「アカウント、見つけちゃったんですよね」初対面で私のSNSを言い当てた彼と、その後
文面では、丁寧な人だった
マッチングアプリで知り合った彼と、初めて会ったのは駅前のカフェでした。やりとりは2週間ほど。返信の間隔も言葉選びも落ち着いていて、会う前の不安はほとんどありませんでした。実際の彼は写真の印象どおりで、仕事の話も趣味の話も、こちらの言葉を待ってから話す人でした。楽しい、と素直に思える時間で、次があってもいいなと考えながら店を出ました。
改札の前で、彼は足を止めた
駅までの数分も、会話は途切れませんでした。改札の前で立ち止まった彼が、こちらを見て言いました。
「アカウント、見つけちゃったんですよね」
一拍おいて、それが私のSNSの話だと分かりました。彼が口にしたのは、本名とも違う、友人にしか教えていないアカウント名だったからです。
「教えてないですよね」
声が硬くなるのが自分でも分かりました。彼は笑ったまま続けました。
「探せば、わかるものですよ」
悪びれない言い方
「猫の投稿、いいなと思って見てました」
彼の言い方には、隠し事を打ち明けることが出来たような軽さすらありました。悪びれる様子がないぶん、この人の中では普通のことだと分かって、私は笑顔を作ったまま一歩下がり、改札に定期をかざしました。ホームに立ってからも、彼がまだこちらを見ている気がして、振り返れませんでした。
そして...
家に着いてまずしたのは、アカウントに鍵をかけることでした。過去の投稿を遡ると、行った店も、飼っている猫も、最寄り駅を推測できそうな写真も並んでいました。翌日、彼から長いメッセージが届きましたが、開いたまま返信はしていません。文面の丁寧さは最後まで変わらないのに、教えていないことを知られていた事実だけは、その丁寧さでは上書きできませんでした。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
男性の血液型でわかる!サプライズ計画の「立て方のタイプ」<A型・AB型>ハウコレ -
炊飯器の“煮込み料理”を勝手に食べた義母!?しかし直後⇒嫁「お義母さん、それ…」サーッと血の気が引いたワケ愛カツ -
まだ間に合うかもしれない。浮気が本格化する前に現れる些細な変化に気づいてますかハウコレ -
【38.4℃】なのに…娘の薬を“捨てた”義母!?しかし早朝6時半⇒「な、なんだこれぇ!?」取り返しのつかない事態に…愛カツ -
「米」とだけ返してきた妻の真意を、俺はメッセージ履歴の中に見つけたハウコレ -
【星座別】「仕事も遊びも全力」オンオフの切り替えが鮮やかな女性ランキング<最下位~第10位>ハウコレ -
【星座別】2026年8月、彼との距離が縮まる女性ランキング<第4位〜第6位>ハウコレ -
【盲点でした】理想の相手と出会った女性の8割が「そこで見つけた」と答えた場所ハウコレ -
夫「自由になりたいから離婚する」妻「嬉しい!いつする?」⇒直後夫の顔がみるみる固まり…「冗談だよな?」愛カツ