YOU×藤井隆「年齢も性別も超えたお付き合いで、お中元やお歳暮のCMを目標に頑張ります(笑)」

2023.03.10 10:00

12年ぶりにフルリニューアルされた「きかんしゃトーマス」の最新劇場版「映画きかんしゃトーマスめざせ！夢のチャンピオンカップ」が3月10日より公開。よりカラフルに、よりかわいく、よりコミカルで、大胆なアクションで描かれた見どころある内容となっている。同作でゲスト声優を務めたYOUと藤井隆に話を聞いた。

藤井「監督やベテランスタッフの方々のおかげで安心して演じることができました」

――今回ゲスト声優として参加した感想から教えてください。

藤井：作品としては既に完成しているので、自分が言葉を入れるのを待ってくださっている現場に行くのは、すごく緊張しました。でも、歴史ある「トーマス」シリーズに長く携わられている監督さんやスタッフの方々が丁寧にご指導くださったので、安心して演じることができました。と、YOUさんが言ってました(笑)。

YOU：私が言いたいことは、全て隆が言ってくれました。ただ、私を声優として呼んでいただいたということは、アドリブを含めてフリーな部分を求められているのかなと思っていたら、実際の収録ではそんな余裕は全くなく(笑)。なので、きちんとやらせていただきました。

YOU「役を通してイジワルになれたのは、すご〜く楽しかったです(笑)」

ーーお2人が演じたのは、スペインからやって来た双子の高速列車“ファローナ＆フレデリコ”。初めてレースに挑む超特急のカナ(声：大久保瑠美)と、突然彼女とタッグを組むことになったトーマス(田中美海)のライバルで、時にはイジワルな発言もすることもありましたね。

藤井：僕たちが演じさせていただいたファローナ(YOU)とフレデリコ(藤井)は、トーマスたちが頑張るための火付け役的存在。僕も普通に見ていれば「トーマス、頑張れ！」という気持ちになるのですが、自分がいただいたセリフの中にはイジワルなものもあったので、トーマスの相棒であるカナに「絶対負けるもんか！」と思ってもらえるように、できるだけイジワルな感じで言うように心掛けました(笑)。

YOU：でも、ファローナとフレデリコも根は悪い子ではなくて。確かに、ちょっとイジワルなところもあるけれど、物語のガソリンとして必要な存在なんですよね。しかも、ファローナは美人さんだし、普段そんなイジワルなことは人に言えないので、役を通してイジワルになれたのは、すご〜く楽しかったです(笑)。

YOU「われわれが打ち出しているのは、年齢も性別も超えたお付き合い」

――関西で放送されているバラエティー番組で、23年間も一緒に仕事をしているなど公私ともに仲が良いお2人ですが、自分達のことを“おいとおば”のような関係性だと例えていらっしゃるのがとても興味深いです。　

YOU：われわれが昔から打ち出しているのは、年齢も性別も超えたお付き合い。それでお中元やお歳暮のCMをやらせていただくことを目標に、頑張っております(笑)。

藤井：割と早い段階から、YOUさんには「年齢も性別も超えた関係だよ」と言っていただいて。これからも10年、20年と関係を深めていけたらなと思っていますし、そんなYOUさんと双子役をやらせていただいて、僕にとっては絶対に忘れられない大切な作品になりました。

YOU：次は実写での双子役のオファーをお待ちしております(笑)。

藤井「YOUさんがいなかったら、僕はもっと違う人格になっていたと思う」

ーー練習を重ねるトーマスたちに掛けられる「チームワークは大切」「失敗を恐れるな」という言葉。2人がこれまでの人生で掛けられた言葉で印象に残っているものはありますか？

藤井：僕はまさにYOUさんの言葉です。僕がまだ若くてとげとげしかったときに、それを注意してくださったことがあって。あれがなかったら、僕はもっと違う人格になっていたと思うし、本当に感謝しています。

YOU：私は美輪明宏さんが視聴者からの「誰も私を愛してくれない」という質問に答えられた言葉かな。美輪さんは「泥が付いたままの大根を、おいしいから食べてと差し出してもダメ」とおっしゃっていて。それはつまり「ありのままの自分を愛してくれと言うのは傲慢だ」ということなんですけど、おっしゃる通りだなと。なので、私もお手入れを怠らず、人前に出ても恥ずかしくない装備を常に心掛けています。

藤井：まさかのTVからの情報(笑)。

YOU：だってTVっ子だもん！

◆取材・文＝馬場英美