「ブロックしてやる」と送ったら、彼女のほうから先にブロックされてしまった
別れを認められなかった
彼女から別れを切り出されたのは、春の終わりのことでした。
「気持ちが変わった」という言葉を、どうしても受け入れられなかった。何度も送り続けたのは、少しでも話し合えれば気持ちが戻るかもしれないと信じていたからです。
しかし、彼女は「気持ちは変わらない」と繰り返すだけで、次第に返信も来なくなっていきました。無視されているように感じるたびに、焦りと苛立ちが募っていったのです。
脅しのつもりで送った言葉
それからも、「なんで返事しないの?」「俺のこと馬鹿にしてる?」と何度も連絡していました。
ある夜、返事のない画面を見続けているうちに、感情が抑えられなくなりました。「これを送れば、さすがに反応するだろう」という気持ちで、指が動いていたのです。
「お前なんかブロックしてやる。それでいいんだな?」
送信した瞬間、少しだけ後悔しました。それでも「やめて」という返事が来ることを、どこかで期待していたのは本当のことです。
先を越されていた
ところが、いくら待っても返信は来ませんでした。翌朝、頭を冷やしていくつか連絡を送ってみたものの、既読がつかないまま。いつもならすぐ返信が来るのに、妙な違和感を覚えました。
もしかして、と思いブロックされているか確認する方法を調べて試してみると、その疑いはあっさり的中してしまいました。
脅して引き止めようとしたはずが、むしろ背中を押してしまっていた。そう気づいたとき、自分がいかに的外れなことをしていたか、ようやく見えてきた気がしました。
そして...
あの夜、感情に任せて送ったメッセージのことを、今でもときどき思い出します。悔しさを吐き出すように、共通の友人に話してしまったことも、今となっては恥ずかしい。
「ブロックしてやる」という言葉が、相手を慌てさせるどころか、彼女の決断を後押ししただけだった。それが現実でした。
人の気持ちは、脅しで取り戻せるものではない。あのとき素直に「寂しい」と伝えられていたら、と思うことが今もあります。
遅すぎた気づきかもしれませんが、それだけは今の自分にはっきりとわかります。
(20代男性・公務員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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