＜リロ＆スティッチ＞実写ならではの“オハナ(家族)”の描き方を監督が語る

2025.05.28 08:00

ディズニーの人気アニメを実写化した映画「リロ＆スティッチ」が、6月6日(金)より全国公開される。このたび、本映画の監督が作品への思いを明かした。

“オハナ(家族)”の大切な絆を描く感動のハートフル・ファンタジー

同作は、ハワイのカウアイ島を舞台に、“オハナ(家族)”の大切な絆を描く感動のハートフル・ファンタジー。ハワイで暮らす少女・リロと姉のナニは、ある日両親を失い2人きりで生活することに。だが、若過ぎるナニは一人でリロを育てようと奮闘するも失敗ばかり。

離れ離れになってしまいそうな姉妹の前に、暴れん坊で愛を知らないイタズラ好きなエイリアン・スティッチが現れる。予測不可能な彼の行動は、平和な島に大混乱を巻き起こすが、その奇跡の出会いはやがて、希望を失いかけた姉妹を変えていく。

なお、アニメーション版「リロ＆スティッチ」はディズニープラスで配信中。

監督「現代社会で苦労する人たちを主役にした物語を描くこと情熱を感じた」

本作で監督を務めるのは第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた「マルセル靴をはいた小さな貝」を手掛けたディーン・フライシャー・キャンプだ。「リロ＆スティッチ」の実写化について、ディーンは「僕は、現代社会で苦労する人たちを主役にした物語をリアルに描くことに本当に情熱を感じました。

実写版では、登場人物たちの葛藤を本物らしくリアルに描く素晴らしい機会があると感じたんです。そして、それらはアニメーションではできない、実写ならではものなんです」と実写版ではスティッチやリロのディティールだけではなく、“オハナ(家族)”の物語もよりリアルに描かれていることを告白。

また、「現代の世界で“家族”はとても重要な要素ですが、家族の形はこの20年で大きく変化を遂げました。世界中で家族の定義が変わったとしても、私たちはとても前向きな形で、誰もが家族を持っているというメッセージは伝えたかったのです」と語る。

「もちろん、地に足のついた現実的な家族ドラマを語るというプロセスの中で、アニメーション版で世界を魅了したコメディ要素、表現力、スティッチの個性を失わないことも重要でした」とアニメーション版の普遍的な“オハナ(家族)”の精神を継承しつつ、20年の時を経て変化した部分は本作でも現代風にアップデートしていることを明かした。