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ドリュー・バリモア、50歳の誕生日 「E.T.」の天才子役から壮絶な少女時代…「25年目のキス」では製作の才能も開花
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映画「25年目のキス」(1999年)や映画「チャーリーズ・エンジェル」(2000年ほか)シリーズなどで知られるハリウッド女優ドリュー・バリモアが、2月22日に50歳の誕生日を迎えた。デビュー当時に天才子役として脚光を浴びるものの、それが原因となって壮絶な体験をし、ローティーンにして栄光と挫折を味わった。それでもしっかり前を向き、役者としてだけでなく監督、製作としても活躍。そんなバリモアの代表作をあらためて振り返る。
人気子役としてブレイクもつかの間…壮絶な人生の開幕
芸能一家に生まれ、バリモアは生後11カ月で子役としてのキャリアをスタートさせたバリモア。巨匠スティーヴン・スピルバーク監督が手掛けた世界的ヒット作「E.T.」(1982年)の主人公・エリオット(ヘンリー・トーマス)の妹を演じたことをきっかけに一気に人気子役としてブレイクする。
7歳ながら人生の転機を迎えたバリモアだったが、いわゆる“ステージママ”だった母から幼いころから「娘」ではなく「女優」として接して来られ、父親にも相談できないような環境だったことから、10代前半にして飲酒や喫煙、ドラッグなどの非行に走る選択をしてしまう。
人気子役として大ブレイクを果たした裏で、波乱万丈な子ども時代を過ごすことになったバリモアは、リハビリ施設への入退院を繰り返し、自分の将来を考えて15歳で母親と決別を決意。さまざまな非行を繰り返し、どん底を味わった当時の彼女のエピソードは自伝も出版され、多くの人に衝撃を与えた。
15歳で人生の再起を図ったバリモアは映画「ボディヒート」(1992年)、「バッド・ガールズ」(1994年)などで、セクシー路線のキャラクターに扮(ふん)していたものの、童話「シンデレラ」の物語をアレンジしたロマンス映画「エバー・アフター」(1998年)で主人公のダニエルを演じたことにより、ラブロマンス作品での魅力が開花していくことに。
そんな彼女の再ブレイクを印象付けた作品といえば映画「25年目のキス」(ディズニープラスで配信中)だろう。名門新聞社のコピーエディターである主人公のジョジーを演じたバリモアは、恋愛に奥手で“ちょっとダサいヒロイン”を体現。記者の仕事を任され、今どきのティーンエージャーの実態をリポートするべく潜入取材する高校で、リアルな高校生たちにもまれながらも自分らしく成長していく姿を愛らしく演じた。
同作では主演というだけでなく初めて製作総指揮を務め、製作としての才能も開花させたバリモア。「理想の自分ではなく、ありのままの自分を愛せるか?」というメッセージも込められた作品で、自分らしく前を向いて生きることの大切さをさりげなく伝え、若い女性などに共感を呼び、大ヒットを記録した。
映画「25年目のキス」以降は多方面で才能を発揮
役者だけでなく、製作としての才能にも磨きがかかり始めた彼女は、2000年に公開された映画「チャーリーズ・エンジェル」でも、キャメロン・ディアス、ルーシー・リューと共に悪と戦う強い女性エージェントを熱演しながら、製作にも携わった。「25年目のキス」が殻を破って自分を受け入れた女性像を描いた作品だとすれば「チャーリーズ・エンジェル」は、強くポジティブでパワフルに生きる女性像を掲示している。そんな「強い女性」を自身も体現した同作でのバリモアはまさにハマり役だろう。
さらに監督・製作・出演の3役を務めた映画「ローラーガールズ・ダイアリー」(2009年)では、長編監督としてデビュー。同作はローラーゲームの世界に足を踏み入れた少女の成長を描いた青春ドラマとなっており、思春期の女子の細やかな感情を丁寧に映し出した作品として高い評価を受けている。
一方でプライベートでは2人の娘に恵まれ、彼女の公式SNSアカウントでは等身大の姿で“日常生活”を過ごしている様子も度々投稿されており、さまざまな挫折を乗り越えた今の彼女が幸せそうにしている姿にほっこりするファンも多いだろう。
2020年からスタートしたトーク番組「ザ・ドリュー・バリモア・ショー」ではホストを務め、キャメロン・ディアスやルーシー・リューなど過去に共演歴のあるスターだけでなく、さまざまなゲストと幅広い話題でトークを展開しているバリモア。波乱万丈な人生にも屈せず、自分と向き合い続ける彼女の生き様を作品を通じて感じ取ってほしい。
◆文=suzuki
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