ハリソン・フォード、アンソニー・マッキーの魅力を語る＜キャプテン・アメリカ：BNW＞

2025.02.18 12:00

マーベル・スタジオの劇場公開最新作「キャプテン・アメリカ：ブレイブ・ニュー・ワールド」が2月14日に公開。サム役を務めるアンソニー・マッキーの俳優としての魅力について、ハリソン・フォードが明かした。

映画「キャプテン・アメリカ：ブレイブ・ニュー・ワールド」とは

本作の主人公は、初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから最も信頼され、「アベンジャーズ／エンドゲーム」(2019年、ディズニープラスで配信中)のラストでヒーロー引退を決めたスティーブから、“正義の象徴”である盾を託されたサム・ウィルソン。

“正義の象徴”を受け継いだ“新たなキャプテン・アメリカ”の物語では、アメリカ大統領ロスが開く国際会議でテロ事件が発生。それをきっかけに生まれた各国の対立が世界大戦の危機にまで発展してしまう。この混乱を食い止めようとする新キャプテン・アメリカことサム・ウィルソンに、レッドハルクと化した大統領ロスが襲いかかる。だが、全ては仕組まれた陰謀だった。

“正義の象徴”キャプテン・アメリカを継承するという重圧に押しつぶされそうになりながらも、スティーブの意思を継ぎ、サムはその“圧倒的な重み”を背負うことを決意する。

サム役・アンソニー「“大スターのハリソン・フォード”という高みから降りてきて…」

サムを演じるアンソニー・マッキーへのリスペクトを語るのは、「スター・ウォーズ」や「ブレードランナー」「インディ・ジョーンズ」などの作品に出演し、“ハリウッドの伝説”とも言われるレジェンド俳優のハリソン・フォード。

出演作の数だけに大勢のスターとの共演経験を持つハリソンだが、「私はアンソニーの作品をたくさん見てきたが、彼は実に様々な役柄や性格を演じ分けることができる。彼の良いところは、目の前の仕事に“真の知性”と“想像力”をもたらしてくれることなんだ。彼と演技をするのはとても楽しいことだったよ。演技について何か話し合うようなことはほとんどなく、とてもスムーズに仕事をすることができた。それは彼がシーンごとに求められていることを察知し、深く掘り下げていくからなんだ」と俳優としての確かな実力を絶賛した。

盾を使った武骨な肉弾戦や、鋼の翼を広げ空を駆ける臨場感マックスの空中戦もお手の物で、ヒーローとしての強さは言うに及ばないサム。しかし、初代キャプテン・アメリカのスティーブとは違い血清を打っていないため超人的なパワーは持っておらず、自身がその座を継承する重責に葛藤も抱えている、人間味を持ち合わせたキャラクター。アクションのみならず、アンソニーはそんなサムの細やかな感情も、ハリソンがリスペクトを語るほど緻密に演じている。

そしてアンソニーも名優ハリソンとの共演は俳優として誇らしい経験となったそうで、「緊張しているのがハリソンにも伝わったようで、“リラックスしな”と言われたんだ。彼は撮影の度にそうやって現場を心地よいものにしてくれた。“大スターのハリソン・フォード”という高みから降りてきて、出演者の一人として振舞ってくれたんだ。おかげで現場は本当に愉快で心地よく、皆仕事に来るのが楽しくなっていたよ」と、大スターとは思えない人当たりの良さを実感したことを告白。

劇中では米大統領としての威厳を醸し出し、サムに対しても強く当たるキャラクターだが、撮影裏ではそんなハリソンの役とは真逆の和やかさが、現場の良い雰囲気を作り出していたのだ。互いにリスペクトを語る俳優陣二人が魅せる、重厚感たっぷりの掛け合いや細やかな感情の動きにも注目が集まる。