「また同じのにしたんだね」と言われた俺が、次に選んだもの
最初の手土産での失敗
彼女の実家へ初めて挨拶に行くとき、俺は駅ビルの物産コーナーで地方銘菓を選びました。包装も整っていて、挨拶の品として問題ないと思っていました。
数日後、彼女との会話で、母親にナッツ類や一部の果物へのアレルギーがあると知りました。俺が持参した菓子にも、対象となる食材が入っていました。
大事には至らなかったと聞きました。それでも、見た目や評判ばかり気にして、原材料を確認しなかった自分が情けなくなりました。彼女の家族に良く思われたいと考えながら、必要な確認が抜けていました。
同じ売り場へ戻る理由
2回目の挨拶では、原材料の表示が分かりやすい焼き菓子を選びました。彼女の母親も食べられる内容で、父親が好きな品だとも分かりました。
その場で「お父さんが好きなものね」と喜んでもらえたため、次も同じものを選びました。安全だと確認できていて、家族にも喜んでもらえる。それなら変える必要はないと思っていました。
別の商品を調べたこともあります。ただ、表示だけでは判断しにくいものもあり、また間違えることが怖くなりました。結局、俺はいつもの棚へ戻り、同じ箱をレジへ持っていきました。
話せなかった理由
3回目の挨拶を終え、彼女と縁側に座っていると、「お菓子、また同じのにしたんだね」と言われました。
俺は「うん、喜んでくれてるから」と答えました。嘘ではありません。でも、最初の失敗には触れませんでした。
確認不足だったことを知られるのが恥ずかしく、今さら説明するのも不自然に思えました。その結果、彼女には何も考えず同じものを選んでいるように見えていたのだと思います。安全な品を選ぶことに集中して、選び続ける理由を伝えていませんでした。
そして...
帰りの電車で、俺は手土産を調べました。次は少し違うものを選びたいと思う一方で、自分だけで判断することにはまだ不安があります。
必要だったのは、失敗を隠して同じ箱を買い続けることではありませんでした。彼女に事情を話し、母親が食べられるものを一緒に確認すればよかったのです。
次の挨拶までには、最初の手土産で確認を怠ったことを話すつもりです。そのうえで、彼女と一緒に別の品も探したいと思います。同じものを選ぶ安心に逃げず、選んだ理由まで言葉にしたいです。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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