婚活50代女性の現実！成功のポイントと苦戦する理由とは？

婚活市場における50代女性の立ち位置とは？

「男女共同参画白書 令和4年版」 によると、現在の配偶者状況で「未婚かつ恋人がいない」と回答した人は、50代女性で23.0％いることが分かっています。
また、総務省統計局の国勢調査 において、年齢階級別未婚率の推移を確認してみると、1990年の50～54歳女性における未婚率は4.1％であり、約30年で5倍に増えていることも分かりました。

この背景には、女性の社会進出やライフスタイルの多様化、結婚に対する価値観の変化が挙げられます。
ただし、「未婚＝結婚を望まない」というわけではなく、人生の折り返し地点を迎えて改めてパートナーを求める人も多くいます。

しかしながら、婚活市場においては50代女性のニーズにマッチする相手が少ない傾向があり、現代における立ち位置は「潜在的な需要はあるが、供給が限られている層」と言えるでしょう。

男女比からみる50代の婚活事情

婚活市場では男女比のバランスが大きな影響を与えます。
特に50代においては、以下のような傾向が顕著です。

・50代男性の多くが「若い女性」を希望する傾向が強い
・50代女性は競争率が高くなり、選択肢が限られがち

結婚相手との理想の年齢差について、女性の場合は「1～3歳差」が最も多く54.4％、男性は「7～9歳」「10歳以上」と回答した人が合わせて41.3％を占めており、男性の方が年齢差はある程度あった方が良いと考えています。
特に50代で子どもを希望している人の中には20代後半から30代の女性から相手を見つけたいと考える人も少なくありません。
このような現状では、同世代の男性との出会い自体が難しく、婚活のハードルはさらに上がっていると言えるでしょう。

成婚率データから見る厳しい現状

年齢別の初婚率・再婚率においても、50代女性の成婚率は低い水準にとどまっています。
人口動態調査における「結婚生活に入ったときの年齢（5歳階級）別にみた初婚-再婚・夫-妻・年次別婚姻件数」 を調査してみると、2023年は以下の結果が出ていました。

50代の婚姻件数

うち初婚数

初婚率

うち再婚数

再婚率

男性

15771件

4212件

26.7％

11559件

73.3％

女性

11677件

2351件

20.1％

9326件

79.9％

男女で比べてみると初婚率はどちらも20％台に留まっており、婚姻件数のうち7～8割近くが再婚であることが分かります。
婚姻件数自体も男性の方が多く、女性は少ない傾向にあることが分かりました。

また、婚活サービスごとの成婚率を見ると、以下のような傾向が見られます。

サービス

成婚率（目安）

傾向

結婚相談所（大手）

約10～20％

カウンセラーによるサポートもあり、50代でも比較的有利

マッチングアプリ

約3～5％

利用者の多くが若年層で、50代女性には不利な傾向

婚活パーティー

約5～10％

同年代限定のイベントに参加することでチャンスはある

このように、50代女性が婚活で成果を出すには、成婚率が高めの結婚相談所を活用するなど、自分に合った戦略的な手段の選択が不可欠です。

50代女性が婚活で苦戦する理由

50代女性が婚活で苦戦しやすい理由は、単に年齢だけではありません。
環境や価値観、心理的な要因など、複数の要素が複雑に絡み合っています。
自分自身の状況を客観的に見直すことで、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
以下に主な理由を挙げ、それぞれを解説します。

・年齢による競争の激化：同年代の男性が若い女性を希望する傾向が強く、競争力が低下する
・理想や価値観が固まりすぎている：相手に対する条件が厳しくなりがちで、出会いの幅を狭めてしまう
・過去の経験による心のブレーキ：離婚経験や長年の独身生活が、新しい恋愛に踏み出す勇気を妨げる
・外見や健康に対する不安：年齢による容姿の変化や体力の低下が自己評価を下げてしまう
・出会いの場が少ない：職場や友人関係での紹介が減り、出会いが限定される

