山田裕貴×古田新太×バカリズムで描くベートーヴェンの“イメージ捏造” 特別写真とコメント映像が解禁＜ベートーヴェン捏造＞

2025.05.28 10:22

「運命」や「英雄」など数多くの名曲を生み出した天才音楽家・ベートーヴェンの世の中に伝わる崇高なイメージは、実は彼の秘書の捏造(ねつぞう)だったという、音楽史上最大のスキャンダルをバカリズム脚本、山田裕貴と古田新太出演で映画化した「ベートーヴェン捏造」が9月12日(金)に公開する。それに先駆け、特別写真と山田と古田のコメント付きスペシャルメーキング映像が解禁された。

ノンフィクション原作をバカリズムが脚本化

今作は、歴史ノンフィクションの傑作「ベートーヴェン捏造名プロデューサーは嘘をつく」(著：かげはら史帆／河出文庫刊)を基に制作。この史実の面白さにみせられたバカリズムが、ノンフィクション原作を丁寧にひもとき、さらに緻密な取材を加えつつ、脚本化。世紀の大スキャンダルを、バカリズムならではのご近所感満載のユルい会話劇で描き出す。

音楽の才能はともかく、その人柄は短気でかんしゃく持ち。その上、下品で小汚いオジサンだったベートーヴェンを、彼の死後に“聖なる孤高の天才音楽家”のイメージに捏造したのは、彼の忠実な秘書・シンドラーだった。

この史実を、日本に舞台を置き替えたりせずに映画化。そして、ベートーヴェンへの愛が重過ぎる秘書・シンドラーを山田裕貴が、シンドラーから熱烈に敬愛されるベートーヴェンを古田新太が演じるという、ジャパンメイドな作品だ。

監督は、数々のMVやCM、映画やドラマなどで音楽を用いた映像演出にも定評がある、関和亮。

「バカリズムさんの脚本をいかに面白くできるのかプレッシャー」(山田)

今回公開された写真では、くしゃくしゃにされた楽譜やペンが散らばる生活感漂う部屋で、ピアノと共に“有能な秘書・シンドラー”と“楽聖・ベートーヴェン”がたたずんでいる。だが実際には“推しへの愛をこじらせた男”と“短気でかんしゃく持ちの小汚いおじさん”だ。そんな2人が今後、どのような表情を見せていくのか、期待を高める1枚となっている。

同時に解禁となったメーキング映像では、「ベートーヴェン！ベートーヴェン！って愛が芽生え始めている」と苦笑する山田が、「バカリズムさんが書いた脚本をいかに面白くできるのか!?ってプレッシャーが…」とコメント。

一方、古田も「後はもう監督の腕次第でしょう」と、関監督に期待と強めの愛(プレッシャー)を託すコメントを寄せている。

ストーリー

“耳が聞こえない”という難病に打ち克ち、歴史に刻まれる名曲を遺した偉大なる天才音楽家・ベートーヴェン(古田新太)。世の中に伝わるベートーヴェンの崇高なイメージは、実は“捏造”されたもので、それをしたのは彼の忠実なる秘書のシンドラー(山田裕貴)だった。

「どん底の自分を救ってくれた憧れのベートーヴェンを絶対に守る」という使命感から、実際には“下品で小汚いオジサン”だったベートーヴェンを、彼の死後に“聖なる天才音楽家”といううその姿に仕立て上げたのだ。そして、捏造された“聖なる天才像”は次第に世間に浸透していく。シンドラーはどうやって真実をうそで塗り替えたのか。果たしてそのうそはバレるのかバレないのか…19世紀のウィーンで起きた音楽史上最大のスキャンダルをバカリズムの脚本で描き出す。