柳俊太郎、一人二役で双子の軍人・二階堂を怪演 「原作でインパクトのある役をさらに盛り上げないといけないという自覚がある」 <ゴールデンカムイ>
シリーズ2700万部突破のベストセラー漫画「ゴールデンカムイ」(集英社ヤングジャンプコミックス刊)が実写映画化。1月19日より全国公開が開始した。WEBザテレビジョンでは、本作で双子の二階堂浩平と洋平を一人二役で演じた柳俊太郎にインタビューを実施。二階堂というキャラクターをどのように作っていったのか、そして撮影中のエピソードなどを語ってもらった。
二階堂は「狂気的でありながらどこかかわいげのあるキャラクター」
――個性的なキャラクターがたくさん登場する劇中の中でも、柳さんが演じた二階堂兄弟は、原作のビジュアルにそっくりで、動きのひとつひとつもつい目がいってしまう魅力的なキャラクターでした。もともと原作のファンで、ご自身が演じた二階堂兄弟は好きなキャラクターだったそうですが、杉元の敵キャラである二階堂兄弟を演じて、どんな所に魅力を感じましたか。
狂気的でありながらも、どこかかわいげのあるキャラクター性がとても魅力的で大好きです。原作ではどんどんサイボーグ化していくのですがその描かれ方が絶妙で、なにか引き込まれる魅力があると思います。
――ビジュアル面、動きなど、二階堂のキャラクター作りのこだわりを教えてください。
原作を膨らませたオリジナルのアクションパートがあったので、監督と話し合いながら原作のキャラクターを自分のイメージで派生させて作り上げていきました。映画のクライマックス的なところではあったので、存分に二階堂の狂気を表せるような動きをアクションに落とし込みました。
――今回、初めて一人二役で双子の兄弟・浩平と洋平を演じ分けに挑まれました。ビジュアルがそっくりで見分けがつかないのは言わずもがな、シンクロしたユニークな動きをしていて、それがすごく漫画のキャラそのもので、コミカルに映りました。双子感を出すために意識された点は、どんなことでしょうか。
ふとした動きでのシンクロ感や意思の疎通みたいなところは現場でその都度イメージしながら丁寧に演じました。浩平と洋平をそれぞれ順番に撮影していたので多少のズレが違和感になりやすいと思い、タイミングがしっかり合うように動いていました。
大迫力のアクションシーンは軍事練習で覚えた
――大迫力のアクションシーンの数々は、皆さん、現代の人間が演じているとは思えないほど、戦の時代に生き、戦いに鍛えられた軍人の動きとして映りました。アクションシーンで
の裏側エピソードを教えてください。
自分は戦争シーンのアクションというよりは杉元とのアクションがほとんどだったのでキャラクターに合わせて自由に動いてはいたのですが、集団での突撃の動きだったりは軍事監修者の方に教えていただいたアクション練習でみんなと合わせて動いたりはしていました。軍での細かい動作が実はたくさんあったので、そこは軍事練習で覚えさせていただきました。
――馬ぞりに乗ってのアクションシーンもありました。乗馬の練習もされて挑まれたそうですが、初めての乗馬体験はいかがでしたか。
乗る前は不安でしたが、実際乗ってみると馬がとてもかわいくて、めちゃくちゃ楽しかったです。もともと動物が大好きなので、とても自分に合っているなと感じました。
山崎賢人のような愛される役者はなかなかいない
――主演の山崎さんとは「今際の国のアリス」でもご共演されていますが、今作で共演されて、改めてどんなところがすばらしい役者だと思いましたか。
やはり共演者やスタッフさんと同じ目線でフラットな関係を築かせてくれる彼の人間性がすばらしいなと思います。彼が真ん中にいることでとてもすてきなチームになれる。そんな愛される役者はなかなかいないと思うのでとても尊敬しています。
――山崎さんと1対1でお芝居で対峙するシーンもありましたが、山崎さんとの現場でのやりとりや印象的なエピソードが知りたいです。
普段からプライベートでよく食事に行ったりするのですが、わりと現場でも和気あいあいと楽しく撮影していました。アクションは距離感が重要なので気持ちが入りつつもそこの距離感を間違えないように話し合いながら作り上げていきました。お互いのことを分かっているからこそ、いい意味で遠慮せずに撮影することができました。
――雪景色がカムイの世界観を盛り上げていましたが、極寒の北海道ロケでの思い出は?
耳に氷柱ができたのは初めてでした。とても痛くてみんなギリギリだったと思います。北海道で撮影しているんだなぁととても実感しました。そこを経ての夜の晩酌は最高でした。北海道は美味しい食材がたくさんあるのでとても堪能しました。なかでも特にジンギスカンがおいしかったです。
――改めて完成した作品をご覧になったご感想を聞かせて下さい。
原作にある壮大なスケールをスクリーンで見たときに、ゴールデンカムイだ! と率直に感動しました。キャラクターもそれぞれ原作に忠実に描かれているなと感じましたし、シリアスとコミカルな部分のバランスもちゃんと作られているなと感じました。原作のファンの方も、映画から始めて見る方も楽しんでいただけると思います。
人生において二階堂を演じられたことはとても誇り
――どの作品に出演する際も、新たなチャレンジだと感じる場面があると思います。その中でも、“この作品に出会えたからこそ、この壁を乗り越えられたからこそ、今の自分がある”というような転機になった作品があれば教えてください。
これまでのどの作品にも出会えた感謝は感じるのですが、反省の方が強く、乗り越えられてるなとはそんなに思えないです。ダメだったから次は反省してどう活かそうか、そういう意識の方が強いと思います。その積み重ねで成長できると思っています。
――柳さんにとって、「ゴールデンカムイ」はどんな作品になりましたか。今作でどんなチャレンジがありましたか。
自分の人生において二階堂という役を演じられたことはとても誇りに思います。アクションや乗馬や一人二役などたくさんのチャレンジがあって、その中でたくさんの反省もありました。
また、舘ひろしさんや玉木宏さんをはじめ、すばらしい実績のある方々と共演させていただけたので、とても勉強にもなりました。次に向けてとても収穫の多い作品となりました。
――「今際の国のアリス」で演じたスキンヘッドのラスボスキャラも狂気が漲っていて、インパクト満点でした。迫力たっぷりに強烈なキャラクターを演じられるのが柳さんのすごみ。1度見たら忘れない役を演じてきていらっしゃいますが、今後演じてみたいキャラクターは?
そう言っていただけてとてもうれしいです。原作でインパクトのある役をさらに盛り上げないといけないという自覚があるので、そこは変わらずにやり続けたいなと思います。特にこれと言ってないのですが、決まっている目の前の役をしっかり演じていきたいです。どんなキャラでも見ていただいた方の心に残るように演技の幅を広げていけたらと思っています。
――今作では闘う男を演じましたが、今闘っていることとは?
今年の目標は健康第一なので、まずは早寝早起きの生活にしたくて、毎朝眠気と闘っています(笑)。
◆取材・文/福田恵子
※「山崎賢人」の「崎」は、正しくは「たつさき」
※柳俊太郎の柳は正しくは「木へんに夘」
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