北川景子(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員

北川景子、SNS流出で人生激変<スマホを落としただけなのに>

2018.06.04 10:46

女優の北川景子が、映画「スマホを落としただけなのに」(11月2日公開)で主演を務めることが決定した。


映画「スマホを落としただけなのに」

同作は、作家・志駕晃氏による同名小説を実写映画化したもの。自分ではなく彼氏がスマホを落としただけなのに、身に覚えのないメールの送信や、SNSのなりすましなど、奇妙な出来事が身の周りで起きて、次第に思いもよらない大事件に巻き込まれていく物語。

監督は「リング」シリーズの中田秀夫氏、脚本は「デスノート/デスノート the Last name」などの大石哲也氏が務める。

北川景子、絶対に演じたいと思った

北川は、事件に巻き込まれるヒロイン、派遣社員の稲葉麻美を演じる。「この映画のオファーをいただいたとき、まず最初にタイトルが目に飛び込んできました。自分自身ではなく、恋人がスマホを落としたことから、自分自身の過去、個人情報、SNSのアカウント情報、写真などが次々と流出し、人生が変わってしまう不運な主人公を絶対に演じたいと思いました」と強い意気込みで撮影に臨んでいる。

中田監督も「日本だけではなく世界中の現代人にとって、“最も身近な相棒=スマホ”をうっかり置き忘れただけでどれだけの目に遭うのか、という誰もが関心を持つテーマ。『ライバルはヒッチコック』を胸に撮影に挑みます」と語っており、強い意気込みで新たなテーマにチャレンジ。

早くも海外リメイクが決定

なお同作は、全世界でファンの多い中田監督の新作ということもあり、今年のカンヌ国際映画祭のマーケットに出品したところ、撮影前にもかかわらず既にアジア圏を中心に32社から問い合わせが殺到。そして韓国でのリメイク企画も早々に決定した。

数多くのオファーの中からリメイク権を獲得した製作プロダクション・ミジのソ・ジョンヘ代表は「あまりにも現実的かつ身近な題材と内容であり魅力的なタイトルだった」と語っており、早くも世界中から注目を浴びている。

日本の総人口を超える“スマホ”の存在が凶器となってしまう(=誰にでも起こりうる)危険を表現することで、個人情報漏えいの恐怖やセキュリティの重要さなど、現代に潜む恐怖を描くと同時に、“スマホ”があるからこそ感じられる人を信じる心や真実の愛を描く。(modelpress編集部)

稲葉麻美…北川景子

花山商事に勤める派遣OL。かつての派遣会社で知り合った富田誠とは交際して1年。そんなある日、富田がスマホを落としてしまう。知らずに電話した麻美は拾い主からスマホを受け取る約束をする。

待ち合わせのカフェでは会えなかったものの、無事にスマホを受け取り、夜のデートでは富田からのプロポーズを受け、幸せの絶頂に見える麻美だったが、その日から奇妙な出来事に巻き込まれていく……。

【北川景子コメント】

この映画のオファーをいただいたとき、まず最初にタイトルが目に飛び込んできました。自分自身ではなく、恋人がスマホを落としたことから、自分自身の過去、個人情報、SNSのアカウント情報、写真などが次々と流出し、人生が変わってしまう不運な主人公を絶対に演じたいと思いました。スマホやSNSのセキュリティ管理は、きちんとしているつもりでも、どこに落とし穴があるか分からない…。でも、本当の人と人の絆や愛は、スマホを通じてではなく、心で通じ合うものだというのが、この作品のテーマだと思っています。中田監督とは初めてご一緒しますが、脚本に対する私の質問のひとつひとつに丁寧に答えてくださり、中田さんと一緒に映画を作れるならとても安心だと思いました。普通のカップルの普通の日常が、ただスマホを落としただけで一変してしまう…。そんなスリリングな部分と、日常のシーンとのコントラストに配慮しながら丁寧に作っていきたいと思います。良い作品を作れるよう頑張ります。

監督:中田秀夫コメント

「スマホを落としただけなのに」は、この原作の題名にまずはヤラレました。

現代人(ほぼ世界中の人々)が「最も身近な相棒」をうっかりどこかに置き忘れただけで、「いったいどこまでの目に遭うの?」と誰もが関心を持つテーマで、エンターテイメントの題材としても大きな可能性を感じます。「出口なしの現代の迷宮」にあっという間に引きずり込まれていくヒロインたちに、思いきり感情移入しながら観てもらえる作品に仕上げたいと思います。

一方、ヒロインを北川景子さんに演じていただくことで、状況は最悪なのだけれど、同時に、洗練され、どこか優雅なテイストを持つ、ミステリーにしたいと思っています。そういう意味で、おこがましいですが、「ライバルはヒッチコック」を胸に、撮影に挑みます。

プロデューサー:平野隆コメント

現代人にとってスマホは、もはや分身のような存在になっていると思います。

そんなスマホを無くし、それが最悪な人物の手に渡ってしまったらどうなってしまうのか?これは誰もが自分ごととして体験出来る映画です。

誰も想像ができない結末に向けて様々な伏線がはられた原作ですが、北川景子さんなら先の読めないこの映画の展開をスリリングに演じて頂けると思います。中田監督は全米興行収入No.1(「ザ・リング2」)を獲得した経験のある監督なので、この映画の世界共通なテーマをポップな形で世界に発信して頂けると信じています。

原作者:志駕晃コメント

殺人事件に巻き込まれる経験をした人は滅多にいませんが、スマホを落とした経験は誰にでもあるでしょう。しかしそのスマホを拾ったのが、悪意をもった天才クラッカーだったら……。

この「スマホを落としただけなのに」は、私自身、酔っ払ってスマホを落とし、誰にも連絡が取れず四苦八苦した経験から生まれたサイバーミステリーです。運よく出版化にこぎつけたと思ったら、僅か1年半で映画化となり、さらに密かにこの人ならばと思っていた北川景子さんに、まさか本当に主演してもらえるとは……。

スマホを落としただけなのに、その後の夢のような展開にただただ驚いています。

しかし普通はスマホを落とすと、データの流出やSNSのなりすましなど、とっても怖い目にあいますので、この映画を見てセキュリティを強化してください。絶対に、参考になるはずです。なにしろこれは、誰にでも起こりうるミステリーですから。

映画「スマホを落としただけなのに」あらすじ

「あなたが、稲葉麻美さんだってことは、分かりますよ」

彼氏に電話をかけた麻美(北川景子)は、スマホから聞こえてくる聞き覚えのない男の声に、言葉を失ってしまった。

たまたま落ちていたスマホを拾ったという男から、彼氏のスマホが無事に戻ってきて安堵した麻美だったが、その日を境に奇妙な出来事が起こるようになる。

身に覚えのないクレジットカードの請求。
SNSで繋がっているだけの親しくない友達からのしつこい連絡。
彼氏のスマホから麻美の個人情報が流出したのか?

そして時を同じくして、人里離れた山の中で、次々と若い女性の遺体が見つかり、連続殺人事件として捜査が始まる。
身元が判明しない遺体は、どれも長い黒髪を切り取られていた……。

スマホを拾ったのは、いったい誰だったのか。連続殺人事件の真犯人は誰なのか。
平穏な日常が、音を立てて崩れていく。

ただ、スマホを落としただけなのに……。

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