窪田正孝＆本田翼、“楽屋で悩んでいたこと”明かす「うちら偽物だから…」＜劇場版ラジエーションハウス＞

本作は2019年4月期、2021年10月期にフジテレビ月曜21時枠で放送された人気ドラマを映画化。原作は集英社「グランドジャンプ」にて連載中の人気原作をドラマ化した本作は、診療放射線技師と放射線科医という裏方の活躍に焦点をあてた新たな医療エンタテイメントとして多くのドラマファンを魅了した。

窪田正孝＆本田翼、苦労した撮影を振り返る

約100人の放射線技師を目指す学生たちの前に登場した主人公の天才放射線技師・五十嵐唯織役を演じる窪田は「本物ですよね…」と圧倒され「僕ら偽物ですから」と苦笑い。放射線科医の甘春杏役を演じる本田は楽屋で「大変！大変！」と騒いでいたそうで「うちら偽物だから『本物の皆さんとどう話し合おうかね…』と楽屋で悩んでいました」と胸中を明かして、学生たちを笑わせた。

撮影について窪田は「長台詞が多くて、専門用語は普段から馴染みがないから、とにかく口で馴染ませて台本を覚えるけど、現場で実際にパソコンを動かしながら教えてもらっても、まぁわからない」と苦労したことを告白。「『次、この画面が出るんで』と言われても2、3個くらい先に行っていたりして、台詞と場所（画面）が全く合っていないことは良くありました」と四苦八苦したことを明かした。

本田は「『この病気ってなんですか？』というところから入るので、まず病気の根本的な説明とかをしてもらいました」と照れ笑い。「いまだに脳腫瘍がどれだかわかってないです。『この辺かなと？』と思ったら『それ違います』（と言われます）」と読影ができないことを打ち明けた。

そんな苦労の末に誕生した「ラジハ」は多大な影響を与えており、五月女氏は「全国の放射線技師を養成する大学の倍率が軒並み上がっている」「女性の割合も年々増えている」と伝え、窪田たちを驚かせた。

窪田正孝＆本田翼、悩める学生たちへエール

この日は、学生たちとのティーチインも行われた。「壁にぶつかった時の対処法」を尋ねられた窪田は「開き直ることの方が多いかもしれない。人の目を気にすると一歩下がってしまったりするので、自分がやりたいなら誰にどう思われようがやったら良い」と体験談を交えて回答。本田は「無理に上がろうとしなくても良い。いつの間にか壁が低くなっている時もあるんですよね」と優しくメッセージを送っていた。

「1番興味があるモダリティはありますか？」と好きな医療機器について質問が飛ぶと、窪田は「MRIに興味があります。（ドラマの）1話で広瀬アリス演じる広瀬裕乃にMRIの説明をするんですよ。あの撮影はものすごく大変で、夜中の1時くらいに長台詞を覚えさせられたんです。それができなかったんです。だから苦い思い出として残っています」と好きな理由を説明。続けて「お医者さんは人と向き合う仕事だけど、技師の皆さんは機械と向き合っている時間が長いと聞いて、そこを疎かにしない感覚がリアルだったのでMRIがすごく印象に残っています」と語った。

イベントの終盤「皆さん勉強していて思っていたより大変だと思うことや思っていたのと違うなと思う部分がたくさん出てきているんじゃないかなと思います」と学生たちの気持ちに寄り添いコメントした本田。「もし、皆さんが放射線技師という道を選ばなくても、これまで勉強してきた時間は絶対に将来、自分の自信に繋がるので大丈夫です。そのまま頑張って下さい」とエールを送った。

窪田は「皆さんが救える命はたくさんあると思うから、まず何よりもご自身の健康を第一に考えて、食べるもの、睡眠時間、そういうものを大切にしていただけたらと思います」と呼びかけた。（modelpress編集部）