「お正月の帰省が憂うつ……」精神的にラクにやり過ごすコツは?【公認心理師が解説】
【公認心理師が回答】お正月の帰省が楽しみな人もいる一方、親戚や義理の家族とのお付き合いがストレスという人も少なくありません。人間関係が少し煩わしいと感じても、心穏やかに過ごすコツをご紹介します。
Q. お正月の帰省が憂うつです。精神的にラクにやり過ごすコツはありませんか?
Q. 「お正月の帰省が憂うつです。自分の実家はまだいいのですが、義理の家族や親戚との会話は気疲れしますし、めったに会わない人たちとどう過ごせばいいのか分かりません。できれば精神的に疲れたくないのですが、うまい対処法はないでしょうか?」
A. 無理のない範囲で、場を和ませる工夫や気分転換を取り入れてみましょう
義理の家族や親戚との人間関係は、気疲れするものです。普段あまり会わない家族や親戚と話すのが疲れるという声は、珍しくありません。お正月の帰省が憂うつな人も多いことでしょう。
ある程度の気疲れやストレスは仕方がないとして、自分も相手も快適に時間を過ごすために、少しだけ「場の空気を和ませる工夫」をしてみるのがおすすめです。鍋や手巻き寿司など、みんなで楽しめる料理を用意すれば、自然と会話が弾みます。子どもやペットを話題の中心にしたり、写真や動画を見せながら、1年の思い出を語り合ったり報告したりするのもよいでしょう。
会話が苦手でも、トランプやボードゲームを一緒にしたことで、あまり気疲れせずに時間が過ぎ、互いに笑顔で過ごせたという話もあります。
また、自分の心の余裕を守ることも大切です。帰省中にずっと一緒では、疲れてしまいます。買い出しなどを口実に、一人で散歩に出たり、少しだけでもカフェで過ごす時間をつくったりするのもよいでしょう。日中の気分転換を意識することで、ストレスはぐっと軽減できます。
帰省からの戻りは少し余裕をもって。仕事始めの前日は予定を入れずにゆったりと休むことで、心身をリセットしてスタートを切りましょう。
公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
執筆者:大美賀 直子(公認心理師)
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