

Q. 「便潜血陽性」の通知。持病の痔があるので、様子見でいいでしょうか?
【医師が解説】健康診断の便検査で「便潜血陽性」の結果が出たからといって、「大腸がんかもしれない」と過度に心配する必要はありません。しかし、痔だと自己判断するのも危険です。分かりやすく解説します。
Q. 健診結果で便潜血陽性。持病の痔があるので、様子見でいいでしょうか?
Q. 「健康診断で、便潜血陽性と言われました。特に体に異変は感じていませんし、食欲もあり元気です。昔からずっと持病の痔があるので、それが原因だと思います。すすめられた精密検査を受けるほどではない気がするのですが、痔がある場合、どれくらい様子見をしても大丈夫でしょうか?」
A. 痔が原因のこともありますが、様子見は禁物です。医師に一度相談を
痔があると、確かに便に血が混じることがあります。便潜血検査で陽性になることも珍しいことではありません。しかし、「痔があるから大丈夫」と自己判断してしまうのは少し危険です。
なぜなら便潜血の有無を確かめる検査は、大腸にあるポリープやがんなどによる出血を見つけるための、大切な「スクリーニング検査」だからです。見た目や体調に変化がなくても、肛門より奥の大腸で異常が起きていることもあります。大腸ポリープの場合、大きくなると一部ががん化することもあります。まだ自覚症状が出ない段階で早期発見できれば、内視鏡的な治療につなげることができる、有益な検査です。
特に健康診断で使われる検査方法は、便に少しでも血があるかどうかをざっくりと調べる簡易的なものです。そのため、正確な判断をするためには、もう一歩踏み込んだ再検査が必要になります。
痔がある場合も、まずは一度、消化器内科や肛門科などを受診してください。持病があることを伝えた上で医師と相談しながら、必要な検査を受けるようにしましょう。万が一、何か見つかった場合は早期治療が可能になりますし、早めに調べることで精神的な安心にもつながるはずです。
大阪大学医学部卒。日本外科学会 認定登録医。大阪大学医学部付属病院、大阪府立病院などで外科・呼吸器外科診療に従事した後、現在は地域医療の現場で医師として診療を行う。ファルメディコ株式会社 代表取締役社長。医療法人嘉健会思温病院理事長。外科医、地域医療、薬局運営の豊富な経験から、医療と患者さんの橋渡しとなる分かりやすい医学情報発信を行っている。
執筆者:狭間 研至(医師)
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