「火花」を映画化/菅田将暉、桐谷健太、木村文乃(C)2017「火花」製作委員会

菅田将暉&桐谷健太、W主演で「火花」映画化<コメント到着>

2017.02.14 10:53

第153回芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピース又吉直樹の初純文学作品「火花」の映画化が決定。俳優の菅田将暉桐谷健太が映画初共演でW主演をつとめる。

  

「火花」とは

又吉直樹(C)2017「火花」製作委員会
又吉直樹の初純文学作品「火花」(C)2017「火花」製作委員会
同作は、漫才の世界に「夢」を持って身を投じるも、結果を出せず底辺でくすぶっている青年・徳永と、強い信念を持った先輩芸人・神谷が出会い、「現実」の壁に阻まれ、「才能」と葛藤しながら歩み続ける青春物語。掲載された雑誌「文學界」は驚異的な売り上げを記録し、単行本の部数は253万部を突破。「第153回芥川賞」を芸人として初めて受賞する快挙を達成するなど、発売当初から大きな話題となった。2016年6月からNetflixでドラマ化(総監督:廣木隆一)され、さらに同ドラマがNHKで連続ドラマとして放映される(17年2月~4月予定)ほどの注目作だ。

板尾創路(C)2017「火花」製作委員会
今回監督をつとめるのは、又吉の先輩でもある板尾創路。同じ芸人であり、又吉からの信頼も厚い板尾監督しかいないとの声に快諾し、板尾ならではの視点を盛り込みながら映画「火花」を新たに創造する。そんな板尾とともに脚本を作り上げるのは映画監督の豊田利晃氏。俳優として長年付き合いのある板尾からのラブコールにより、決定。豊田自身も約20年ぶりの試みとなる。

菅田将暉&桐谷健太のW主演

今回、菅田は、まったく芽が出ない若手お笑い芸人・徳永を演じる。また桐谷は徳永の師匠となり、強い信念によって“真の笑い”を追求する先輩芸人・神谷を演じる。共に今をときめく人気俳優であることに加え、「舞台に立ち、人を笑わせる“漫才師”としての存在感」、「目指した“夢”を前に惑い、突き進む危うさ」を表現できる稀有な俳優という理由で抜てき。auのCM「三太郎」シリーズでのお馴染みのコンビである。

菅田、桐谷ともに大阪出身であり、撮影前に入念な稽古を行う予定。それぞれのコンビが魅せる関西弁の台詞や漫才シーンにも注目だ。

菅田将暉&桐谷健太コメント

「お笑いがなかったら、今の僕は存在していないと思います」という菅田は「自分にとって神様であり日常である芸人さんを演じるという事に物凄く怖さがあります」と吐露。「でも板尾さんと出会ってなんかもうどうでも良くなりました。だってこんなにおもろそうな座組。原作。そして聞いたら芸人さんあるあるだと言うじゃないですか。知りたい。そんな欲求がある事をお赦し下さい」とユーモアたっぷりに意気込んだ。

一方、桐谷は「幼い頃から、人を笑かして笑顔と笑い声が生まれた時のエネルギーが大好きでした」といい、「同時にウケへんかったら…とゆう、底知れぬ恐怖を感じ、眠れない夜も何度もありました。人に笑ってもらえる最上の喜びと、この上ない困難さ。それを生業とする芸人さんは狂気の沙汰。怪物です。そんな世界に生きようとする、愛おしい男たちの物語。役者が芸人を演じるのではなく、芸人を生きます」と気合いを見せた。

ヒロインは木村文乃

また、神谷の恋人ヒロイン・真樹を演じるのは、女優の木村文乃。売れない神谷を支え、徳永にも優しく接しながらも、2人の人生の転換の引き金となる切ない存在ともなる美しい女性を演じる。

川谷修士、三浦誠己(C)2017「火花」製作委員会
さらに、徳永と「スパークス」というコンビを組むツッコミ担当・山下役には川谷修士(2丁拳銃)、神谷と「あほんだら」というコンビを組むツッコミ担当・大林役には三浦誠己。「漫才コンビのツッコミ役は、ボケ役よりも高度なお笑いの技術が要求されるため、経験者を入れたい」という板尾監督のこだわりにより、2人がキャスティングされた。(modelpress編集部)

