

高橋文哉、西野七瀬の『ヘビーローテーション』に安心感「西野さんで良かった。何があってもキーを外さないでいてくれる」

俳優の高橋文哉と西野七瀬が、4月1日に都内で開催された映画「少年と犬」公開御礼舞台あいさつにジャーマンシェパードドッグのさくらと共に登壇。公開後の反響や撮影時のエピソードなどを語った。
原作は馳星周の直木賞受賞作
同作は、馳星周の「第163回直木賞」受賞作を映画化したもので、大切な人に会うために岩手・釜石からさまよってきた1頭の犬・多聞(さくら)が、西の方角を目指して日本を縦断する旅路で出会った、傷つき、悩み、惑う人々との心の交流を描いた感動物語。高橋が震災で職を失った主人公の青年・和正を、西野はある罪を隠し続ける女性・美羽をそれぞれ演じている。
3月20日の公開初日から約2週間がたったが、周囲の反響について高橋は「友達とか友達の親とか、親の友達がすごく見に行ってくれていて、いろんな人から長い感想がきました。犬が好きな方が周りに結構いたので、『見に行って正直に感想を教えてください』って勧めていたんです。そしたら『あれはもうしんどいねえって』って言ってましたね」と明かすと、西野も「確かに。『ズルいよ』ってよく言われますね(笑)」と同調。
ちなみに西野の母も見に行ってくれたそうで「劇中で撮影した滋賀県のキャンプ場に(西野が)子どものときに行ってたらしくて…。撮影中は全然分からなかったけど、親は覚えていたみたいで、すごいご縁だなと思いました」と、意外な縁に驚いたことを語った。
今回の舞台あいさつでは原作者の馳から、「まだお会いできていない」という高橋に対してサプライズで手紙が贈られる場面も。今作での高橋の演技に対する称賛や、今後への期待などがつづられた手紙を西野が代読した。
手紙を受け、高橋は「ありがたいお言葉ですね。小説原作、漫画原作とかたくさんやらせてもらっている中で、僕が一役者として大事にしているのは原作を書かれた先生の顔を日々浮かべながら、(原作者が)イメージする役を自分が唯一この世に存在させる権利を頂いたつもりでやらせてもらっているんです」とした上で、「和正という役はとても向き合うのに苦労して。自分の中で“和正像”がしっかりできるまでいろんな道のりがあったんですけど、その時々に原作の和正にたくさん助けてもらいました。また馳さんが作り上げる本の中でおどらせていただけることがあれば、頑張りたいなと思います」と力を込め、馳へ感謝を伝えた。
映画を見たファンからのコメントも紹介
また、背後に設置された巨大パネルには映画公式SNSが募集した本作への感想や「わたしと犬キャンペーン」で届いた犬の写真が飾られており、それを見てトークを展開することに。
高橋は「まさかヘビーローテーションを歌う西野七瀬を見れるとは思わんかった。それだけでも行く価値あるよ」というコメントを取り上げ、「これですよ!僕もそう思います」と共感を示すと、西野は「ここは大丈夫です!そんなそんな…」と照れ笑い。
あらためて同シーンについて、西野は「(自分が乃木坂46出身だからということではなく)たまたまなんです。当時2011年あたりにリリースされて流行った曲の中で、たくさん他にも(歌唱)候補があったんですが、選ばれたのがAKB48さんの『ヘビーローテーション』でした」と話すと、高橋は「逆に僕からすると西野さんで良かったなと。何があってもキーを外さないでいてくれるので。(役柄的に)僕がどんだけ(音程が)上下してもいいっていうか、歌自体がぐちゃぐちゃになることはないというのがありましたね」と、西野の安定感のある歌声を頼りにしていたことを打ち明けた。
さらに舞台あいさつでは、メガホンをとった瀬々敬久監督から高橋、西野へのサプライズの手紙も。2人の演技に対する称賛や感謝、愛のこもった手紙を受け、西野は「どの役者さんに対してもそうらしいんですけど、瀬々監督は撮影で必要な会話以外はしないとおっしゃっていたので、現場でも『良かったよ』とか、そういうのも一切なかったんです(笑)。ただただOKが出て次のシーンへと。本当に良かったのかな、大丈夫だったのか、瀬々さんはどう思っているんだろうと思うこともあったので、しっかりと文章で伝えてくださってすごくうれしかったです」と、現場では聞けなかった瀬々監督の思いが知れたことに安堵(あんど)していた。
映画「少年と犬」は全国東宝系にて公開中。
◆取材・文・撮影=森井夏月(STABLENT)
[EXCLUDE]
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