私がリーダーの楽しいランチグループが気づいたら私1人になっていた件
誘わないという選択
入社してから、同僚5人ほどでランチへ行くのが習慣になりました。最初に店を提案するのは、たいてい私でした。みんなが「そこにしよう」と言ってくれるのが、少しうれしかったのだと思います。
彼女も、はじめは一緒に来ていました。けれど半年ほど経つ頃から、会話のテンポや店の好みが合わないように感じることが増えました。
ある日、同僚に「彼女も誘う?」と聞かれました。私は深く考えず、「今日は少人数で」と答えました。その場では、それほど大きなことを言ったつもりはありませんでした。
それが当たり前になっていた
それからも、同じようなことが続きました。誘う人を決めるのは私で、彼女は自然にグループの外にいるようになりました。
悪気はないと思っていました。ただ声をかけなかっただけ。合わないなら無理に誘わなくてもいい。そう整理していました。
彼女が自席でお弁当を食べているのを見たこともあります。けれど、ランチの笑い声の中にいると、その姿を長く考えずに済みました。私が作った空気で彼女を1人にしているとは、見ないようにしていました。
誰も来なくなった日
ある日、昼休みになっても、誰も私の席に来ませんでした。いつもなら「今日どこ行く?」と声がかかる時間です。
たまたま忙しいのだと思いました。でも次の日も、その次の日も、誰も誘いに来ませんでした。あとから分かったのは、みんなが少しずつ別の人と食べるようになっていたことです。
行き先も席も私が決めることに、周りは疲れていたのかもしれません。私は彼女を外したつもりでいました。でも、私が作った空気から、周りの人も離れていったのです。
そして...
今では、私も自席でお弁当を食べています。コンビニの袋を開けながら、かつて彼女が同じように座っていた姿を思い出すことがあります。
自分で決められるランチは楽だと思っていました。けれど、誰かを外す自由と、誰にも選ばれなくなることは、近い場所にあったのだと思います。
彼女に謝るべきなのか、今も迷っています。ただ、声をかけなかっただけだと片づけていた日々が、彼女にとってどんな昼休みだったのかは、もう分かったつもりです。次に誰かと食事へ行くときは、中心に立つことより、そこにいる人をちゃんと見ることから始めたいです。
(20代女性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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