「母さんがどんなに僕を嫌いでも」より

仲野太賀&吉田羊が親子役で共演 映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」のあらすじや見どころに迫る

2024.08.28 12:00
「母さんがどんなに僕を嫌いでも」より

連続テレビ小説「虎に翼」(NHK)や、ドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ系)など、話題の作品に出演し続ける俳優・仲野太賀。2006年に放送されたドラマ「新宿の母物語」(フジテレビ系)でデビューを果たした仲野は、2016年のテレビドラマ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)では“ゆとりモンスター”の山岸ひろむ役をコミカルに演じブレイク。強烈なキャラクター性が話題を呼び、スピンオフドラマ「山岸ですがなにか」(Huluオリジナル)では主演を務めた。

その後、2018年に放送されたドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)では、紅羽高校の番長で“愛すべきバカ”今井勝俊役に抜擢。このようにコメディ色の強い癖のあるキャラを演じることが多かった仲野だが、2018年に公開された映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」では、心に傷を負い感情を表に出せない青年役に挑戦。母親や周囲の人たちに愛されることなく育ちながらも、懸命に母親の愛をつかみ取ろうとする役柄を演じ、新境地を開拓している。本記事では、そんな本作のあらすじや見どころを紹介していく。

歌川たいじによるコミックエッセイを仲野太賀&吉田羊の共演で映画化

小説家・漫画家の歌川たいじによる同名コミックエッセイを映画化した本作。幼いころから母親に虐待されてきた青年・タイジが、心を許せる友人と出会い、かつて自分に手をあげた母親と向き合っていく様子が描かれる。

本作を手掛けるのは、映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」や「泣き虫ピエロの結婚式」などで知られる御法川修監督。主人公の青年・タイジ役を仲野が、母親・光子役を「映画 ビリギャル」で「第39回日本アカデミー賞」優秀助演女優賞を受賞した吉田羊が演じる。

そのほか、タイジの親友・キミツ役を映画「レディ・プレイヤー1」にも出演した森崎ウィンが、タイジを支える大将役を「第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリに輝いた白石隼也が、大将の彼女でタイジの会社の同僚でもあるカナ役を、映画「リアル鬼ごっこ」「みんな!エスパーだよ!」などに出演する秋月三佳が担当。個性豊かなキャスト陣が脇を固める。

再び母と向き合う決意をするタイジ…「母さんがどんなに僕を嫌いでも」あらすじ

幼いころから母親の光子(吉田羊)のことが大好きだったタイジ(仲野太賀)。しかし情緒不安定な光子は、タイジの些細な言動に日常的に腹を立てて、容赦なく手を上げてしまっていた。

そんなある日、光子は夫との離婚問題が浮上し、タイジは9歳にして児童保護施設に入れられてしまう。その1年後、良い条件で離婚ができた光子は、タイジと姉の貴子を連れて新しい家で暮らすようになるが、そこでも光子の情緒は不安定のままだった…。

そしてタイジが17歳になった頃、光子から酷い暴言と暴力を振るわれたことをきっかけに、タイジは家を出て1人暮らしを始める。タイジは努力を重ねて一流企業に就職し、社会人劇団にも入った。

そこで出会ったキミツ(森崎ウィン)と仲良くなったタイジは、会社の同僚のカナ(秋月三佳)や、カナの恋人の大将(白石隼也)などとも親交を深めていく。大人になって初めて“人とのつながり”を感じたタイジは、自分が今でも母を好きであることに気付き、再び向き合う決意をする。

そんな中、タイジは光子から再婚相手の葬儀に出席するよう連絡を受ける。意を決して光子に会いに行くタイジだったが、そこで冷たくあしらわれてしまう。しかし自分を変えたいタイジは諦めず、光子のことを知ろうと祖母を訪ねる。そこでタイジは、光子の“ある事実”を知り――。

仲野太賀、吉田羊ら実力派俳優による迫真の演技が見どころ

本作では、キャスト陣による迫真の演技にぜひ注目したい。主人公・タイジ役の仲野は、自分の殻に閉じこもっていた過去を捨て、次第に周囲とかかわろうとする様子を、繊細な表情の変化で見事に表現している。

