映画「勝手にふるえてろ」で主演をつとめる松岡茉優(提供写真)

松岡茉優、“恋愛ド素人OL”でコメディエンヌの才能開花 綿矢りさ原作小説を映像化

2017.03.14 08:00

女優の松岡茉優が、芥川賞受賞作家・綿矢りさ氏の小説「勝手にふるえてろ」を実写映画化した同名映画で、映画初主演を務めることがわかった。

01年に「インストール」でデビュー、「蹴りたい背中」で第130回芥川賞を受賞した綿矢氏による原作小説は、微妙な年頃の女性の行き場のない感情をリアルに描き、高く評価。暴走する恋をリアルに、イタく、キュートに描く、痛快コメディとなっている。

松岡茉優が映画初主演 新コメディエンヌとして期待

今作が映画初主演となる松岡茉が演じるのは、絶滅した動物が好き過ぎて、アンモナイトの化石についてネットで調べていたら気づくと朝になっていたり、中学時代の初恋の相手との過去を思い出しては、胸をトキめかせたりと、少々変わった恋愛ド素人OLのヨシカ。理想と現実を行き来しながら、正直で悪意に満ちた本音をとりとめもなく吐き出しながらも、どこか憎めない不器用すぎる女子を演じ切り、コメディエンヌとしての新たな才能を開花させた。

メガホンを執ったのは、「恋するマドリ」(07)、「東京女子無印物語」(12)、「でーれーガールズ」(15)などで、現代の女性のリアルをかつ優しい視線で描いてきた大九明子監督。主人公・ヨシカが繰り広げる、悩んでは傷つき、暴走する恋の行方を描き出す。

松岡茉優と大九明子監督が再タッグ

主演の松岡は「原作を拝読した時、ヨシカの気持ちが暴れ放題のモノローグがあまりにも気持ち良くて、映像になったらどうなるんだろうと色々想像しておりましたが、大九監督の脚本が上がってびっくり。大胆でファニーなアレンジにわくわくしました」と今作を紹介。作品を通して「たくさんの人の肩を叩けますように。たくさんの人が人を愛おしく見つめてくれますように」と願った。

大九監督は、松岡との出会いを「彼女が18歳で出会った時から完璧に、『松岡茉優』でした。わたくしすっかり甘えております」と振り返り、今回のタッグに「松岡さんとは3本目。無茶な脚本を渡しても一緒に闘ってくれるという安心感もありました」と自信。「ヨシカは自分だ、と、ある特定数の女たちは思ってくれると信じています。40代の私の中にもいつも、遠慮がちにヨシカがいます。ヨシカ的な人たちにとって、大事な映画になってくれたら嬉しいです」と期待を込めた。

映画は2017年の公開を予定している。(modelpress編集部)

松岡茉優 コメント

原作を拝読した時、ヨシカの気持ちが暴れ放題のモノローグがあまりにも気持ち良くて、映像になったらどうなるんだろうと色々想像しておりましたが、大九監督の脚本が上がってびっくり。大胆でファニーなアレンジにわくわくしました。たくさんの人の肩を叩けますように。たくさんの人が人を愛おしく見つめてくれますように。

綿矢りさ氏 コメント

気取った恋愛は書かないぞと決めて書き出した本作。情けなくも自分の信じるロマンに身も心も没頭する主人公が脚本にも受け継がれていて嬉しかった。映画撮影にもお邪魔したが、リアリティーと遊び心が絶妙に混ざりあった作品作りの雰囲気が伝わってきた。

監督・脚本 大九明子氏 コメント

原作の切れ味の良い文体に惹かれました。文体の魅力を映像にするのは非常に困難でしたが、自分の見たい映画を作ることができました。ひとりよがりなヨシカには親友がいてはならないと思ったので、ヨシカをどう孤独に描くかを、常に意識しながら撮りました。松岡茉優さんは、彼女が18歳で出会った時から完璧に、『松岡茉優』でした。わたくしすっかり甘えております。松岡さんとは3本目。無茶な脚本を渡しても一緒に闘ってくれるという安心感もありました。ヨシカは自分だ、と、ある特定数の女たちは思ってくれると信じています。40代の私の中にもいつも、遠慮がちにヨシカがいます。ヨシカ的な人たちにとって、大事な映画になってくれたら嬉しいです。
【Not Sponsored 記事】

