やけに触ってくる…。会社の飲み会でボディタッチが激しい男性→調子に乗ったセクハラ男に先輩上司がスカッと発言
「飲み会ってこんな感じだっけ…?」
その日は、年に数回ある部署合同の飲み会でした。入社3年目の私は、いつものように同期や先輩たちと楽しく話していたのですが、途中から隣の席に座ってきた他部署の男性社員の様子が気になり始めました。
最初は普通に話しかけてきただけだったのですが、お酒が進むにつれて距離がどんどん近くなっていったのです。肩が触れるほど寄ってきたり、話しながら腕を軽く叩いてきたり。私がさりげなく体を離しても、また近づいてくる。その繰り返しに、だんだん気持ちが重くなっていきました。
止まる気配のない手
「あ、ちょっとトイレ行ってきますね」。席を立って距離を取ろうとしても、戻ってくるとまた隣に座ってくる田中さん。話しながら私の手に触れたり、肩に手を置いてきたり。明らかに不自然なボディタッチが続きます。
「やめてください」とはっきり言えればよかったのですが、飲み会の場の空気を壊したくない気持ちもあり、曖昧な笑顔でかわすことしかできませんでした。周りの人たちも何となく気づいているようでしたが、誰も何も言わない。私はどうすればいいのかわからず、ただ時間が過ぎるのを待つしかなかったのです。
先輩上司の毅然とした一言
そのとき、少し離れた席にいた先輩上司が、すっと立ち上がってこちらに歩いてきました。私の斜め向かいに座ると、穏やかな表情のまま例の男性社員の方を見てこう言ったのです。
「さっきから見てたんだけど、女性の体にそうやって何度も触るの、自分でどう思います?」。静かだけれど、はっきりとした声。
彼は一瞬固まり、「いや、別にそんなつもりは……」と言い訳を始めましたが、先輩は涼しい顔で続けました。「本人が嫌がってるの、見ればわかりますよね。これ以上続けるなら、私から上に報告しますけど」。その言葉に、彼は黙り込み、バツが悪そうに席を離れていきました。
そして...
飲み会のあと、先輩に「ありがとうございました」とお礼を伝えると、「困ったときは遠慮なく言ってね。ああいう人は、誰かがはっきり言わないと止まらないから」と優しく言ってくれました。その言葉が、とても心強く感じられたのを覚えています。
あの日の出来事をきっかけに、私は「嫌なことは嫌だと伝えていい」ということを改めて学びました。そして、困っている人がいたら声をかけられる人になりたいと思うようになりました。
今では私も後輩たちを気にかけながら、安心して働ける職場づくりに少しでも貢献できればと思っています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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