草なぎ剛、映画で父親役 主演は注目の14歳を抜てき<まく子>
2018.05.16 12:00
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第152回直木賞受賞後の第一作目、思春期の成長物語として高い評価を受けた西加奈子著「まく子」の映画化が決定した。主演には中学3年生・14歳の山崎光(※「崎」は正式には「たつさき」)が抜てきされ、その父親役を草なぎ剛が演じる。
西加奈子著「まく子」を映画化
本作は、小さな温泉街に住む小学5年生の男の子・慧が主人公。慧が不思議な魅力をもつ美少女・転入生のコズエと出会い、彼女に秘められた大きな秘密を知ることで、今まで見てきた世界-日常-が優しく塗りかえられていき、ほんの少しだけ大人へと近づいていく、誰しも成長の中で経験してきた思春期ならではの葛藤や親と子の確執と再生を、西氏ならではの独自の世界観で瑞々しく描いた作品。原作「まく子」は発売後、テレビ朝日「アメトーーク!」読書芸人大賞2016にて又吉直樹(ピース)がおすすめ作品として紹介し、さらに話題となり、子どもだけではなく、「かつての子どもたち」に向けられた小説として幅広い世代に読まれている。
中学3年生・14歳の山崎光が初主演
慧を演じる山崎は、2010年『ちょんまげぷりん』(中村義洋監督)で映画デビューし、その後『ツナグ』(平川雄一朗監督)、『真夏の方程式』(西谷弘監督)等数々の作品に出演。初主演となる今回の現場を「初めて主演という大役を頂き緊張していたのですが、鶴岡監督のわかりやすい指導と、スタッフさん達のサポートのおかげで、思い切って楽しく演技することができました」と振り返った。
また、不思議な魅力を持つ美少女の転入生・コズエ役には、新音(にのん・13)が決定。新音はRADWIMPS「狭心症」のミュージックビデオや、第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門・正式招待作品に選ばれた『Blue Wind Blows』(富名哲也監督)に出演。映画は本作で2作品目の出演となり、今後の活躍が期待される若手注目女優の一人だ。
草なぎ剛が父親役に
そして慧の父親・光一役には、2017年9月「新しい地図」として始動し、自身主演の『光へ、航る』(太田光監督)を収めたオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』が2週間限定公開の中、28万人以上を動員しヒット、現在公演中の舞台「バリーターク」(演出:白井晃)では主演を務める草なぎ。草なぎは演じる役柄を「子どもから『お父さんしっかりしろよ』と言われてしまう、そんな父親です」と紹介し、「『まく子』は、誰しも持っている、どうしても失ってしまう大事な感情、想いを、もう一度取り戻してくれる作品です。僕たちの前にいきなり出てきて、花火の様に僕らの日常を映してくれて、『あいつ、バカだなぁ』って笑いながら、幸せをまいてくれる、この映画も、みなさんにとってそんな存在になる映画だと嬉しいです」とコメントを寄せている。
さらに、慧の母親・明美役には、1998年にNHK朝の連続テレビ小説「天うらら」でヒロインを演じてから、数々の作品に出演を果たし、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」にて20年ぶりの朝ドラ出演として話題の須藤理彩が出演決定した。
新進気鋭、若手監督・鶴岡慧子が手掛ける
本作の監督を務めるのは、長編第一作目『くじらのまち』が第34回PFFアワード2012グランプリとジェムストーン賞をW受賞し、海外映画祭でも第63回ベルリン国際映画祭・フォーラム部門、第17回釜山国際映画祭・コンペティション部門にて正式出品され、高い評価を受け、長編第二作目『はつ恋』では第32回バンクーバー国際映画祭にて、これまで数々のアジア監督を輩出してきたドラゴン&タイガー賞にノミネートするなど、国内外問わず注目の新進気鋭、若手監督・鶴岡慧子氏。『きいろいゾウ』(廣木隆一監督)、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(行定勲監督)に続き、映画化3作品目となる原作者・西氏は、「私にとって特別な思い入れがあるこの作品を映像にしていただけることも奇跡。素晴らしいスタッフに恵まれ、それだけでこの作品は祝福されています。完成がほんとうに楽しみでなりません」と喜びを語っている。
