「うるさいんだけど」カフェで嫌味を言ってしまっていた私→子連れママに"本当の気持ち"を打ち明けた日
あのカフェだけが、息のできる場所だった
不妊治療を始めて、2年が経っていました。通院、投薬、そして結果を待つ日々。感情の波を誰にも見せられないまま、ただ毎日をやり過ごしていました。自宅近くにある小さなカフェは、そんな私にとって唯一気持ちを落ち着かせられる場所でした。
しかし、子連れの親子が入店するたびに、胸の奥が締め付けられるのです。無邪気に笑う子どもの顔を見るたびに、自分がまだ手に入れられないものを突きつけられるようで。それが時には「うるさいんだけど」とつぶやいてしまうなど、冷たい態度として出てしまっていることは、自分でも分かっていました。
もう、抑えられなかった
ある日、治療の結果がまたうまくいかなかったことを知り、気持ちの整理ができないままカフェへ向かいました。窓の外を眺めながら、知らないうちに涙がこぼれていました。
ふと顔を上げると、いつも息子を連れて来るあの女性がこちらを見ていました。気まずさで目をそらしかけたとき、彼女がそっとそばへやってきたのです。
「突然すみません。…お気持ち、少し分かります」その言葉を聞いた瞬間、胸の奥で何かが崩れるような感覚がありました。
「分かります」という言葉の重さ
彼女は、息子を授かるまでに時間がかかったこと、あのころの焦りや悲しさを今も忘れていないことを、話してくれました。
ただ隣に座って話してくれたその時間が、どれだけ救いになったか。今まで冷たくしてきた相手から、そんな言葉をかけてもらえるとは思ってもいなかった。
うまく言葉を返せないまま、ただ頷くことしかできませんでした。それからは、顔を合わせると会釈を交わすようになり、やがて少しずつ言葉も交わすようになっていきました。
そして…
数カ月後、治療がようやく実りました。嬉しさと驚きで、しばらく実感が持てないほどでした。夫に伝えた後、次に頭に浮かんだのは彼女の顔でした。
次にカフェで顔を合わせたとき、エコー写真をそっと差し出すと、彼女は目を細めて「よかった」と言ってくれました。
あの日、声をかけてもらわなければ、ずっとひとりで抱えたままだったかもしれない。温かなコーヒーカップを両手で包みながら、そっとそう思いました。
(30代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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