「これ、君のだから。」と元彼が昔のアルバムだけ送ってきた。私は終わりの合図だと思った
たった一言に、続きはなかった
別れてから、彼の連絡先は消さないままにしていました。消す踏ん切りがつかなかった、というのが近いです。その彼から届いたメッセージは、たった一言、「これ、君のだから。」だけでした。優しさで送ったなら、もっと言葉が続くはずです。よりを戻したいなら、昔の写真だけ送ってくるのもおかしい。私の中に残ったのは、これを最後に全部きれいにするつもりなのだ、というように読めました。
アルバムの最後に、知らない私がいた
アルバム開くと、見慣れた写真が古い順に続いていました。二人で作って失敗したお好み焼き、帰り道に撮った店の看板、どれも自分のスマホには保存し直していなかったものばかりです。
最後の一枚で、私はスクロールをやめました。窓の外を見て笑っている私の横顔、いつ撮られたのか覚えがありません。こんな顔をしていたのか、と画面に顔を近づけました。彼の手元には、私の知らない私が残っていました。返してきたのか、見せつけたのか。送られてきた意味が、わからないままでした。
書いては消して、送れたのは一言だけ
何か返さなければと思って、入力欄に文字を打ちました。「元気だった?」も、「どうして今さら」も、打ってはすぐに消しました。
お礼を言えば、きれいに終わらせる手伝いをするみたいに思えて送れずにいました。それでも、何か返信をしなければと思い、迷いに迷った挙句送ったのは「うん、ありがとう。」でした。
送信のあと、私はアルバムを自分のスマホに保存しました。もう一度開くことがあるのかわからないまま、消すことだけはしたくありませんでした。
そして...
数日たっても、彼から続きの言葉は届きませんでした。それでいいのだと思います。ただ、アルバムを開くたびに、あの最後の一枚の私が何を見て笑っていたのか、確かめたくなる自分がいます。彼が何のつもりであれを送ってきたのか、本当のところは今も聞けていません。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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