松坂桃李、広瀬すず (C)モデルプレス

松坂桃李&広瀬すず、“命のしまい方”への考え語る 共演者から「早すぎますよ」とツッコミも<いのちの停車場>

2021.05.22 16:44

俳優の松坂桃李と女優の広瀬すずが22日、都内で行われた映画「いのちの停車場」の公開記念舞台挨拶に、主演の吉永小百合、出演の西田敏行、南野陽子、柳葉敏郎、みなみらんぼう、泉谷しげる、田中泯、メガホンをとった成島出監督、原作者の南杏子氏とともに登壇した。

  
本作は、在宅医療に携わる医師、患者、そして家族を通して、“いのち”に正面から向き合い、生きる力を照らし出す、心揺さぶる感動のヒューマン医療大作。都内の終末期医療専門病院に勤務し、いのちの終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家としても活躍する南氏の同名小説を原作に、『八日目の蝉』(2012)や『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(2015)など数多くの名作を生み出してきた成島監督がメガホンをとり映画化された。

松坂桃李、公開迎え「上映することに大きな意味がある」

松坂桃李 (C)モデルプレス
本作が昨日無事に公開されたことについて松坂は「コロナ禍で映画が公開されない劇場がある中で、この『いのちの停車場』が延期をせずに上映することに、大きな意味があると思います。少しでも多くの方にこの作品を見ていただいて、この状況下で何を思い、何を感じ、何を改めて自分の中で問いただしていくのか、しっかりとみなさまの中に届いていけばいいなと思っております」と感慨深げ。

広瀬すず (C)モデルプレス
広瀬すず (C)モデルプレス
広瀬は「(映画館の休業要請に)私も悔しいなという、待つしかない中、辛抱しかない気持ちもあるんですけど、何より昨日、無事に公開されたことをありがたく、嬉しく思っております。このような時期ですが、今だからこそ映画館で見てほしいなというのが素直な気持ちですが、1人でも多くの方にこの映画が届くことを願っております」と挨拶した。

広瀬すず&松坂桃李、“命のしまい方”について語る

広瀬すず (C)モデルプレス
また、世界中がコロナと戦う中、医療をテーマにした作品に携わったことで、医療や命に対しての考えに変化はあったか尋ねられると、広瀬は「今回、病院とかではなく、お宅に訪問して治療していくという世界で、なんとなく聞いたことはあったんですけど、寄り添い方だったり、こんなにも違う世界なんだって(思いが)役作りをしていく上であって、“なるほど”って思う部分もありました」と吐露し、「最期に命をしまうときに味方がいてくれる、近くに人がいてくれると思える環境があるというのはいいなと思いました」とコメント。

松坂桃李 (C)モデルプレス
同じ質問に、松坂は「体を治すだけが全てではなくて、その人その人、その家族その家族、それぞれの幸せの形があって、過ごし方があって、日々があって、そういう小さな日々の積み重ねによって人生の、命のしまい方につながっていくんだなと強く感じましたね」と語り、「僕自身も自分の命のしまい方というのを改めて考えさせられるようなことがありました」としみじみ。

吉永小百合 (C)モデルプレス
これに、吉永は「早すぎますよ」と声を掛け、西田と泉谷から「そういう発言は70を超えた人間が言うものです」「お前言い過ぎだよ!」とツッコミが飛ぶと、松坂は「もっと1日1日を充実できるように生きたいと思います。生き切ります」と苦笑した。

広瀬すず「すごく苦しかった」シーンを振り返る

前列左より:みなみらんぼう、広瀬すず、吉永小百合、松坂桃李、西田敏行/後列左より:成島出監督、田中泯、柳葉敏郎、南野陽子、泉谷しげる、南杏子氏 (C)モデルプレス
さらに、小児がんを患う子ども・萌と、その母親役の南野と共演しての感想を求められた広瀬は「患者さんと1番深く関わっていくシーンが萌ちゃんとのシーンで、いろんなことを感じながら撮影したんですけど、お父さん、お母さんとお話しするシーンがあって、そこで南野さんの顔を見ると、こっちも看護師として耐えなきゃいけないような瞬間でも、それを超えて溢れ出るものがあった。苦しさを役として受け入れるのが難しいなと感じたくらい、すごく苦しかったですね」と苦労を吐露。

末期の膵臓がんを患う宮嶋一義役を演じた柳葉とのシーンについて聞かれた松坂は「柳葉さんと手を握るシーンがありまして、『親父ありがとう』というセリフがあるんですけど、本当にお父さんのような感じになってきまして、手の厚みだったり、力加減だったり、僕がしゃべっている間も柳葉さんの手の握り方が波のように変わってきたりしていて、その度に感情が揺さぶられました。本当にありがとうございました」と柳葉に感謝し、柳葉は照れ笑いを浮かべた。(modelpress編集部)

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