消したつもりの下書きが送信され、彼女に名前だけが届いてしまった俺の事情
何度も作っていた下書き
付き合って2年になる彼女に、同棲の話をしたいと思っていました。軽く言うには大きい話で、直接言う前に、まずはメッセージで切り出そうとしていました。
部屋の候補を見ていること、これからの暮らしを一緒に考えたいこと。伝えたい内容はあるのに、文章にするとどれも急ぎすぎて見えました。
食事の席でも、彼女に気づかれないようにスマホを裏返していました。仕事の連絡だとごまかしましたが、実際は彼女への下書きを開いていただけです。その積み重ねが、彼女には距離を置いているように見えていたのだと思います。
名前だけ送ってしまったあと
下書きは完成しないまま残っていました。彼女の名前を書き、そのあとに続く言葉を考えては消しているうちに、名前と読点だけになっていました。
送ったつもりはありませんでした。気づいたときには、そのまま彼女へ届いていました。すぐ謝ればよかったのに、何を説明しても変に見える気がして、俺は返信をためらいました。
彼女からも返事はありませんでした。俺は、変なメッセージを送ったことばかり気にしていました。でも本当に問題だったのは、そのあとすぐに事情を話さなかったことでした。
逃げずに伝えた言葉
このままでは余計に伝わらないと思い、俺から会いたいと連絡しました。顔を合わせて最初に言ったのは、「ごめん、あれは送るつもりじゃなかった」という言葉です。
それから、同棲の話を切り出したかったこと、言い方に迷って下書きを続けていたことを話しました。彼女は、あのメッセージを別れ話の前触れだと思っていたと教えてくれました。
そのとき、自分がどれだけ彼女を不安にさせていたか分かりました。伝えたいことが大事だったとしても、説明しない沈黙は、相手に別の意味を渡してしまいます。
そして...
あらためて、これからも一緒に暮らしていきたいと伝えました。彼女はすぐに答えを出すのではなく、まずは候補の部屋を一緒に見るところから始めたいと言いました。
俺は、下書きの中で言葉を整えることばかり考えていました。でも、整った文章より先に必要だったのは、彼女を不安なまま待たせないことでした。
今は、2人で間取り図を見ています。まだ決まったことは多くありません。それでも、次に大事な話をするときは、名前だけを残した画面ではなく、相手の前で不完全な言葉からでも話し始めたいと思っています。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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