映画「望郷」に出演する(左から)大東駿介と貫地谷しほり(C)2017 avex digital Inc.

貫地谷しほり、4年ぶりの映画主演 大東駿介と湊かなえ原作小説を映画化

2017.07.05 17:00

「告白」「少女」「リバース」など、数々のヒット作を生み出すミステリー作家・湊かなえ氏の小説「望郷」を映画化することがわかった。女優の貫地谷しほりと俳優の大東駿介が出演する。

日本推理作家協会賞受賞作品でもある原作「望郷」は、2013年に発売された、全六編で構成される連作短篇集。その中より、「夢の国」「光の航路」を映画化する。

貫地谷しほりが4年ぶりの映画主演

それぞれ主演を務めた貫地谷と大東は過去に、同じく湊氏の原作「白ゆき姫殺人事件」で共演。今作の「夢の国」で、古いしきたりに縛られ窮屈な生活を送る中、ある事件を引き起こしてしまう夢都子を演じた貫地谷は4年ぶりの映画主演で「自分の中でとても大切な作品なので凄く嬉しいです。誰しも何かに憧れ、生きるという事への窮屈さをどこかに持っているのではないでしょうか。今まで演じた事のない役を菊地監督が繊細に導いてくださいました。親子の秘密、解放される事のない罪、それでも明日に向かっていく人たちを是非見て欲しいと思います」とコメントしている。

湊かなえの故郷で撮影

また、「光の航路」では、故郷の島で中学校の教師を務め、クラスに生じるいじめ問題に悩んでいる間、過去に確執を抱えたまま死別した父の本当の思いを知る事になる航を演じた大東。

大東は「湊かなえさんの故郷であり、物語の舞台のモデルでもある因島で撮影でき、島の空気を感じながら島の方々とこの作品を作れた時間は財産であり貴重な経験でした。島での濃密な撮影の中で、スタッフの皆さんとこの作品で全国の劇場を開けたいと語り合っていた想いがカタチになり嬉しいです。自分がいつから大人になったのか、なっているのかわかりませんが、どれだけ時間を重ねても自分の物語の始まりはあの故郷で。改めて自分の故郷と向き合い、自分と向き合えるような作品だと思います」と作品への思いを語った。


メイン写真と予告編が解禁に

作品のメイン写真は、二人が並び故郷への想いを馳せるような表情を浮かべる印象的な場面。またティザー予告編映像には、夢都子・航のそれぞれが心に抱える、親や島への悩み・葛藤を感じさせる様子が映し出されている。夢都子の話す“十字架”の言い伝え、さらに、「あの時十字架を見つけていたら、何か違ってたのかな」と語る航の言葉の真意とは。

それぞれの親子に訪れる悲しくも愛のある物語。原作者の湊氏は「日本は島国なので、後ろに海が見える物語というのは、誰にでも伝わるものがあると思います。自分が海に囲まれたところに住んでいるという想像をしながらこの物語を観ていただくと、本当に自分の人生の物語として観ていただけるものがあると思います」と映画化についてコメントを寄せた。

監督は、第36回モントリオール世界映画祭にて正式出品された「ディアーディアー」(2015)で華々しいデビューを飾り、第29回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門正式出品作「ハローグッバイ」(7月15日公開)などを手がけた菊地健雄氏。今作が長編監督作の三作目でありながらも、全編因島を中心とした瀬戸内地方にて撮影された映像に「直接見るよりも、カメラ越しに見た海の方がハッとさせられる景色」と湊氏も唸るほど、その手腕を光らせている。

映画は9月16日より新宿武蔵野館ほか全国拡大上映。(modelpress編集部)
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