あの夜景を撮った場所は、俺がずっと君を連れていきたかった所だった
2026.07.02 12:00
提供:ハウコレ
「寝るね」と送ってから、俺はこっそり家を出た
彼女に「寝るね」と送ってから、俺は家を出ました。向かったのは、付き合う前に初めて二人で来た展望台です。このところ、ささいなことで彼女とぶつかってばかりでした。このまま進んでいいのか、ポケットの箱を渡していいのか。一人で確かめたくて、夜景の見えるあの場所まで来たのです。
同期を切り忘れていたと気づいたのは、撮った後だった
景色を写真に収めた数分後、共有アルバムに同じ一枚が上がっているのに気づきました。個人用と共有用の切り替えを、戻し忘れていたのです。間もなく彼女から返信が来ました。「私もそこ、行きたかったな」。その一言を読んで、俺は撮ったばかりの写真を消すボタンを押せずにいました。連れていきたいのは、ほかでもない彼女なのに。
彼女を疑っていたのは、俺のほうも同じだった
返したのは「考えごとしてただけだよ」という一言だけです。箱のことも、この場所の意味も、何ひとつ伝えられませんでした。打ち明けられなかったのは、俺の方にも引っかかりがあったからです。このところ彼女は、俺といるとき手元を隠すようになっていました。なんとなく、気持ちが離れたのかと、確かめもせず疑っていたのです。お互い、想像だけで相手を量っていました。
そして…
あの場所には、近いうちにもう一度行くつもりです。今度は一人ではなく、彼女と並んで。指輪を渡すのは、それからでいい。まずは、寝たふりをしてまで隠してしまったことを、正直に話すところから始めます。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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