関連記事

  1. 松岡茉優、名優たちとの共演に「とても光栄」
    松岡茉優、名優たちとの共演に「とても光栄」
    モデルプレス
  2. 松岡茉優、“先輩”宮崎あおいと13年越し初対面に歓喜「涙が出そうになりました」
    松岡茉優、“先輩”宮崎あおいと13年越し初対面に歓喜「涙が出そうになりました」
    モデルプレス
  3. 松岡茉優「私は華があるタイプではない」“昭和顔”も「気に入っています」栄えある受賞に喜び
    松岡茉優「私は華があるタイプではない」“昭和顔”も「気に入っています」栄えある受賞に喜び
    モデルプレス
  4. 蒼井優・松岡茉優・小松菜奈ら豪華集結 “映画ファン”から感謝の表彰
    蒼井優・松岡茉優・小松菜奈ら豪華集結 “映画ファン”から感謝の表彰
    モデルプレス
  5. 二階堂ふみ&松岡茉優の“猫耳”が可愛すぎ!「私はグイグイ行く」「ふみちゃんは捕われるのを待ってる」恋愛観を暴露
    二階堂ふみ&松岡茉優の“猫耳”が可愛すぎ!「私はグイグイ行く」「ふみちゃんは捕われるのを待ってる」恋愛観を暴露
    モデルプレス
  6. 松岡茉優、吉田羊のエールで一変
    松岡茉優、吉田羊のエールで一変
    モデルプレス

「映画」カテゴリーの最新記事

  1. <モアナと伝説の海2>前作越え目前、興行収入50億突破…「映画リピートするなんて久しぶり」「通算17回目!」の声続々
    <モアナと伝説の海2>前作越え目前、興行収入50億突破…「映画リピートするなんて久しぶり」「通算17回目!」の声続々
    WEBザテレビジョン
  2. 「ラ・ラ・ランド」「ジョーカー」などアカデミー賞関連作、計23作品を一挙に放送<ムービープラス>
    「ラ・ラ・ランド」「ジョーカー」などアカデミー賞関連作、計23作品を一挙に放送<ムービープラス>
    WEBザテレビジョン
  3. WEST. 重岡大毅、笑福亭鶴瓶と「似てる」と言われ本音告白 同役で若かりし姿演じる
    WEST. 重岡大毅、笑福亭鶴瓶と「似てる」と言われ本音告白 同役で若かりし姿演じる
    モデルプレス
  4. 笑福亭鶴瓶、中居正広氏とのBBQ報道後初公の場「バーベキュー嫌いですか?って言うから…」発言に共演者慌てる
    笑福亭鶴瓶、中居正広氏とのBBQ報道後初公の場「バーベキュー嫌いですか?って言うから…」発言に共演者慌てる
    モデルプレス
  5. WEST.重岡大毅、毎朝“コールドシャワー”に挑戦中も「たまに嫌過ぎて脱衣所に裸で立ち尽くしている(笑)」
    WEST.重岡大毅、毎朝“コールドシャワー”に挑戦中も「たまに嫌過ぎて脱衣所に裸で立ち尽くしている(笑)」
    WEBザテレビジョン
  6. 高畑充希、アレルギー&マイルール告白「ほったらかしにしておいてほしい」【ウィキッド ふたりの魔女】
    高畑充希、アレルギー&マイルール告白「ほったらかしにしておいてほしい」【ウィキッド ふたりの魔女】
    モデルプレス
  7. 高畑充希、SEXYスリットから美脚大胆披露「ウィキッド」日本語吹替版キャスト抜擢に感無量「感慨深すぎてどうしよう」
    高畑充希、SEXYスリットから美脚大胆披露「ウィキッド」日本語吹替版キャスト抜擢に感無量「感慨深すぎてどうしよう」
    モデルプレス
  8. 松重豊、北海道のグルメ愛が止まらない「ジンギスカンも焼肉も行きたいし、最後は〆パフェかな~」<劇映画 孤独のグルメ>
    松重豊、北海道のグルメ愛が止まらない「ジンギスカンも焼肉も行きたいし、最後は〆パフェかな~」<劇映画 孤独のグルメ>
    WEBザテレビジョン
  9. <劇場版 忍たま乱太郎>興行収入20億円を突破、入場者プレゼント第八弾は描き下ろし脚本付きイラストカードに決定
    <劇場版 忍たま乱太郎>興行収入20億円を突破、入場者プレゼント第八弾は描き下ろし脚本付きイラストカードに決定
    WEBザテレビジョン

あなたにおすすめの記事