「楽しくなかったら4年も付き合ってない」。それが不器用な僕に言える精一杯の愛情でした
急に届いた、答えにくい質問
彼女からそんな質問が来たのは、付き合って初めてのことでした。楽しいかと聞かれて、楽しくないわけがありません。ただ、僕は昔から自分の気持ちを言葉にするのが苦手で、好きとか楽しいとか、面と向かって言うのが照れくさいのです。
彼女がこのところ少し元気がないことには、僕も気づいていました。何か不安にさせてしまったのかもしれない。そう思うと、いいかげんな返事だけはしたくありませんでした。だからこそ、どう答えれば本当の気持ちが伝わるのか、僕なりに真剣に悩んだのです。
考え抜いて出した、僕なりの答え
甘い言葉を並べるのは、僕には嘘くさく感じられました。その場しのぎで「楽しいよ」と書くのは簡単です。でも、もっと確かなことを伝えたいと思いました。
考えた末に、僕はこう打ちました。「楽しくなかったら4年も付き合ってない」。これは僕にとって、何よりの本音でした。楽しくない相手と、4年もの時間を一緒に過ごせるはずがありません。続いてきた毎日そのものが、僕の気持ちの証だと思っていたのです。送信したときは、これでちゃんと伝わるはずだと、どこかで信じていました。
返事が来ない、その意味に気づくまで
ところが、彼女からの返信は、なかなか来ませんでした。既読はついているのに、返事がない。そのことが気になって、僕はスマホを何度も確認しました。考えるうちに、はっと思い当たったのです。
彼女が欲しかったのは、正しい理屈ではなく、ただの「楽しいよ」という、まっすぐな言葉だったのではないか。僕は本音を伝えたつもりで、彼女の不安に正面から応えていなかったのかもしれません。理屈で気持ちを示そうとする自分の不器用さが、このとき初めて情けなく思えました。
そして...
しばらく迷ってから、僕はもう一通だけメッセージを送りました。「さっきのだけど、やっぱり楽しいよ」。たったこれだけの言葉を打つのに、何度も入力し直しました。柄にもないと思いながらも、彼女に伝えたかったのです。長く一緒にいるうちに、僕はいつのまにか、気持ちを言葉にする努力を怠っていたのかもしれません。確かにそばにいることと、それをちゃんと伝えることは、別の話なのだと気づきました。これからは少しずつでも、言葉でも示していこう。不器用な僕なりに、そう思えるようになりました。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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