では、書いた言葉がそのまま残ってしまう。だからこそ、ブレーキが必要でした。
ある週末のデートの帰りも、改札で別れてすぐに送りました。
「今日もありがとうございました。気をつけて帰ってください」
届いた本音
電車に乗ってしばらくして、彼女の本音が届きました。
「メッセージだと敬語なの、ちょっと距離感じる」
距離を取るための敬語ではありませんでした。むしろ逆だったのに、それが伝わっていなかったのです。どう説明すればいいのか分からず、俺はまた敬語で逃げてしまいました。
「それ、答えないとだめですか」
送ってすぐに後悔しました。少しして、彼女から短い返事が届きました。
「知りたい」
もう、敬語で書くのはやめようと決めました。
そして...
「ごめん、ちゃんと書く」
そう打って、まずはためていた下書きを全部貼りつけて送信しました。続けて、前の恋愛のこと、タメ口だと気持ちが止まらなくなることを打って送りました。
返事は、すぐに届きました。
「全部読んだ。重くないよ。これからはこっちで送って」
改札で別れるたびに送っていた敬語の一行は、毎回、送れなかった長い下書きの代わりだったのです。
(20代男性・不動産会社勤務)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
豪華なおかずが並ぶ中…嫁だけ【もやし】を出す義母。しかし⇒嫁が“感激したワケ”に、義母が真っ青になった話愛カツ -
【穴埋め熟語クイズ Vol.5448】□に漢字を入れて4つの熟語を完成させてくださいエキサイトニュース -
「私だけに相談?」嬉しいはずなのに…ランチ中にママ友が耳打ちした“同じクラスの嫌がらせ”に感じた違和感の理由【漫画】エキサイトニュース -
「オバサンじゃん!?元カノがよかった~」結婚の挨拶で…私を貶す義妹。しかし⇒私「あ、実は…」義妹「う、うそ…?」愛カツ -
「本当に、あなた?」と返された俺→未読のまま3日、見覚えのないアカウントで送るしかなかった本当の事情ハウコレ -
男性がずっと黙って耐えている。本命彼女の3つの「やめてほしい」行動ハウコレ -
【星座別】来週、片思いの彼からランチに誘われる女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
【星座別】11月前半、幼なじみの男性に隣の席を選ばれる女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
【星座別】2026年11月下旬、脈なしだと思った彼から「話がある」と言われる女性ランキング<第4位~第6位>ハウコレ