草なぎ剛、主演映画決定 新井浩文・MEGUMI・中村倫也と兄弟役<台風家族>
2019.01.22 06:00
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『箱入り息子の恋』の市井昌秀監督と、そのスタッフによる最新作『台風家族』が公開することが決定した。主演には草なぎ剛を迎え、新井浩文・MEGUMI・中村倫也・尾野真千子らが出演する。
草なぎ剛主演『台風家族』に豪華キャスト集結
2018年の7月、39.2度という県内史上最高気温をたたき出した栃木県佐野・藤岡の中でロケが行われた本作は、市井監督が12年間の構想を経て、自身のオリジナル脚本によって映像化が実現したブラックユーモアあふれる、ある一家の真夏の1日の物語。スタッフが口を揃えて「脚本が面白い!」と称賛する本作には、個性あふれる豪華キャストがその企画の確かな面白さに集結。たった1日の中に“苦笑”と“共感”そして“衝撃の愛のラスト”がぎゅっと詰まった作品となった。昨年『クソ野郎と美しき世界』に出演、限定2週間興行で25万人動員の成績を残し、さらにユーチューバー草なぎとして、好きなユーチューバーランキングで2位という、新しい形での活躍に注目の集まる草なぎが一家の長男・小鉄を好演。
また、昨年公開作5本への出演など、過去多くの映画での男優賞を獲得、確かな演技力で日本映画界には今や欠かすことの出来ない新井が次男・京介役に。鈴木家兄弟の3番目・長女の麗奈役には、本格派女優として多くのジャンルで幅広く活躍するMEGUMI。そして、ドラマ・映画でその顔を見ない日はない活躍を見せる中村が三男・千尋役。さらに、市井監督の作品として「ドラマW 十月十日の進化論」で主演を務めた以来の参加となる尾野は、『クソ野郎と美しき世界』でも共演した草なぎと2度目の夫婦役となる。
このほか、小鉄の一人娘役にはティーンを代表するファッショニスタとして活躍する傍ら、2017年にプロのジャズピアニストとしてデビューした甲田まひる。長女・麗奈の彼氏役として、1歳の時から大衆演劇での芝居経験を持ち、昨年は『サラバ静寂』などの話題作4本に出演する若葉竜也、本作で重要な人物として観客の皆さんを驚かせる存在となる謎の女には、蜷川幸雄演出作品に過去多く出演し確な演技力を評価される長内映里香が抜擢。この鈴木家兄弟の両親役として、ドラマ「気になる嫁さん」(72年)、「帰ってきたウルトラマン」(71年)でのヒロインなど多くのドラマ・映画に出演してきた榊原るみと、『愛のコリーダ』(76年)で報知映画賞・最優秀主演男優賞受賞で爆発的な話題を呼び、ダンディーな俳優として、『龍三と七人の子分たち』(15年)や『東の狼』(16年)など、いまだ主演として演じ続ける藤竜也(ふじたつや)が初共演する。
なお、本作は2019年初夏に公開予定。(modelpress編集部)
草なぎ剛コメント
とてつもなく暑い真夏の撮影でした。撮影の序盤、市井監督に「草彅さんの中に小鉄は十分居るから、作り出そうとしなくて良い」と言ってもらえて、それが難しくもあり、だけど新しい自分を引き出してくれたと思っています。改めて、市井監督、すごいなぁ、と。脚本を読んだときも、面白いと思ったんだけど、現場に入って実際に演じてみると本当に笑っちゃって。そんな現場の空気がとても良かったです。僕が演じた小鉄の役は、本当にダメダメな奴なんですけど。逆にそういうところが魅力的で、愛くるしく、むしろ愛すべき人物だな、と思えました。撮影を重ねていくうちに、自分では気づいていないんですけど、自然と「鈴木家」っていう、家族のリアルな感じが出来上がっていった気がします。ラストカットの撮影は、なんかすごいジーンときちゃいましたね。映画を観てくれた人には、必ずあの真夏の暑さと、僕らの“パッション”がスクリーンの中から「ぶわ~ん」と伝わると思います!新井浩文コメント
MEGUMIさんのすっぴんと、うちの顔は非常に似ているので、兄妹設定は説得力があるかと思われます。MEGUMIコメント
エンディングに向かうにつれて分かりやすく役者陣やつれていきます笑。それくらい汗かいて、ぶつかって、剥き出しで演じました。人との関わりが気薄なこの時代に、やっぱり人間ってイイなぁーなんて思って頂けたら。。中村倫也コメント