これらの要因を踏まえて、以下でさらに詳しく見ていきましょう。

若い女性との競争から生じる不利な状況

婚活市場において、男性の多くが「年下の女性」を希望する傾向は根強く、50代女性にとって大きな障壁となっています。

例えば、IBJが公開している2021年度版成婚白書のデータによると、50代男性は平均で5つ年下の女性と成婚していることが分かっています。
若年層との競争が激しい中で、50代女性は「プロフィールを読んでもらう以前に選ばれにくい」という現実に直面します。

その結果、自分に合った相手と出会う機会が限られてしまい、婚活が長期化する傾向にあります。

固定概念や価値観の柔軟性不足が招く問題

50代ともなると、自分の生き方や考え方が確立されている人が多く、それ自体は悪いことではありません。

しかし、婚活においては、その「確立された価値観」が出会いのチャンスを狭めてしまうこともあります。

例えば、「男性はこうあるべき」「年収は○○万円以上でなければ」「趣味が合わないと続かない」といった条件が多すぎると、そもそも会ってみる前に候補から外してしまうリスクがあります。

実際に、ある女性は「子どもが成人している人でないと無理」「料理ができない男性はNG」と条件を絞りすぎた結果、5年間婚活をしても理想の相手に出会えなかったというケースもあるでしょう。

婚活では、自分の価値観を押しつけるのではなく、「何を譲れるか」「どこに重点を置くか」を再確認し、柔軟性を持つことが重要です。

過去の恋愛・結婚体験がもたらす心理的壁

過去の恋愛や結婚の経験が、今の婚活に大きな影響を与えることもあります。
特に離婚経験がある場合、「また同じ失敗をしたくない」「裏切られるのが怖い」といった心理的ブロックが働くことが少なくありません。

また、長年独身を貫いてきた人にとっては、「他人と生活を共にすること」そのものに不安や抵抗を感じることもあります。
自立してきた分、自分の生活スタイルを崩すことに慎重になってしまうのです。
こうした心理的壁を乗り越えるには、まずは自分自身の気持ちに正直になることが第一歩です。

無理に恋愛をしようとせず、「信頼できる人とゆっくり関係を築きたい」と考えるだけでも、心が軽くなる場合があります。
また、心理カウンセリングや婚活カウンセラーのサポートを受けることで、不安やトラウマを整理することも有効です。

婚活で失敗しやすい50代女性の特徴

50代で婚活に挑戦する女性の中には、なかなか成果が出ず、気づかないうちに同じ失敗を繰り返している方も少なくありません。
婚活でつまずく原因は様々ですが、共通する特徴を知ることで、自分の婚活を見直すきっかけになります。
以下に、婚活で失敗しやすい50代女性の代表的な特徴を挙げ、それぞれを解説します。

・自分の市場価値を正しく理解していない
・理想条件にこだわりすぎて出会いのチャンスを逃している
・婚活の目的が曖昧なまま活動している
・受け身で待ちの姿勢になっている
・過去の失敗を引きずって前向きになれない

ここからは、特に多く見られる3つの特徴について詳しく説明します。

自分の婚活市場価値を把握していない

婚活で失敗しがちなパターンの一つが、「自分の市場価値を客観的に見られていない」ことです。
例えば、「50代でも子どもを望める年下男性と結婚したい」「年収1,000万円以上で身長180cm以上、かつ初婚の男性がいい」といった理想を掲げていても、現実的には相手から見て自分が選ばれる立場かどうかを理解していなければ、マッチングは難航します。
実際に、ある女性は「年齢的に若く見えるし、まだまだ恋愛対象になれるはず」と考えていましたが、相談所でのプロフィール閲覧数はほとんどなく、3ヶ月以上マッチングゼロという結果になってしまったケースもあります。
カウンセラーと一緒に自己PRや希望条件を見直したところ、半年後には交際相手が見つかりました。

・市場価値を把握するには、以下のような方法が有効です。
・婚活サービスのカウンセリングで客観的な意見をもらう
・年齢・年収・婚姻歴などのデータから、自分と似た条件の成婚事例を調べる
・自分の長所・短所・魅力を紙に書き出して客観視する

