彼女からのメッセージに反射で返した「1年3ヶ月と12日」バレた俺の小さな秘密と彼女の一言
アプリをそっと入れた日
付き合うことが決まった日のことを、俺は今でもよく覚えています。家に帰ってから何度もスマホのカレンダーを見返して、今日が始まりの日か、と一人で噛みしめていました。
その一方で過去の恋愛で、記念日を忘れて険悪な空気になったことを思い出しました。今の彼女には絶対に同じ思いをさせたくない。そう思って、誰にも言わずにそっとアプリをインストールしたのが、その日の夜のことでした。
反射的に打ち込んだ数字
それから1年3ヶ月と12日が経った、ある平日の夜でした。仕事帰りの電車を降りて、駅から家までの道を歩いている途中、スマホに彼女からの通知が届きました。開いてみると、「うちら付き合ってどのくらいだっけ」とメッセージが届いていました。たまたまその日の朝に開いたアプリの数字が、頭の片隅に残ったままだったのでしょう。考える間もなく、俺は「1年3ヶ月と12日」と打ち込んで送信していました。
しまった、と思ったのは送ったあとです。月数なら自然でも、日数までは普通覚えていません。案の定、彼女から「なんで日数まで知ってるの」と返ってきました。とぼけて「覚えてる」と返しましたが、彼女がそれで納得するとは思えませんでした。
観念して打ち明けた秘密
「嘘でしょ。アプリでしょ」。完全に見抜かれていました。俺は入力欄に文字を打ち始めて、消して、また打ち直して、を何度か繰り返していました。「当たり?」と続けて来たメッセージに、観念して打ち明けました。「記念日カウントアプリ入れてる」。
その直後、画面に「可愛い」という返事が浮かびました。恥ずかしさのあまり、ほとんど反射的に「もう消す」と送ってしまいました。本当は消すつもりなんてありませんでした。ただ、これ以上「可愛い」と言われ続けたら、どうにかなりそうだったのです。
そして...
「消さないで」。彼女から返ってきたのは、その一言でした。家まであと数歩のところで、俺は立ち止まったまま画面を見つめていました。
数えていた日数は、最初は自分のためのものでした。彼女に呆れられないため、過去の自分を繰り返さないための、お守りのような数字だったのです。でもあの夜から、その数字は二人で共有するものに変わったような気がしています。今日もアプリは、俺のスマホで毎日数字を進め続けています。明日からは、画面の向こうの彼女と一緒に。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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