今回、鈴木家4兄妹の末っ子、千尋役を演じさせていただきました、中村倫也です。映画のタイトル通り、気温も湿度も風速も高い「濃ゆい」作品に参加できて、思い出の多い夏を過ごすことができました。ワケありまくりの暗雲立ち込める鈴木家に、果たして台風一過は訪れるのか。ぜひご期待ください。尾野真千子コメント
市井組に参加できた事はとても嬉しい事でした。一人一人の人物の裏設定から、性格、色んなことを大切にしながらの撮影、皆んなで作っているんだという雰囲気がとても素敵でした。そして共演者との真夏での撮影、大変でしたが助け合いながら和気藹々と楽しい撮影でした!草彅さんとの2度目の夫婦役、また違った草彅さんに出会えてもっともっと違う草彅さんに会いたくなりました!甲田まひるコメント
鈴木ユズキ役を演じました、甲田まひるです。本作は自分にとって奇跡的な出会いだと思っています。私もピアノをもともと弾いていたので、重なる部分がたくさんありました。でも久しぶりにクラシックを弾いたし、演奏シーンでは演奏と演技が同時に決まったテイクを出すのに苦労しました。演技は初めてでしたが、父親を嫌悪する女の子の役がすっと自分の中に入ってきて、自然にユズキとしてその空間にいることができたと思います。とにかく現場がとても暖かく、撮影が進むにつれ、本当の家族になったような感覚で過ごしていました。若葉竜也コメント
炎天下での撮影、しかも室内。キャストスタッフ、汗と埃まみれになりながら映画を撮りました。僕自身、5人兄弟の三男として育ってきたので、長男のあのかっこ悪さも、次男の優しさも、妹のムカつく感じも、全て生々しくて、可笑しくて、愛らしく思いました。すごく個人的な事ですが、なかなか僕が出てる映画を観てくれない兄や弟にも、観てほしいなぁと思う作品です。長内映里香コメント
テーマを背負った役を初めて映画でさせていただきました。「とにかく役作りをしないでほしい」というなんともざっくりした市井監督の言葉に最初翻弄されそうになりましたが、自分が自分自身でそこに居られることを気をつけてみました。いざ現場に入ると、私の不安を吹き飛ばしてくれるような監督の包容力と、スタッフの方々の熱量に食らいついていました。そしてキャストの方々の体温高めの心配りに、そういう環境が当たり前ではないと感じつつ、私にとって、役にとっても、それが何よりの救いでした。皆さんのエネルギーをバシッと受けて、その後の作品への姿勢に影響するほど、有難い現場でした。榊原るみコメント
高齢者の母親役 光子をやらせて頂きました。初めてのノーメークで、髪も白髪を増やして、よりリアルな役作りをしてみました。勿論、何もしなくても既に充分高齢者なんですけどね。現場の雰囲気もとても暖かく、その上ラストに近いシーンでは、私達の世代にとって憧れの藤竜也さんに手を握ってもらうカットがあったのです。NGが出たお陰で、なんと3回も握って頂き、まあ、嬉しくて、心臓がドキドキ、ドキドキ。こんな事もあるから、年をとるのも決して悪くはありませんよ。監督はじめ皆さま、ありがとうございました。藤竜也コメント
「ウハッなんだこれは!これは面白い!!」これが市井さんの脚本を一読したあとの感想でした。草彅さんをはじめ、良い俳優さんたちとの現場は楽しかったですね。ひさしぶりに殴り合いのシーンなんかあって昔を思い出しましたよ。試写を観たんですが、とても短く感じました。面白い映画の証拠ですね。市井昌秀コメント
富山に住む両親と離れて、僕は長年東京に住んでいます。両親の誕生日や結婚記念日に二人のことを考えることはあっても、普段は忙しさにかまけて二人の存在はほとんど頭の中にありません。そんな自分の薄情さに気づき、胸がチクリと痛んだ時、どうしても家族の映画を作りたい、作らなければと思ったのが、12年前です。長年に渡り温め続け、ようやく出来上がったシナリオを元に、最高の環境をスタッフが作ってくれました。そして、それに応えた魅力溢れる役者たちがちゃんと血の通った人間として演じ切ってくれました。映画「台風家族」は、地元を離れた兄弟たちが実家に帰省した際に起こる騒動を描いた、一日だけのお話です。一人でも多くの方の心の琴線に触れることができたなら幸せです。
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