能年玲奈改め“のん”、「普通に生きるということだけで涙が出てくる」
2016.09.09 20:00
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能年玲奈より改名した女優・のんが9日、都内で行われたアニメーション映画「この世界の片隅に」(11月12日公開)の完成披露試写会舞台挨拶に、片渕須直監督、原作者のこうの史代氏とともに登壇した。
のんが初のアニメ映画主演
第13回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したこうの氏の同名マンガをアニメーション映画化した同作。第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、激化していく世の中で大切なものを失いながらも、前を向いていく女性・すず(のん)の姿を描く。初めてアニメ映画で主演を果たしたのんは、「戦争というものが1つの“モノ”としてあるんじゃなくて、生活の中に隣り合わせで入ってくるものだと、今回の作品で感じました」と語り、「普通の生活とか、普通に生きるということだけで涙がボロボロと出てくる素敵な作品だと思います。ご家族で見ていただけると、大切なものを共感できるのではないかと思います」とアピールした。
のん「ビクビクという感じで…」
のんは、完成した同作を片渕監督とこうの氏の隣で見たようで、「めちゃくちゃ緊張しました(笑)。ビクビクという感じで『すいません…。失礼します…』みたいな感じでした」と回顧。また、ホロッしたシーンを聞かれると「声に挑戦させていただくときに思ったんですけど、セリフが入っていなくても、映像だけで泣けてしまうって思いました」とコメント。自身が演じたすずとの共通点については、「ボーっとしているところと、だけど気の強くてパワフルなところが似ていて共感しました」と答え、「そこから探って行って、共感する部分から(役作りに)反映して頑張りました」と明かした。
のんに感謝「作品の本質を捉えなおすことができた」
さらに、片渕監督がたくさんの質問をのんから浴びたことを明かすと、当の本人は「すごくしつこかったですよね。しつこすぎて大丈夫かなって思っていたんですけど…ありがとうございます」と不安げな表情。しかし、片渕監督は「その質問に答える中で、自分でも作品の本質を捉えなおすことができた気がして、それがエンディングに反映されているんじゃなかと思います」と言い、「すずを単純に演じてもらうんじゃなくて、一度すずさんを理解する役回りをきちんとしていただいて、それがこちらにも跳ね返ってきて作品がすごくよくなったと思っています」と感謝した。(modelpress編集部)
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