振られたのに振ったと友達に言いふらす元彼→嘘をつき続ける彼が後悔したある仕返しとは
繰り返される嘘と、積み重なる悔しさ
「もう、このまま付き合い続けるのは難しい」
そう伝えて、2年間の関係に終止符を打ったのは私でした。言い出した瞬間、頭が真っ白になり、うまく言葉にならなかったのを覚えています。
別れから数週間後、友人の一人が気まずそうに教えてくれました。
「彼、自分から振ったって言ってるよ」と。
最初は聞き間違いかと思いました。でも、別の友人からも、また別の知人からも、同じ話が聞こえてくるのです。彼は会う人ごとに同じ話を繰り返していたようでした。
別れの痛みだけでも十分だったのに、なぜこんな思いまでしなければならないのか。悔しさで胸が張り裂けそうな夜が、何度も続きました。
言い返したい気持ちと、思いとどまった瞬間
「本当のことを話したい」。その衝動は、日に日に強くなっていきました。誤解を解いて、せめて事実だけは伝えたい。そんな考えが頭をよぎることもありました。
そんな、ある日ふと気づいたのです。彼の嘘を否定するために動き回る自分は、まだ彼に囚われているのではないか、と。母に相談すると、「あなたが幸せそうにしていれば、周りは自然とわかってくれるよ」と静かに言ってくれました。
その言葉が心に染みて、私は考えを改めることにしたのです。彼を攻撃するのではなく、自分自身を大切にすること。それが、私なりの「仕返し」になるのではないかと思いました。
自分のために生きると決めた日々
私が始めたのは、ずっと興味のあった料理教室と、週末のランニングでした。彼と付き合っていた頃は、なんとなく遠慮して手を出せなかったことばかり。
最初は気を紛らわせるためだったかもしれません。けれど続けていくうちに、純粋に楽しいと感じる瞬間が増えていきました。新しい友人もでき、休日の過ごし方も変わっていったのです。鏡を見ると、以前より表情が柔らかくなっている自分がいました。
誰かを見返すためではなく、自分が心地よくいられる毎日を積み重ねていく。それが何よりの答えだと、少しずつ確信できるようになっていきました。
そして...
別れから1年が過ぎた頃、共通の友人からある話を聞きました。
「最近すごく楽しそうだねって、彼が気にしてたよ」と。
さらに彼は、別れたことを後悔しているようなことも漏らしていたそうです。
しかし、その話を聞いても、不思議と心は穏やかなままでした。かつてはあれほど悔しかったのに、今となっては遠い記憶のよう。彼が何を言っていようと、もう関係のないことだと思えたのです。私が私らしく、笑顔で過ごしていれば、それでよかったのです。
嘘に振り回された日々は確かに辛かった。でも今は、あの経験があったからこそ、自分を大切にすることを学べたのだと感じています。
(20代女性・アルバイト)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。。
(ハウコレ編集部)
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