彼氏が送ってくれた集合時間の画像。その通りに着いたのに、私だけが1時間遅れていた話
画像の通りに、私は家を出ました
彼から届いた画像には、友人の集まりの場所と集合の時間が書かれていました。彼の友人たちに会うのは、これが初めてです。うまく馴染めるだろうかと考えながら、私は画像の時間に合わせて身支度を整えました。
出かける前、彼にメッセージを送りました。「今から向かうね」。返ってきたのは「うん、待ってるね」という一言だけでした。いつもなら、もう少しやりとりが続くのに。彼の短い返事に、私はわずかな引っかかりを覚えました。
気のせいだと言い聞かせて、私は電車に乗り込みました。窓の外を眺めながら、今日がいい日になりますようにと、心の中で何度も願っていました。
ずいぶん前から、みんなは集まっていて
会場に着いてドアを開けると、彼の友人たちはすでに集まり、食事もなかばまで進んでいました。「あ、来た来た!」と明るい声が上がります。歓迎してくれているはずなのに、出来上がった輪の中に、私だけがあとから入っていくようで落ち着きません。
彼は私に気づくと立ち上がり、こちらへ来てくれました。けれど、その表情はどこかぎこちなく見えました。みんなはずいぶん前から楽しそうに話していたのだと、テーブルの上の様子が教えてくれます。
どうして私だけが遅れたのか。彼から届いた画像を、もう一度開いてみました。そこに書かれた時間は、やはり私が見ていたとおりです。間違えたのは私ではないはずなのに、その理由がわかりませんでした。
早まっていた、集合の時間
席に着いてしばらくしてから、彼が小声で打ち明けてくれました。「ごめん、集合の時間、早まってたんだ」。友人たちのやりとりの中で予定が変わり、その連絡が私には届いていなかったのです。
「そうだったんだ」。私はそう返すのが精一杯でした。責めるつもりはありません。でも、どうしてひとこと教えてくれなかったのだろうという思いが、どうしても消えませんでした。
私が見ていた画像は、変更される前のものでした。集合の時間は1時間早まっていて、その連絡は友人たちの輪の中だけで交わされていたのです。私はその輪の外にいた。その小さな段差が、今日の私の心細さの正体だったのだと、ようやく腑に落ちました。
そして...
帰り道、彼は何度も「本当にごめん」と繰り返しました。その声には、いつものよそよそしさはありませんでした。今日一日、彼が何を思っていたのか、私にはまだわからない部分もあります。
それでも、画像の時間を信じて出かけた自分を、責める必要はないのだと思えました。すれ違いは、どちらかが悪いというより、伝え合えなかった隙間から生まれるものなのかもしれません。
次に友人たちと会うときは、私からも輪の中へ入っていこう。そう思えたのは、今日の心細さがあったからこそでした。彼の隣で、私は前より少しだけ素直になれた気がしています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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