ストーリー

若手コンビ「スパークス」としてデビューするも、まったく芽が出ないお笑い芸人の徳永(菅田将暉)は、営業先の熱海の花火大会で4歳上の先輩芸人・神谷(桐谷健太)と出会う。神谷は、「あほんだら」というコンビで常識の枠からはみ出た漫才を披露。それに魅了され、徳永は神谷に「弟子にしてください」と申し出る。神谷はそれを了承し、「俺の伝記を書いて欲しい」と頼む。その日から徳永は神谷との日々をノートに書き綴ることに。

その後徳永は、拠点を大阪から東京に移した神谷と再会。毎日のように芸の議論を交わし、神谷の同棲相手である真樹(木村文乃)とも仲良くなり、仕事はほぼないが才能を磨き合う充実した日々を送るように。しかし、いつしか2人の間にわずかな意識の違いが生まれ始める。

菅田将暉コメント

お笑いがなかったら、今の僕は存在していないと思います。常に芸人さんの繰り出すパンチが好きで好きで好きで好きで仕方なかった。人を笑わす、この痛みが無いと生きていけないとすら思っています。そんな自分にとって神様であり日常である芸人さんを演じるという事に物凄く怖さがあります。でも板尾さんと出会ってなんかもうどうでも良くなりました。だってこんなにおもろそうな座組。原作。そして聞いたら芸人さんあるあるだと言うじゃないですか。知りたい。そんな欲求がある事をお赦し下さい。ただ好きなものに邁進して良いと言う許可が下りたので、この度マイクスタンド一本のステージに立たせて頂きます。映画『火花』宜しくお願いします。

桐谷健太コメント

幼い頃から、人を笑かして笑顔と笑い声が生まれた時のエネルギーが大好きでした。同時にウケへんかったら…とゆう、底知れぬ恐怖を感じ、眠れない夜も何度もありました。人に笑ってもらえる最上の喜びと、この上ない困難さ。それを生業とする芸人さんは狂気の沙汰。怪物です。そんな世界に生きようとする、愛おしい男たちの物語。役者が芸人を演じるのではなく、芸人を生きます。あーコワ。

木村文乃コメント

誰もが知ってる物語の、誰もがどこかで経験したことのある苦さのなかで、少しだけホッといられるような存在になれるよう、板尾監督を信じてスタッフキャストの皆さんと一歩一歩踏みしめていけたらと思っています。

監督:板尾創路コメント

この小説を映像脚本にするのは大変苦労しました。語りを画にして登場人物の思いを観客に届けるのが私の今回の一番の仕事だと思い半年かけて脚本を作りました。キャスティングに関しては、関西出身のドリームキャストで何の心配もしていません。最終的に「スパークス」と「あほんだら」という二組の漫才コンビを誕生させ、M1グランプリに出場させたいです。

原作:又吉直樹コメント

「火花」は自分の作品ではありますが、舞台に立ったすべての芸人、それを支えてくださった多くの人達が大切に共有していた風景を、たまたま僕が書かせて貰っただけだと思っています。謙遜などではなく、むしろ大それた恥ずかしい発言かもしれませんが本気です。

その風景を子供の頃から尊敬している板尾さんに預かっていただけることが嬉くてなりません。脚本は豊田利晃さん。僕が東京で最初に好きになった大人です。キャストを聞いたときも興奮しました。菅田将暉さん、桐谷健太さん、木村文乃さん、お三方とも僕にとって色気と才気が爆発している特別な俳優さんです。そして、2丁拳銃・修士さん、俳優の三浦誠己さん。昔からお世話になっている大好きな先輩なので心強いです。なぜでしょう。監督、脚本、俳優、優しいけれど喧嘩が強い方々ばかりが揃った印象です。ドキドキしてきました。よろしくお願いいたします。
【Not Sponsored 記事】

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