理想だけでなく、相手にとっての「現実的な魅力」とは何かを見つめ直すことが大切です。

条件にこだわりすぎて出会いを逃す傾向

理想の条件に強くこだわるあまり、本来出会えるはずだった相手をスルーしてしまうケースも多く見られます。

例えば、「年収が○○万円以下は対象外」「同居歴がある人はNG」「車を持っていないのは生活力がない」といった厳しいフィルターをかけてしまうと、出会いの母数が極端に減ってしまいます。

ある50代女性は、外見・学歴・居住地に強くこだわっていたため、紹介される相手が毎回1～2人に限られていました。
そこで条件を「3つだけ」に絞り、その他は会ってみてから判断するようにしたところ、想定外の相手と意気投合し、現在は交際中です。
条件に優先順位をつけるコツは以下の通りです。

・絶対に譲れない条件は3つまでに絞る（例：喫煙しない、金銭感覚が合う、話しやすい）
・その他の条件は「会ってから判断する」姿勢を持つ
・相手のスペックよりも「一緒にいて安心できるか」を重視する

条件が多いほど、理想に近い人が現れても「何かが足りない」と思いやすくなります。視野を広げることで、思わぬご縁に恵まれることもあります。

婚活の目的が不明確なまま活動を続ける

意外と多いのが、「なぜ結婚したいのか」「どんなパートナーを求めているのか」がはっきりしないまま婚活をしているケースです。目的が曖昧だと、相手に求める基準もブレがちで、「何となくいい人がいない」と感じて時間だけが過ぎてしまいます。

例えば、「寂しいから婚活をしているけれど、誰と一緒にいたいかは決めていない」という女性は、どの相手とも深く関係を築けずに婚活疲れを起こしやすくなります。
婚活の目的を明確にするためには、以下のような自己分析が効果的です。

・なぜ今結婚したいのかをノートに書き出してみる（例：老後が不安、話し相手がほしい）
・自分が理想とする「夫婦の形」を具体的にイメージする
・過去の恋愛や結婚で「何が良かったか」「何が嫌だったか」を振り返る

目的が定まると、相手選びの基準もクリアになり、ミスマッチを防ぎやすくなります。
「人生を共にできるパートナーがほしい」「安心できる関係を築きたい」といった自分なりの軸を持つことが、婚活の成功に近づく鍵となります。

50代女性の婚活を成功させるポイント

50代からの婚活は決して遅すぎることはありません。
むしろ、人生経験を重ねた今だからこそ築ける成熟した関係があります。
ただし、若い世代とは異なる視点や準備が求められるのも事実です。
以下に、50代女性が婚活を成功させるために押さえておきたいポイントをまとめました。

・年相応の自分磨きで魅力を高める
・理想条件を見直し、現実的な目標を設定する
・経済的・精神的な自立を「強み」として打ち出す
・焦らず長期的な視点で婚活に取り組む
・信頼できる婚活サービスを活用する

ここからは、特に実践的で効果の高い3つのポイントについて詳しく解説します。

年相応の自分磨きで魅力をアップする方法

50代女性にとっての自分磨きとは、若さを追い求めることではなく、年齢相応の「品のある魅力」を引き出すことです。
派手なメイクやファッションよりも、清潔感と自然な笑顔、そして姿勢の良さが何よりの武器になります。

【外見的なポイント】
・肌や髪のお手入れを丁寧に行う（保湿・白髪ケアなど）
・ナチュラルで上品なメイクを心がける
・年齢に合ったファッションで「きちんと感」を演出

【内面的なポイント】
・聞き上手になり、相手の話を丁寧に受け止める
・好奇心を持ち、趣味や知識を広げる（読書、習い事など）
・ポジティブな言葉を使うよう意識する

例えば、ある女性は婚活前に「パーソナルカラー診断」と「話し方講座」を受け、自信をもって婚活に臨んだ結果、数ヶ月後に年齢の近い男性と交際をスタートさせました。
外見と内面の両面から自分を整えることで、自然な魅力が相手に伝わりやすくなります。