撮影は、3月末~4月上旬に、群馬県四万温泉付近にて行われ、すでにクランクアップ。完成は8月を、公開は2019年を予定。(modelpress編集部)
山崎光 コメント
初めて主演という大役を頂き緊張していたのですが、鶴岡監督のわかりやすい指導と、スタッフさん達のサポートのおかげで、思い切って楽しく演技することができました。撮影も順調に進み、お天気にも恵まれたので無事予定通り終わることができました。撮影中は、少し恥ずかしいシーンもあり緊張もしましたが、自分なりに上手く演じることができたと思います。最後のシーンが終わり、監督からのOKの声を聴いて、ホッとしたのと同時に、撮影が終わってしまった寂しさがこみ上げてきました。また鶴岡監督をはじめ、スタッフの皆さんとお仕事をさせて頂けたらと思います。初めて台本を読んだ時、慧は思春期で子どもから大人になってく過程での複雑な気持ちを表現するのが難しいと思ったのですが、実際ぼくも今、同じような境遇で、慧と重なるところが多く演じやすかったです。慧がコズエの不思議な世界観に巻き込まれていく、とても不思議で魅力的な作品で、精一杯演じさせて頂いたので、たくさんの方に観て頂けたら嬉しいです。
新音コメント
私が演じたコズエの役は複雑で難しい面もありましたが、演じる上でたくさんのことを学べた気がします。撮影期間中はたくさんの人と出会えて素晴らしい体験ができました。台本をもらった日からまく子の不思議な世界観が伝わってきて特別な映画だと感じました。その世界を表現するような演技ができるようにがんばりました。完成楽しみにしてます!草なぎ剛コメント
14歳の座長、山崎光君演じる慧の父親・光一役を演じさせていただきました。子どもから「お父さんしっかりしろよ」と言われてしまう、そんな父親です。僕もちょうど山崎君と同じくらいの時に仕事を始めているので、当時の事を思い出し、その時感じていた事は今も感じているのかなと考えたりしました。ただこの年になっても、緊張したりもするし、人と比べてしまったりもするし、年をとってもそういう気持ちはなくならないなぁと思い、でも今回『まく子』に出演させていただき、それはむしろ素敵なことなんだなぁと感じました。この作品ではそういうところをぜひ感じていただきたいなと思います。鶴岡監督は、現場を引っ張ってくださって、若い方ですけど、底力があり、ご一緒して、ガッツとパワーを頂きました。『まく子』は、誰しも持っている、どうしても失ってしまう大事な感情、想いを、もう一度取り戻してくれる作品です。僕たちの前にいきなり出てきて、花火の様に僕らの日常を映してくれて、「あいつ、バカだなぁ」って笑いながら、幸せをまいてくれる、この映画も、みなさんにとってそんな存在になる映画だと嬉しいです。
須藤理彩コメント
不思議な出会い、出来事。もしかしたら、今起こっていること全てが幻だったとしても、その時感じたことは心に深く刻まれて『自分』は少し成長したんだと、、、そんな思春期の息子を見守る母の役です。母も、そんな息子から、学ぶのです。人を愛する気持ちを。。。鶴岡慧子監督コメント
美しい川が流れる四万温泉で、巡る季節を感じながら映画『まく子』を撮りました。光くんと新音さんが、成長期の真っただ中にいる主人公たちを、からだの全てで演じてくれました。そしてふたりの周辺を、新人から大先輩まで、様々なフィールドから集まったおもしろ~い俳優さんたちが彩ってくれました。西加奈子さんの原作「まく子」が伝えてくれたたくさんの勇気を、私も力いっぱいまけるように、完成まで頑張ります。西加奈子氏コメント
「あの頃のあなたへ、あの頃の私へ向けて書いたつもりが、今この瞬間のあなた、今この瞬間の私に向けて書いていました。私たちが今こうやってここにいるのは奇跡です(よね?)。私にとって特別な思い入れがあるこの作品を映像にしていただけることも奇跡。素晴らしいスタッフに恵まれ、それだけでこの作品は祝福されています。完成がほんとうに楽しみでなりません。プロデューサー 赤城聡氏コメント
「映画『まく子』は奇跡の物語であり、その制作そのものが、素晴らしい原作、素晴らしいスタッフ、素晴らしいキャスト、そして、素晴らしいロケーション、そんな数々の奇跡の出会いに満ちています。脚本を作りながら、撮影を進めながら、主人公・慧の成長を描くと共に、この映画そのものが、僕たちの想像を越えた成長を遂げていきました。皆さんがこの映画に出会うこと、どうかそれが素晴らしい奇跡でありますように。
【Not Sponsored 記事】
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