「俺のコト誘ってるでしょw?」勘違い男が超えてはいけない線を越えた瞬間→救世主が現れて、神展開に…!
普通にしていただけなのに
それは、友人に誘われて参加した飲み会でのこと。そこで出会ったのが、友人の知り合いだという男性Aでした。場を盛り上げようと、私は初対面の人にも笑顔で話しかけていたのですが、それが男性Aには特別な意味に映ったようです。
飲み会の翌日から、やたらとLINEが届くようになりました。「昨日は楽しかったね」「また会いたいな」。最初は社交辞令かと思って軽く返信していたのですが、日を追うごとにメッセージの頻度は増していき、「今何してる?」「既読つかないと寂しいな」と、少しずつ重たい内容に変わっていったのです。
「肩まで出して、誘ってるでしょ?」
数週間後、共通の友人を交えた飲み会で再び男性Aと顔を合わせることになりました。その日の私は、お気に入りのオフショルダーのトップスを着ていました。夏らしくて可愛いデザインが好きで、自分のために選んだ服。ただそれだけのことでした。
席につくなり、男性Aは当然のように私の隣に座り、じろじろと視線を向けてきます。そして、にやにやしながらこう言ったのです。「肩まで出しちゃって、俺のコト誘ってるでしょ?」。
その言葉に、頭が真っ白になりました。好きな服を着てきただけなのに、なぜそんなことを言われなければならないのか。でも、周りの目もあって強く否定することもできず、曖昧に笑ってやり過ごすことしかできませんでした。
超えてはいけない線を越えて…
飲み会が終わり、帰ろうとしたときのことです。男性Aが「送っていくよ」と言いながら、私の腕をつかんできました。「大丈夫です、一人で帰れますから」と断っても、「遠慮しなくていいって」と離してくれません。
その瞬間、恐怖で体が固まりました。声を出すこともできず、どうすればいいのかわからない。彼の手が私の腰に回ろうとしたとき、背後から低い声が聞こえました。
「ごめん、彼女俺が送るから」。振り返ると、同じ飲み会に参加していた男性Bが、静かな目で男性Aを見据えて立っていました。「え、でも……」と食い下がる男性Aに、「約束してたんで」と淡々と返す彼。その毅然とした態度に、男性Aはしぶしぶ手を離したのです。
そして...
彼は駅まで送ってくれて、「大丈夫だった? ずっと気になってたんだけど、なかなか声かけられなくて」と心配そうに言ってくれました。その優しさに、張り詰めていた気持ちがふっとほどけて、思わず涙がこぼれそうになりました。
それからも彼は何かと気にかけてくれて、少しずつ連絡を取り合うようになりました。飾らない優しさと、さりげない気遣い。一緒にいると安心できる——そう感じるようになるまで、そう時間はかかりませんでした。
あの嫌な出来事がなければ、彼とこうして出会うこともなかったのかもしれません。今では彼と穏やかな時間を過ごしながら、あのとき助けてくれたことに改めて感謝しています。辛い経験の先に、思いがけない幸せが待っていることもある。そう思える今が、とても幸せです。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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