理想条件の見直しと現実的な目標設定

若い頃に描いていた理想像をそのまま引きずっていると、婚活の機会を狭めてしまうことがあります。
50代の婚活では、「理想」よりも「現実」と向き合い、自分にとって本当に大切な価値観を明確にすることが成功への鍵です。

【条件見直しのポイント】
・年収や学歴よりも「一緒にいて安心できるか」を重視
・相手の過去（離婚歴・子ども）を受け入れる柔軟性を持つ
・「完璧」ではなく「不完全でも支え合える相手」を探す視点

例えば、「バツイチは絶対にNG」と決めていた女性が、カウンセラーの助言で条件を緩めたところ、子育てが終わったバツイチ男性と共通の趣味を通じて意気投合し、1年後には再婚が決まりました。
現実的な目標を設定することで、自分自身も無理なく婚活に臨むことができ、結果的にご縁の幅が広がります。

経済的・精神的自立を武器にする戦略

50代女性の大きな強みは、人生経験を通じて培われた「自立性」にあります。
安定した収入、精神的な落ち着き、自分の時間を大切にする姿勢は、同年代や年上の男性にとって魅力的に映ります。

【自立を武器にするための戦略】
・自分の生活基盤が整っていることをプロフィールや会話で自然に伝える
・「依存したい」のではなく「支え合いたい」姿勢を見せる
・共に自立した関係を望む男性（例えば再婚希望者や同世代）をターゲットにする

実際に、ある女性は「経済的に自立しており、気楽なパートナー関係を築きたい」というプロフィール文をきっかけに、同じ価値観を持つ男性と出会い、自然体で付き合える関係を築いています。
また、自立した女性を求める男性は「自分も仕事や趣味を大切にしている」「再婚で無理のない関係を望んでいる」傾向があります。
そのような相手と出会うためには、シニア向けの婚活サービスや趣味を通じた交流会の活用がおすすめです。

よくある質問

50代で再婚できる確率は女性でどのくらいですか？

50代女性で再婚できる確率は約14.5％です。
男性の再婚率に比べると低くなってしまいますが、男性も約16.5％なのでそれほど大きく差があるわけではありません。

50代女性がどこで出会いますか？

50代女性が異性と出会う場は様々です。
例えば友人からの紹介や同窓会、習い事などで出会うこともあります。
また、婚活を行っている方なら婚活パーティーや結婚相談所からの紹介、マッチングアプリなどでも出会えるでしょう。

新しい出会いに一歩踏み出そう

50代女性で婚活に苦戦してしまう人は少なくありません。
しかし、うまく出会いの場を増やすことで、自分と価値観などが合う人と巡り合えるチャンスは十分にあります。

出会いの場を増やすのにおすすめしたいのが、街コンや婚活パーティーなどのイベントです。街コンジャパンでは、全国的に開催されている街コン・婚活パーティーなどを検索でき、なおかつ申し込みまで行えるポータルサイトになります。

50代・60代向けのイベントも多数開催されており、同年代の人と出会いたい方にもおすすめです。

また、いきなり婚活を始めるのは気が引けるという方も、趣味仲間を作れるイベントなどもあるため、まずはそこから始めてみるのも良いでしょう。
ぜひ街コンジャパンを活用して、素敵な出会いを見つけてみてください。

参考文献：街コン・婚活パーティーのポータルサイトmachicon JAPAN

50代女性の婚活は「現実を受け入れ、柔軟に動くこと」が成功の鍵

50代からの婚活は決して簡単ではありません。
年齢的な制約や婚活市場での立ち位置、過去の経験からくる心理的な壁など、様々な課題が立ちはだかります。

しかし、それらを正しく理解し、自分に合った戦略で行動すれば、確かな出会いと新たな人生のパートナーを見つけることも十分に可能です。
重要なのは、「今の自分」を受け入れ、現実に即した目標を持つことです。

そして、自分磨きや条件の見直しを通じて、無理のない自然体の魅力を伝えていく姿勢になります。
年齢を重ねたからこそ育まれた強みや経験は、あなたの大きな武器になるでしょう。
焦らず、誠実に婚活に取り組むことで、50代からでも幸せなパートナーシップはきっと実現できるはずです。