松坂桃李(C)モデルプレス

松坂桃李、ネットニュースに苦笑い「少し年配が頑張ってます」<蜜蜂と遠雷>

2019.10.04 19:48

俳優の松坂桃李が4日、都内で行われた映画「蜜蜂と遠雷」(10月4日公開)の公開初日舞台挨拶に、主演の松岡茉優、共演の松坂桃李森崎ウィン鈴鹿央士、メガホンをとった石川慶監督とともに登壇した。


松坂桃李「ものすごく緊張して…」

松坂桃李(C)モデルプレス
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ついに公開初日を迎えた心境を尋ねられると、松坂は「30歳になって初めての作品だったので、ものすごく緊張していて、“うまくできるかなあ”って自分の中に不安みたいなものがあったんですけど」と心境をコメント。

「現場に入って見て石川監督はじめ、松岡さんが役とものすごいシンクロ具合でいらっしゃるので、20代の中で自分が現場にいた感覚に戻れたというか、“30になったぞ!”というふわっとしたものを一瞬で地に足をつけてくれて“ありがとうございます”というくらい僕の中では特別な作品だったので、今、皆さんにお届けできるのはすごく嬉しいなと思います」と語った。

松岡茉優(C)モデルプレス
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同じ質問に松岡は、「この映画は音楽映画ということで、私自身、初めて音楽映画に携わりました。実写化をすることは難しいなと思ったのがちょうど去年の今頃で、台本を読んで“どうしたらいいんだろう”って毎日葛藤しておりました」と回答。「こうして初日を迎えて、ここにいらっしゃる皆さまと、そして全国で公開された映画館で見てくださっている皆さんの元に、あの日々が届いているんだと思うと、映画というのは偉大だなと感じます」と感慨深げの様子だった。

松岡茉優「蜜蜂と遠雷」見どころ語る

松岡茉優(C)モデルプレス
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松岡茉優(C)モデルプレス
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イベントではタイトルにちなみ、同作の見どころを『○○と○○』で発表する企画を実施。“達成と拍手”と書いた松岡は「この作品の素晴らしい原作から始まり、映画でこの作品の魅力を言葉を尽くして表現してきたんですけど、一言でシンプルに“達成”だと思いました。次元の違う天才たちが、次元の違う目標を軽々と、ときには苦悶しながら達成していく様子に勇気付けられて、“そこも達成してくれるんだ!”って輝かしいピアニストたちを見てもらう映画なんだなと思っております」と語った。

松岡茉優(C)モデルプレス
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加えて、“拍手”については「先日、秋篠宮皇嗣妃殿下に見ていただいたときに、『演奏が終わったときに、まだ映画は続いているのに拍手がしたくなりました』と言っていただいたんですね。音響の方も含めて、たくさんの方々のお力添えもあり、コンサートホールにいるかのような臨場感が表現できました。演奏終わりに思わず拍手をしたくなる映画ということで“拍手”をつけました」と説明した。

松坂桃李、ネットニュースに苦笑い「少し年配が頑張ってます」

松坂桃李(C)モデルプレス
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一方、“若者と年配”と挙げて笑いを誘った松坂は「今、松岡さんがお話されてましたけど、先日、秋篠宮皇嗣妃殿下がいらっしゃるイベントがありまして、そのとき僕はスケジュールの都合でいなかったので、ネットのニュースをチラッと見たんです。そうしたら妃殿下が、『若者3人と少し年配の…』っていうのが書いてありまして、“んー、なるほど!”」と苦笑い。「まあ、そういう設定だし、非常にありがたいなと思いつつも、僕が1つ言いたいのは、僕とウィン君は1個しか年が変わらないんです」と告白した。

これに松岡が「えっ!そうなんですか?」と目を丸くし、秋篠宮皇嗣妃殿下が『若者3人と少し年配の…』と表現されたときにどう思ったか尋ねたれた森崎は「僕の中で“ヨッシャー!”って」とガッツポーズ。

松坂桃李(C)モデルプレス
松坂桃李(C)モデルプレス
最後に松坂は「すごくありがたいなと思いつつ、才能ある若者と、少し年配が頑張っています」と自虐的にアピールして会場を沸かせ、MCを務めたフリーアナウンサーの笠井信輔から「さっきの30代に上がったという話とリンクしていますよ。大台に上がったんだからいいじゃないですか、年配でも」とフォローされると、「そうなんですけど、なんか…まだ若者の輝きというんですかね。そういうものも出しておきたいという思いもチラッとあります」と本音を吐露した。

松岡茉優、森崎ウィンの現場での様子明かす「国際派だなあ」

森崎ウィン(C)モデルプレス
森崎ウィン(C)モデルプレス
また、森崎がコメントし終えると、松坂は「私、マー君(森崎)の話で、宣伝期間中にいつか言おうって思っていたことがあって、今日を迎えてしまったのでお話ししたいんですけど、国際派なウィン君ですから、監督から指導をいただくと、私たちは『はい!はい!』って言うんですけど、ウィン君は『はい!はい!yeah(イヤー)!はい!』って間に『yeah』が入っちゃうんですね」と紹介。

「国際派だなあって思っていました」と打ち明けると、森崎は「マサルは英語のセリフもあるので、常に英語を身近に置いておこうかなと思って」と理由を説明した。

松岡茉優、鈴鹿央士を称賛「衝撃的な目力とハートの良さ」

松岡茉優(C)モデルプレス
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さらに、映画初出演となった鈴鹿は「上京して半年後くらいにクランクインして、たくさんの人と出会って、『蜜蜂と遠雷』という作品と出会って、これから僕が生きていく中で自分の種というか、中心にあるものがこれだなと思って、現場の雰囲気とか…泣きそう…」と感無量な様子で回想。

松岡茉優、森崎ウィン、鈴鹿央士(C)モデルプレス
松岡茉優、森崎ウィン、鈴鹿央士(C)モデルプレス
その鈴鹿について、松岡は「初めてお芝居を一緒にしたのがリハーサルで、そのとき鈴鹿君からセリフを1つ投げかけられたときに(自分の)セリフが全部飛んじゃって、とても上手かったんです。本当に初めてお芝居をしているのかと思うくらい、16年もやっている私がセリフが真っ白になっちゃうくらい衝撃的な目力とハートの良さで、鈴鹿君は風間塵という役が合っていましたから、これからたくさんいい先輩に混ざって、学んで、ほかの役を演じていくことが楽しみです」と姉のような目で鈴鹿を見つめた。

映画「蜜蜂と遠雷」

石川慶監督、松坂桃李、松岡茉優、森崎ウィン、鈴鹿央士(C)モデルプレス
石川慶監督、松坂桃李、松岡茉優、森崎ウィン、鈴鹿央士(C)モデルプレス
「映像化は不可能」と言われた恩田文学の集大成である同作は、国際ピアノコンクールを舞台に、世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦、才能、運命、そして成長を描いた物語。

かつて国内外のジュニアコンクールを制覇するも、13歳のときに母を亡くし、「ピアニスト」になることから長らく逃げてきた元天才少女・栄伝亜夜を松岡、社会人となり妻子を持ちながらも夢を諦めきれず、最後のチャンスと決意してコンクールにエントリーした高島明石を松坂、音楽エリートとして超名門音楽院に在籍し、優勝候補最有力の重圧に挑むマサルを森崎、そして、今は亡き世界最高のピアニストが遺した謎の少年・風間塵を鈴鹿が演じる。(modelpress編集部)

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