ちなみに、仲野は以前インタビューにて「歌川さんの佇まいや、他愛もない会話の端々にヒントがあって、キャラクターを知る中で意図的に芝居に組み込み、表現につなげていきました」と役作りについて語っていた。

そして、光子を演じる吉田羊は迫力のある演技が光る。これまで“献身的な母親”や“バリキャリ”など好感度の高いキャラクターを演じることが多かった吉田が、劇中で「あんたなんか生まなきゃよかった」と冷徹に言い放つ姿は印象的だ。一見憎まれ要素満載の役どころだが、“虐待”という行動の根底にある心情や些細な仕草などからは、“タイジが光子のことを愛さずにいられない理由”が伝わってくる。

中でも、タイジが光子の本当の気持ちを引き出す瞬間は、思わず胸が熱くなるシーンとなっている。また、タイジにとって“一筋の光”となるような友人たちの存在も欠かせない。タイジと接する中で垣間見える森崎や白石、秋月の優しくて温かみのある演技は、心が救われるような気持ちにさせてくれる。

「涙が止まらなかった」「人生のバイブルの一つになる作品」「人間関係に悩める人にぜひ見てほしい」など、各著名人らも絶賛コメントを残した本作。動画配信サービス・Huluでは、映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」を見放題配信中だ。

関連リンク

関連記事

  1. 新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    WEBザテレビジョン
  2. 東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    WEBザテレビジョン
  3. <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    WEBザテレビジョン
  4. 松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    WEBザテレビジョン
  5. ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    WEBザテレビジョン
  6. 瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    WEBザテレビジョン

「映画」カテゴリーの最新記事

  1. 満島ひかり「ラストマイル」“当て書き”を信じていなかった 脚本家・野木亜紀子氏が思い出明かす
    満島ひかり「ラストマイル」“当て書き”を信じていなかった 脚本家・野木亜紀子氏が思い出明かす
    モデルプレス
  2. 「アンナチュラル」望月歩「ラストマイル」効果で人生初“万バズ”「感慨深い」「成長に驚き」と反響
    「アンナチュラル」望月歩「ラストマイル」効果で人生初“万バズ”「感慨深い」「成長に驚き」と反響
    モデルプレス
  3. ワン・イーボー主演の爽快スカイアクション映画「ボーン・トゥ・フライ」、最速レンタル独占配信開始
    ワン・イーボー主演の爽快スカイアクション映画「ボーン・トゥ・フライ」、最速レンタル独占配信開始
    WEBザテレビジョン
  4. 狩野英孝の“最近の恐怖体験”に会場爆笑「家が特定されたらしく…」
    狩野英孝の“最近の恐怖体験”に会場爆笑「家が特定されたらしく…」
    WEBザテレビジョン
  5. 「ビートルジュース ビートルジュース」日本語吹替え版の上映決定&“史上初”の全身吹替版予告解禁
    「ビートルジュース ビートルジュース」日本語吹替え版の上映決定&“史上初”の全身吹替版予告解禁
    WEBザテレビジョン
  6. Snow Man佐久間大介、サプライズ出演の『恋を知らない僕たちは』メーキング写真公開 屋台のお兄さん役に「ハマりすぎてました(笑)」
    Snow Man佐久間大介、サプライズ出演の『恋を知らない僕たちは』メーキング写真公開 屋台のお兄さん役に「ハマりすぎてました(笑)」
    WEBザテレビジョン
  7. Snow Man佐久間大介「恋を知らない僕たちは」シークレットゲストで出演  衣装も自らチョイス「ハマりすぎてましたね」
    Snow Man佐久間大介「恋を知らない僕たちは」シークレットゲストで出演 衣装も自らチョイス「ハマりすぎてましたね」
    モデルプレス
  8. 上白石萌音、自身初“悪役”で「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」出演決定 青色おかっぱ頭の人気キャラで新境地
    上白石萌音、自身初“悪役”で「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」出演決定 青色おかっぱ頭の人気キャラで新境地
    モデルプレス
  9. 高石あかり、“先輩殺し屋”役の前田敦子との共演に「怒ってもらえる!といううれしさもありました」
    高石あかり、“先輩殺し屋”役の前田敦子との共演に「怒ってもらえる!といううれしさもありました」
    WEBザテレビジョン

あなたにおすすめの記事