娘への長文を止めた私、文字のない梅シロップの写真を送った理由
娘を毎日の話し相手にしました
娘が家を出てから、夫と2人で食卓を囲むようになりました。夫は以前から口数が少なく、食事中に交わす話も多くありません。片づけを終えると、私はその日の出来事を娘へ送るようになりました。庭の花、回覧板、近所の犬。1つ書くと、ほかの話も続けて伝えたくなります。
娘からの返事は短いものでした。それでも私は、返事の短さから忙しさを考えず、自分が書きたい分だけ送り続けました。夫との会話を増やすことより、娘とのメッセージ画面へ毎日の話を移すほうが簡単だったのです。
「返事はいらない」で済ませました
娘から電話がかかってきました。
「毎日送らなくていいよ。忙しいし、返せないから」
私は「返事はいらないのよ」と答えました。返事を求めていないのだから問題はないと思っていました。しかし、娘は長い文面を読むために時間を使います。返信を求めなければ、好きなだけ送ってよいわけではありませんでした。
通話を終えたあと、入力していた文面を削除しました。それからは娘へ何も送りませんでしたが、連絡をやめたことで娘を困らせていないか、今度は別の理由を考えるようになりました。
写真なら負担が少ないと思いました
台所の棚には、作ったばかりの梅シロップが並んでいました。娘が実家にいた頃、夏になるとよく飲んでいたものです。長い説明を添えず、写真だけなら送ってもよいのではないかと思いました。私は瓶が並ぶ棚を撮り、その1枚だけを送りました。
写真にも、見てほしいという私の都合は入っています。それでも、また長文を送るよりは受け取りやすいはずだと考えました。娘がどう感じるかを聞かず、今回も私が連絡の形を決めていました。
そして...
週末、娘が実家へ帰ってきました。台所の棚を見ながら、私は「持たせるものがあると、連絡しやすいから」と言いました。娘は「梅シロップ、持って帰っていい?」と返しました。
私は瓶を包み、娘の鞄へ入れました。毎日の長文が負担だったことまで、なかったことになったわけではありません。娘を見送ったあと、瓶が1本減った棚を撮りました。しかし、その写真は送らずに保存しました。伝えたいことができるたびに送るのではなく、娘が受け取れる量を考えるところから始めようと思っています。
(50代女性・パート)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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