李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙(C)KAZUKO WAKAYAMA

吉沢亮&横浜流星、カンヌで涙「国宝」公式上映で6分間スタオベ続く熱狂ぶり

2025.05.19 10:41

俳優の吉沢亮が主演を務め、横浜流星が共演する映画『国宝』(6月6日公開)が、5月13日(現地時間)より開催されている第78回カンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出。吉沢、横浜らがカンヌ入りし、現地の公式上映に参加した。ここでは、その模様をレポートする。


「国宝」キャスト陣がカンヌ国際映画祭へ

李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙(C)KAZUKO WAKAYAMA
李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙(C)KAZUKO WAKAYAMA
今回、吉沢、横浜のほか、渡辺謙、李相日監督がカンヌ入り、現地時間5月18日(日)朝8時45分より『国宝』の上映が行われた。早朝からの上映にも関わらず、チケット発売後、早々に完売。世界中から集まる映画関係者らで開場前から行列ができ、本作の期待の高さがうかがえた。上映後には李監督がQ&Aに登場。「監督週間」ディレクターのジュリアン・レジ氏の質問のほか、来場者からの質問も受け付け、本作のキーワードとなる歌舞伎や女形の質問などが多くあがった。

吉沢亮(C)KAZUKO WAKAYAMA
吉沢亮(C)KAZUKO WAKAYAMA
その後、現地時間5月18日16時から行われた公式上映に、吉沢、横浜、渡辺、李監督が参加。上映の会場で、ジュリアン・レジ氏から「本日は日本の監督をお迎えしまして、我々も非常に気に入った作品を紹介させていただきます。最近ではなかなか見ないメロドラマで、半世紀に及ぶ日本人の歌舞伎役者の半生を描いた作品です。そしてこの作品の特徴といえるのが、歌舞伎役者でもなく女形でもない、日本の映画界のスターの人たちが1年半かけて稽古をし、歌舞伎を再現しつつ、様々な人たちに歌舞伎を理解していただけるような映画になっています」と紹介され、登壇した李監督は「ボンジュール!フランス語はこれだけしか喋れなくてすみません(笑)。歴史あるカンヌ国際映画祭、そしてとても意義の深い成り立ちであるこの監督週間に選ばれたことを本当に、とてもとても、日本のスタッフも他の役者も全員が光栄に思っております。そして今日は先ほどジュリアン氏が紹介してくれましたけれども、(吉沢たちを見ながら)彼らの献身と努力がなければ歌舞伎の映画に真実味を持たせることはできなかったので、そんな彼らとこの場に立てることを非常に嬉しく思っております。ちょっと長い映画ですが(笑)、どうか最後まで楽しんでください」と呼びかけた。

横浜流星(C)KAZUKO WAKAYAMA
横浜流星(C)KAZUKO WAKAYAMA
吉沢は「ボンジュール!本日は、映画に携わっている者にとっての憧れの地で、世界中の皆さまに、日本の伝統芸能である歌舞伎を題材とした映画をお届けできることを非常に光栄に思います。僕と流星が1年半かけて歌舞伎というものと向き合って、どうにか完成させた作品です。皆さまがどのようにこの作品を観てくださるのか、非常に不安もありますが、すごく楽しみにしております。今日は最後までお楽しみください」、横浜は「ボンジュール!映画人としての憧れの地、カンヌに来ることができ、非常に嬉しく思っております。日本の伝統芸能を題材にした人間ドラマが皆さまの心にどう届くのか、非常に楽しみにしております。上映を楽しんでご覧ください」と続けてコメント。渡辺は、流ちょうな英語で「グッドアフタヌーン!皆さん本日はお越しいただきありがとうございます。本日ここに立てたことを本当に光栄に思います。2人の才能ある俳優の努力のたまものであるこの映画は、成功を手に入れるはずです。私は彼らの献身に心から敬意を払います。どうかこの作品をお楽しみください。そして繰り返しますが、この映画は少しだけ長いです(笑)」と挨拶した。

吉沢亮ら、第78回カンヌ国際映画祭「国宝」公式上映の様子(C)KAZUKO WAKAYAMA
吉沢亮ら、第78回カンヌ国際映画祭「国宝」公式上映の様子(C)KAZUKO WAKAYAMA

吉沢亮&横浜流星、上映後の熱狂ぶりに感涙

李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙(C)KAZUKO WAKAYAMA
李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙(C)KAZUKO WAKAYAMA
その後、4人は会場内で820人の観客と一緒に鑑賞。上映が終わると、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれ、と歌舞伎の大向こうさながらに「KIKUO!」との声があがっていた。約6分にわたる熱狂的なスタンディングオベーションが続き、いつまでもなりやまない拍手と歓声に4人は互いに手をとりあい、高く上げ、満席の観客に感謝を表現した。吉沢と横浜は熱く抱き合い、李監督と渡辺は握手をするなど、お互いを称えあい、喜びを分かち合った。

第78回カンヌ国際映画祭「国宝」公式上映後の様子(提供写真)
第78回カンヌ国際映画祭「国宝」公式上映後の様子(提供写真)
上映後、李監督は「(上映の)最後の最後で、ものすごくちゃんと我々が込めたものがすべて届いている、伝わっているという感触がダイレクトにあって、震えが来る感じがしました」と感動と興奮が入り混じる中、想いを述べた。吉沢は「我々がこの作品に込めた熱量みたいなものをしっかり受け取ってくださって、これだけの盛り上がりを見せてくださり、すごく胸に来るものがありました」、横浜は「観終わった後の鳴りやまない拍手、あの光景はこれから先も忘れないと思いますし、本当に役者をやっていてよかったなと思える瞬間でした。ありがとうございます」と感動した様子。渡辺は「最後に喜久雄が観た風景を僕らみんなで観させてもらった、そんな気がしました。ちょっとやっぱりここ(胸)が震えました。」とコメントし、李監督、吉沢、横浜、渡辺の4人全員が涙を滲ませ、感謝の言葉を述べた。彼らがロビーを去る際にも大きな拍手が起こった。

第78回カンヌ国際映画祭「国宝」公式上映後の様子(提供写真)
第78回カンヌ国際映画祭「国宝」公式上映後の様子(提供写真)

吉沢亮主演「国宝」

吉沢亮ら、第78回カンヌ国際映画祭「国宝」公式上映の様子(C)KAZUKO WAKAYAMA
吉沢亮ら、第78回カンヌ国際映画祭「国宝」公式上映の様子(C)KAZUKO WAKAYAMA
本作は、2018年に単行本化された吉田修一氏の『国宝』を映像化。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記である。吉沢、横浜のほか、渡辺、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、森七菜、見上愛、永瀬正敏、宮澤エマ、黒川想矢、越山敬達、三浦貴大、嶋田久作らが名を連ねる。(modelpress編集部)
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