ナタリー・ポートマン

「ブラック・スワン」公開から15年…ナタリー・ポートマンの誕生日 華麗なるキャリアに類まれな美貌&内面まで美しいハリウッドスター

2025.06.09 06:10
ナタリー・ポートマン

ハリウッドスターのナタリー・ポートマンが、6月9日に44歳の誕生日を迎えた。子役時代の代表作「レオン」(1994年)をはじめ、映画「スター・ウォーズ」シリーズ“新三部作”ではヒロインのパドメ・アミダラ役、初めてオスカーを獲得した映画「ブラック・スワン」(2010年)では精神崩壊していくバレリーナのニナ役などを務め、不動の地位を築いた。その一方で学生時代は名門アメリカ・ハーバード大学を現役合格し、勉学に励んでいたという多才ぶり。昨今では映画製作に携わることも多く、役者以外の活動の幅も広げている彼女のキャリアを振り返る。

映画デビュー作「レオン」で世界に衝撃

1981年6月9日、イスラエルの首都エルサレムで生まれたポートマン。1994年に公開された映画「レオン」で、殺し屋の男レオン(ジャン・レノ)の元に転がり込んだ12歳の少女マチルダを演じ、鮮烈な映画デビューを果たす。2000人以上の候補者の中からマチルダ役に選出されたポートマンは、当時13歳ながらセンセーショナルな役回りを演じたことで一躍有名となった。

その後も「ビューティフル・ガールズ」「世界中がアイ・ラヴ・ユー」(ともに1996年)など、キュートな魅力が引き立つラブコメディー作に出演し、人気を獲得していく。

そして人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズで“新三部作”とまとめられる、「スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)」(1999年)、「スター・ウォーズ/クローンの攻撃(エピソード2)」(2002年)、「スター・ウォーズ/シスの復讐(エピソード3)」(2005年)ではアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)と恋に落ちるヒロインのパドメ・アミダラとして出演。この頃から高い演技力だけではなく、上品な美しさと聡明さが彼女のイメージとして確立していく。

10代から着々とハリウッドスターとしてのキャリアを積み重ねていく一方で、勉学もおろそかにしない彼女は、1999年に世界的に知られる難関校ハーバード大学に進学。卒業を迎えるまでは、役者としての活動をセーブしながら心理学を専攻していたという。華やかな世界に身を置きながらも、学ぶことを忘れない彼女の姿も不動の人気を維持し続ける理由の一つだろう。

大学卒業後、2004年に公開された映画「クローサー」では、ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、クライブ・オーウェンら豪華俳優陣と共演し、ストリッパーのアリス役を熱演。これまでとは打って変わった役柄を体当たりで演じたポートマンは、「第62回ゴールデングローブ賞」で最優秀助演女優賞を獲得した。

今もなお脳裏に焼きつく「ブラック・スワン」の鬼気迫る演技

彼女の代表作の一つとして忘れられないのは、公開から15年たった今も多くの支持を集めるダーレン・アロノフスキー監督の映画「ブラック・スワン」(ディズニープラスで配信中)。同作はポートマン演じる真面目なバレリーナ・ニナが、演目「白鳥の湖」で黒鳥役を担うことになるのだが、自分とはまるで異なる役柄に苦戦してしまい、徐々に精神が壊れていく様を描いたサイコスリラー。

現実と妄想の間で狂気に満ちていくキャラクターということでショッキングなシーンも多く、彼女の演技に恐怖を感じた人も多い。役作りのために約10kgの減量を行い、もともと経験者ではあったものの過酷なバレエの特訓を耐え抜いたポートマンの鬼気迫る演技は、多くの人に衝撃を与えたと同時に心を鷲つかみにした。そのかいもあって「第83回アカデミー賞」主演女優賞、「第68回ゴールデングローブ賞」(ドラマ部門)最優秀女優賞を獲得するなど、実力派俳優として世界中から称賛された。

役者として30年以上のキャリアを持ち、主演映画「ジェーン」(2016年)をはじめ、製作プロデュース業にも携わるなどマルチな才能を見せ続けるポートマン。発展途上国で生きる貧困層の女性への支援など、長きにわたり積極的に社会活動を行う著名人の一人でもあり、そんな彼女の姿は多くの人に勇気を与え続けている。

素晴らしいキャリアを築きながらも初心を忘れず、慈愛の心を持ち続けるポートマン。類まれなる美貌だけでなく内面の美しさでも世界を魅了する不動のハリウッドスター、ナタリー・ポートマンの今後のキャリアも楽しみだ。

◆文=suzuki

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