マッチングアプリ疲れは「外見・スペックだけの判断」が原因? 男女664名の本音が明らかに

マッチングアプリ疲れは「外見・スペックだけの判断」が原因? 男女664名の本音が明らかに

2025.06.10 17:00

Omiaiが手掛けるマッチングアプリ「Omiai」はこのほど、マッチングアプリ利用経験のある男女664名を対象に、「“外見・スペック情報”と“人となり”情報のバランス」に関する意識調査を実施しました。

「Omiai」は、プロフィールににじみ出る“らしさ”や、“なんとなく気になる”という感覚も大切にできる設計を追求し、これからも「ひとりひとりの“人となり”が、もっと自然に伝わり、もっと自然に惹かれ合える。」そんな出会いの場を提供しています。

■約9割が「いいね」を送る際、“人となり”が大事と回答

調査では、相手を「いいね」する時に、“人となり(人柄、その人らしさ)”は大事だと思うかの問いに「はい」が86.4%にのぼりました。

一方、「いいえ」はわずか9.3%と、ほとんどの人がプロフィールの段階から外見や条件だけでなく、その人の“らしさ”も見て判断したいと考えることがわかりました。

■自身への評価も、相手は外見重視していると感じる

相手から「いいね」をされる時に、“外見やスペック”と“人となり”のどちらに魅力を感じてほしいかの問いに、“人となり”の内面重視派が約半数(44.3%)にもおよび、“外見やスペック”の外見重視派(23.6%)を上回る結果となりました。

自らの“人となり”を尊重してほしいという意識が強い一方で、異性が「いいね」を送る際、“外見やスペック”を重視していると感じることはあるかの問いに「とても感じる(35.4%)」「ある程度感じる(54.8%)」と9割以上のユーザーが「外見や条件で判断されている」と実感していることがわかりました。

■9割近くがアプリ上で「“人となり”の表現が難しい」

マッチングアプリにある情報および機能で、自分の“人となり”を表現しづらいと感じたことはあるかの問いに、「とても感じる(35.4%)」「ある程度感じる(53.2%)」が9割近く(88.6%)にものぼりました。

また、マッチングアプリで、“人となり”が伝わらず外見・スペックで判断されることがマッチングアプリ疲れの一因になっているかとの問いに、「とても関係している(29.8%)」「ある程度関係している(54.8%)」が84.6%にのぼっており、“人となり”の表現が難しいと感じていることがマッチングアプリ疲れの主な原因ということが明らかとなりました。

■“外見”重視の理由は、「“人となり”が見える情報がない」

異性が「いいね」を送る際、「外見やスペック重視で見られていると感じたことがある」と回答した9割以上のユーザーににその理由を聞いたところ、「プロフィール情報では人となりがうまく伝わらないから(43.6%)」が最多という結果に。

この結果から、「“人となり”を見てほしい」という理想に反して、実際には外見やスペックで見られているという現実とのギャップがあり、「見ようとしていない」こと以上に、「見える情報がない」ことに原因があると読み取れ、マッチングアプリ上でのプロフィール設計などに改善の余地があることがわかりました。

■有識者のコメント:森川 友義(もりかわ とものり)氏/政治学者・恋愛学者

「マッチングアプリ疲れ」とは、出会いの利便性が飛躍的に高まった一方で、恋愛そのものが「常に誰かに選ばれ続けなければならない場」へと変質したことに起因する、慢性的な心理的負担の現れと捉えています。

自分を魅力的に見せようとする無意識のプレッシャーと、相手を条件やスペックで評価してしまう迷い――その両面で多くのユーザーが消耗し、同時に“人となり”でつながりたいという本質的な願いを抱えていることが、今回の調査からも明らかになりました。

恋愛とは本来、外見やデータだけで成立するものではなく、共感や直感、そして文脈の中で生まれる感情の積み重ねによって育まれていくものです。

だからこそ、整ったプロフィール情報だけでは伝えきれない“人間的な魅力”を、いかにデジタル空間で表現できるかが、今後のマッチングアプリにおける出会いの質を左右する重要な問いになると考えています。

◇プロフィール

早稲田大学国際教養学部教授、政治学博士。1955年群馬県生まれ。早稲田大学政経学部卒、ボストン大学政治学修士号、オレゴン大学政治学博士号取得。国連勤務後、米国ルイス・クラーク大学助教、オレゴン大学客員准教授を経て、現職に至る。専門は日本政治、恋愛学、進化政治学。「恋愛学」®の著書多数。

■マッチングアプリ「Omiai」の担当者コメント

今回の調査からは、外見やスペックといった情報が、出会いのきっかけとして一定の役割を果たしている一方で、それだけでは“本当に知りたいこと”や“伝えたい自分”が届きづらいと感じているユーザーが多いことがわかりました。

私たちは、スペックを否定するのではなく、それも含めた“その人らしさ”をどう伝え合えるかが、これからのマッチングアプリの課題であり可能性だと考えています。

■調査概要

調査名称:「“外見・スペック情報”と“人となり”情報のバランス」に関する意識調査

調査主体:Omiai

調査期間:2025年3月

調査対象:過去3年以内にマッチングアプリを利用した20〜39歳の男女

調査人数:664名(有効回答数)

調査方法:インターネット調査

(エボル)

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