「ああ、ちょっと借りてる」そう言って2人の写真を飾らない彼に、心が冷えていきました
棚に置いた2人の写真
彼と暮らし始めて、まだ部屋には引っ越しの箱がいくつか残っていました。家具の配置も決まりきっていませんでしたが、私はこの部屋に2人のものを増やしていきたいと思っていました。
引っ越しの日に撮った写真を現像して、白いフレームに入れたのもそのためです。棚のいちばん見えるところに置けば、この部屋が2人の場所になっていく気がしました。
ただ、彼は仕事で帰りが遅くなり、話す時間も前より減っていました。だからこそ、写真くらいは見える場所にあってほしかったのです。
空になったフレーム
ある日、棚を見ると写真がなくなっていました。フレームごと移動したのかと思いましたが、引き出しの中から出てきたのは、写真を抜いたあとの空のフレームでした。
彼に「あの写真、どこに置いたの」と聞くと、彼は手帳を閉じながら「ああ、ちょっと借りてる」と答えました。それ以上の説明はありませんでした。
借りるという言い方が、妙に軽く聞こえました。飾るのが嫌だったのか。誰かに見られたくなかったのか。仕事の連絡に戻る彼を見ながら、私は写真の行き先より、彼が理由を話してくれないことのほうが気になりました。
手帳から落ちた1枚
数日後、テーブルに置かれた彼の手帳を移動しようとしたとき、間から写真が落ちました。拾い上げると、棚に飾っていたあの写真でした。
裏を見ると、彼の字で「毎日見たい笑顔」と書かれていました。写真を外したのは、捨てるためでも、隠すためでもありませんでした。仕事先でも見られるように、手帳に挟んで持ち歩いていたのです。
理由が分かったあとも、すぐに全部を笑って流せるわけではありませんでした。先に言ってくれれば、私は何日も悪い方向へ考えずに済んだはずです。
そして...
その日のうちに、私は空のフレームへ別の写真を入れました。彼が手帳に持っていく写真があるなら、部屋にもまた1枚置けばいいと思えたからです。
彼は帰ってくると、棚の写真に気づいて「これもいいね」と言いました。私は「次に借りるなら、先に言って」と返しました。
うれしい理由でも、説明がないまま消えたものは不安になります。思い出を大切にしてくれることと、それを言葉で伝えることは別の話です。次は、写真をどこに置くかも、2人で決めたいと思いました。
(20代女性・会社員)
本人記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
【誕生月別】仕事も恋愛も両立できる充実女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
【星座別】2026年7月中旬、モテ運が最高な女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
【血液型別】彼に対して「ふと甘えたくなる」シチュエーション<A型・AB型>ハウコレ -
嫁の【ボーナス50万円】を義家族へ送金した夫!?⇒義母「だって“家族”だし」嫁「じゃあ“これ”はなんですか?」愛カツ -
「あれ?なんか違う...」浮気が始まる前に現れる、見逃しがちな小さな変化ハウコレ -
モラ夫「3万円でやりくりしろ」妻「寝ぼけてるの?」次の瞬間⇒【ニィ…】妻が怪しく笑ったワケ。愛カツ -
謝るために選んだ店を「謝る日」と名づけた俺→準備するほど彼女を怖がらせていたハウコレ -
【誕生月別】仕事も恋愛も両立できる充実女性ランキング<最下位~第10位>ハウコレ -
【出会いがないは嘘】自然な恋が始まる意外すぎる場所3選ハウコレ