

桜田ひより「まさかのヘリポートからお送りすることになるなんて…」 映画『この夏の星を見る』の星空観測会イベントに登場

桜田ひよりが主演を務める映画「この夏の星を見る」(7月4日[金])の星空観測会イベントが5月28日に開催。主演の桜田をはじめ、本作に出演している水沢林太郎、中野有紗、監督を務める山元環が登壇した。
コロナ禍の中高生を描いた青春物語
同映画は、直木賞作家・辻村深月氏による青春小説「この夏の星を見る」が原作。コロナ禍を背景に、登校や部活動が次々と制限され、さらには緊急事態宣言に直面し、大人以上に複雑な思いを抱える中高生たちの青春を描いた物語である。
桜田が演じるのは、茨城県立砂浦第三高校の2年生・溪本亜紗。これまで誰も経験したことのないコロナ禍において、不安な気持ちや悩みを抱えながらも懸命に生きる高校生を演じている。主人公・溪本亜紗と同じ茨城県立砂浦第三高校に通う生徒を水沢、河村花らが演じ、長崎五島に住む学生を中野、早瀬憩らが演じる。
イベント会場は屋上のヘリポート
今回のイベントが行われた会場は、本作のメイン上映劇場となる新宿バルト9の屋上にあるヘリポート。桜田はこの場に立ち、「今日はまさかのヘリポートからお送りすることになるなんて、夢にも思わなかったです。東京の空を見るというイベントを実現することができて、すごくうれしいです。今日は短い間ですが、よろしくお願いします」とあいさつをした。
本作の撮影で東京だけでなく、茨城・土浦や長崎・五島の星空も見てきたという山元監督も「ここはすごいですね…」と驚きを隠せない様子。「なかなか東京って空が広く見える場所がないので、こういう景色の中で撮影したかったな。今日は特別な日だと感じております」と話した。
主人公の亜紗と同じ茨城県立砂浦高校に通う生徒・凛久を演じた水沢は、「実際にこんな高いところから夜空を見ることも、ビルを見ることもなかったので、感動しています。茨城では、そこまで星を見てきたというわけではないのですが、山の中で撮影があった際、夜にホテルで空を見上げるとたくさんの星座が見えました。その時の感動は今でも覚えています」と撮影時を振り返った。
そして、長崎・五島の泉水高校吹奏楽部に所属する佐々野円華を演じた中野も「五島での撮影はナイトロケが多く、夜の山の上は本当に真っ暗でした。その中で星を見たときに、星ってこんなに近いんだと感じました。本当に手を伸ばせば届きそうなくらいに近く感じたのを覚えています」とコメント。
水沢林太郎「目の前の仕事がなくなって…」とコロナ禍を振り返る
映画のキャッチコピーは「2020年、あの時を生きた君たちへ」。そこで登壇者たちの2020年について質問が及ぶと、桜田は「当時、私は高校生でしたけど、文化祭や体育祭、そして部活で目指していた大会が中止になってしまった方たちが多くいました。私も、学校の行事や作品づくりをしている途中でコロナ禍になって。その後、自粛が明けてからは、フェイスシールド越しやマスク越しで皆さんと一緒にお芝居を交わすという時間がありましたね。それがなんとも不思議な感覚になったのを覚えています」と当時について振り返った。
水沢は「僕は16歳でデビューしたのですが、いざ頑張ろうというタイミングでコロナ禍になってしまったので、目の前の仕事がなくなってしまい、すごく取り残されたような感覚が常にありました。その気持ちも今みたいにしゃべれなかったので、誰にも伝えることもできず、抱え込む一方でした。ただあれから5年も経ち、マスクをしたり、消毒をしたりという日常をどんどん忘れてきている自分に、この作品を通して気付いたので、なんだか不思議な気持ちもありました」と話した。
続いて、中野は「2020年はまだ中学生でした。卒業旅行や運動会もなくなって、中学最後の思い出がすべてなくなってしまったので、悲しさだったり悔しさがあります。でも、コロナ禍は自宅で家族と一緒に昔の映画をたくさん見たりもしていたので。今思い返せば、悲しい思い出ばかりではなく、自分の興味を育てる時間でもあったなと思います」と語った。
天文部顧問のモデル・岡村典夫先生が登場
また、今回、原作に登場する天文部顧問のモデルにもなった土浦第三高等学校の岡村典夫先生がゲストで登壇。同校は実際の撮影場所にもなったといい、桜田は「実際にモデルになった高校を使わせていただくということもなかなかないですし、本当に多くの方に協力していただいて実現することができました。部室などに置いてあるものも小道具ではなく、生徒の皆さんが実際につくった望遠鏡や材料が置いてある状態で撮影をさせていただきました。撮影に掛ける思いは人一倍違いましたし、実際に高校に通われている方がエキストラとして参加してくださっていたことにも感謝しかないです」と感謝の気持ちを伝えた。
会場には天体望遠鏡が設置され、みんなで星空を見ることに。「今日は一つだけ、アークトゥルス(うしかい座の一等星)という星が見えています。映画の中でも出てきましたよね」という岡村先生のアドバイスとともに、次々と望遠鏡を覗く登壇者たち。
5月から6月にかけて東京で見ることのできる星について、「東京ですと、明るい一等星はもちろん見えますし、意外と3等星くらいまでは見えるんです。今日は新月なので、月が見えなくて。月があれば、もうちょっとよく見えたかもしれないですね」という岡村先生の解説に、登壇者たちは熱心に耳を傾けた。
桜田ひより「この映画を皆さんに愛していただけたら」
イベントの最後には、山元監督が「この目の前にある望遠鏡も、肉眼では見えない星を捉えようとする装置なんですが、コロナ禍の先が見えない不安の中でも、なんとか自分自身を見つめ直して、先を歩いていこうとする学生たちの物語となります。どうかそういうキャラクター込みで、この映画を皆さんに愛していただけたら嬉しいです」とメッセージを送った。
桜田も「作品を見終わった後に、本当に綺麗で美しいなと思いました。映像の美しさだけでなく、人と人とのつながりの美しさだったり、リモートを通して全国の学校とつながる一瞬の輝きというものが、とても繊細に、きれいに、そして迫力のあるシーンに完成されています。コロナの時に学生だった皆さんや子どもたちを見守ってきた大人の方々にも刺さる、そんな素敵な作品だと思っています。ぜひ劇場に足を運んでいただけたら」と呼びかけ、イベントの幕を閉じた。
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