運動嫌いの彼が突然ランニングを開始。「来月の大会に出る」――応援に行った私が見たのは、見覚えのない女性と並ぶ姿でした
突然の「ランニング宣言」
「来月、ランニングの大会に出ることにした」。彼の口からその言葉を聞いたとき、私は耳を疑いました。だって彼は、駅の階段すら避けてエスカレーターを選ぶような人だったのです。「どういう風の吹き回しなの?」と笑いながら聞くと、「そろそろ体を動かさないとやばいかなって」と、照れくさそうに答えました。私は純粋に嬉しくなり、「応援するね」と伝えたのを覚えています。
それからの彼は、仕事終わりや休日に熱心に走り込みを始めました。会える時間は減ったけれど、目標に向かって頑張る姿を誇らしく思っていたのです。
大会会場で見た光景
大会当日、私はサプライズで応援に行くことにしました。彼には内緒で会場に向かい、ゴール付近で待っていようと考えたのです。
けれど会場に着いて彼の姿を探したとき、私は思わず足を止めてしまいました。人混みの中で見つけた彼は、見覚えのない女性と楽しそうに話していたのです。
しかも二人は、お揃いのランニングウェアを着ていました。まるでペアルックのように、色違いのデザイン。声をかけることはせず、私はただ遠くからその光景を見るだけにしました。
彼が明かした本当の理由
大会が終わった夜、私は意を決して彼に連絡しました。
「今日、会場にいたよね。誰と一緒だったの?」
電話の向こうで彼は長い沈黙の後、ぽつり、ぽつりと話し始めたのです。彼女は仕事で知り合った女性でした。彼女がランニングを趣味にしていて、一緒に走るうちに親しくなり、気づけば特別な存在になっていた、と。運動嫌いだった彼が走り始めた本当の理由は、健康のためでも自分磨きでもなく、その女性と一緒にいる時間を作るためだったのです。
そして…
彼との関係に、私は自分から終止符を打ちました。未練がましく引き止めようとする彼の言葉には、もう何の響きも感じませんでした。それから数ヶ月が経った頃、共通の友人からある話を聞いたのです。なんと彼は、あの女性からも別れを告げられたのだとか。理由は「一緒に走らなくなったから」。私と別れた途端、彼はまた元の運動嫌いに戻ってしまったそうです。今の私は、自分の時間を楽しみながら穏やかに過ごしています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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