「第12回TAMA映画賞」水川あさみ・長澤まさみら受賞者発表 新人賞には北村匠海・森七菜ら
2020.10.08 05:00
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「第12回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が、7日に発表された。水川あさみ・長澤まさみらが受賞となった。
水川あさみ・長澤まさみら「第12回TAMA映画賞」受賞
同賞は2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したものとなっている。「最優秀作品賞」は『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)と『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)。「最優秀男優賞」には『ラストレター』の福山雅治、『喜劇 愛妻物語』の濱田岳、「最優秀女優賞」には『喜劇 愛妻物語』の水川あさみ、『MOTHERマザー』の長澤まさみが選ばれた。
また、本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰する「最優秀新進男優賞」には宮沢氷魚、北村匠海、「最優秀新進女優賞」には松本穂香、森七菜が選ばれている。
なお「第12回TAMA映画賞」の授賞式は11月29日、府中の森芸術劇場 どりーむホールにて行われる。(modelpress編集部)
第12回TAMA映画賞・各賞受賞理由
<最優秀作品賞>・『海辺の映画館-キネマの玉手箱』
大林監督の壮大かつ鮮烈なイマジネーションが炸裂し、戦争とは何かを明示しつつ、映画の未来は明るいと観客に希望を託した。
・『ラストレター』
初恋の記憶が「手紙」に呼び起こされ、人生を歩みつづける希望として現在に差し込んでいくさまを、瑞々しい映像で描きあげた。
<特別賞>
・『アルプススタンドのはしの方』
応援席の高校生にフォーカスした構成は、「しょうがない」から「ガンバレ」へと感情の変化を捉え、落涙するほどの感動を与えた。
・『音楽』
男子学生たちが音楽の魅力に目覚めるさまを、繊細且つ膨大な線の動きと音楽のシンクロによってエモーショナルな作品に仕上げた。
<最優秀男優賞>
・福山雅治
『ラストレター」において、若かりし頃を思い今を逡巡する作家をワンシーン毎大切に情感をこめて演じることで、作品の世界観に溶け込み、観客に強く響いた。
・濱田岳
『喜劇 愛妻物語』において、ダメ男の願望を体言しつつも家族への愛情をもにじませ、唯一無二のにくめないキャラクターを創った。
<最優秀女優賞>
・水川あさみ
『喜劇 愛妻物語』において、夫を罵倒しつつ信じる芯の強さを示し、切れ味ある演技に悲喜交々をまとわせて一段の進境を示した。
・長澤まさみ
『MOTHERマザー』において、壮絶なまでの“影”の役に挑み、自堕落でありながら魅惑的な母親を演じることで、新境地を切り開いた。
<最優秀新進監督賞>
・HIKARI監督
生まれつき障がいをもつ1人の女性が、自分の世界を輝かせていくさまを、アニメーションや漫画などを織り交ぜ、多彩に表現した。
・ふくだももこ監督
一筋縄ではいかない高校生たちの心の内側を描き、人を想うことで痛みを伴いながらも世界を切り拓いていく姿に勇気づけられた。
<最優秀新進男優賞>
・宮沢氷魚
物静かな佇まいと透き通るような眼差しで心の揺れ動くさまを自然に表現した。役に真摯に向き合う姿勢は、さらなる飛躍を予感させる。
・北村匠海
憂いをおびた眼差しや細やかな心情を表現するふとした仕草で魅了するだけでなく、心に届く声のトーンでも共感を呼び覚ました。
<最優秀新進女優賞>
・松本穂香
映画の情景と調和しながら、時に言葉以上にふるまいで語り、静かな情熱に支えられた表現力でより高く羽ばたくことを感じさせる。
・森七菜
『ラストレター』において、天真爛漫な役を輝くような透明感をもって活き活きと演じ、物語に爽やかな風を送り込んだ。
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