関ジャニ∞錦戸亮、初サスペンスで実写映画主演 木村文乃・優香ら実力派キャスト集結<コメント到着>
2016.09.23 05:00
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関ジャニ∞の錦戸亮が、2018年公開予定の映画『羊の木』で主演を務めることがわかった。錦戸は今作で初のサスペンスに挑戦する。
漫画界が驚嘆した問題作を実写映画化
今作の原作「羊の木」(講談社イブニングKC刊)は、「がきデカ」の山上たつひこ氏、「ぼのぼの」のいがらしみきお氏というギャグマンガ界に君臨する2人の巨匠がタッグを組み、殺人などの凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件、住民と元受刑者の不協和音、そして人間が本来的に犯罪者に感じる生理感覚を見事に描ききり、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した問題作。そしてメガホンを取るのは「桐島、部活やめるってよ」で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞、さらに「紙の月」で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、日本を代表する監督の1人である吉田大八監督。今回描くのは「普通の人の輪に入り込む異物」という極限の設定と、その異物が元殺人犯であるというセンセーショナルなテーマ。原作を大胆にアレンジし、全く異なる新しいエンディングを創り出す。
錦戸亮「ソワソワしています」
錦戸が映画主演を務めるのは、2014年公開の北川景子とW主演を務めた「抱きしめたい -真実の物語-」以来。お人よしな市役所職員・月末一役として、犯罪者の受入担当となったごく普通の人間が抱く、細かな、そして大きな心情の揺れを表現する難しい役柄に挑む。「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています」とやや緊張の様子を見せるも、吉田監督作品に初参加とあって「監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に『月末』として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」と気合十分にコメントを寄せた。
強烈な個性を持つ実力派キャストが集結
さらに、町に帰郷した月末が想いを寄せ続ける同級生・文を演じるのは木村文乃。「最初にお話を頂いた瞬間から、吉田監督とお仕事出来ることを楽しみにしています。黒でも白でもなくグレーな部分に切り込む今回の作品がどんな吉田色に染められていくのか、そしてその一員になれることをとても嬉しく思います」と喜びをあらわに。そして町に放たれ、新たな人生を始める6人の元殺人犯たちは豪華アンサンブルキャストとなった。ごう慢ですぐ人に絡む釣り船屋・杉山勝志役に北村一輝、色っぽく隙のある介護士・太田理江子役に優香、人見知りで几帳面すぎる清掃員・栗本清美役に市川実日子、大人しく気弱な理髪師・福元宏喜役に水澤紳吾、強面で寡黙なクリーニング屋・大野克美役に田中泯、無邪気で好奇心旺盛な宅配業者・宮腰一郎を松田龍平が演じる。原作の極限の設定と強烈な個性を持つキャスト陣へ吉田監督が起こす化学反応に期待が高まる。
なお、今作は2016年10月よりクランクイン。2018年公開予定。(modelpress編集部)
映画「羊の木」ストーリー
さびれた港町・魚深市(うおぶかし)に移住してきた見知らぬ6名の男女。ごく普通の市役所職員・月末一(つきすえはじめ)は彼らの受け入れを命じられた。時を同じくして、月末が想いを寄せ続ける同級生・文(あや)も魚深へと帰郷していた。この6人の移住者は、何かがおかしい。落ち着かない言動、尋常ではない佇まい、不審な同行者。月末は衝撃の事実を知る―彼らは新仮釈放制度により自治体が身元引受人となって出所した元受刑者であり、全員に殺人歴がある。そして、この事実は知られてはならない。異物を受入れた町と人々の日常の歯車がにわかに狂い始める――キャストコメント
・錦戸亮/月末一(つきすえはじめ)役僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に「月末」として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!
・木村文乃/石田文(いしだあや)役
最初にお話を頂いた瞬間から、吉田監督とお仕事出来ることを楽しみにしています。黒でも白でもなくグレーな部分に切り込む今回の作品がどんな吉田色に染められていくのか、そしてその一員になれることをとても嬉しく思います。
・北村一輝/杉山勝志(すぎやまかつし)役
吉田大八監督の作品に参加出来る事、大変嬉しく、楽しみでなりません。監督の繊細な世界観と羊の木のもつ独特な雰囲気に浸りながら撮影に挑みたいと思っております。
・優香/太田理江子(おおたりえこ)役
吉田監督の作品を見ていたので今回ご一緒出来る事に幸せを感じています。「愛しすぎて人を殺してしまい、服役した女性」という、初めての役に難しさを感じますが、吉田監督と話し合いながら演じていきたいと思います。
・市川実日子/栗本清美(くりもときよみ)役
羊の木という、木に羊が生っている絵を見せて頂きました。不思議で少し恐いその絵は、脚本から感じた、現実と夢想の狭間を行ったり来たりするような感覚と近い印象を受けました。脚本の中のリアルはどこにあるのか…これから吉田監督の作られる世界が、少し恐くて、たのしみです。
・水澤紳吾/福元宏喜(ふくいひろき)役
小学生の時、実家近くにいがらしみきおさんが引っ越してこられて、隠れながら友人と家を見に行ったこともありまして、不思議な感じであります。何かそんな「力」を想いながら(一方的にですが…)撮影まで準備できること、大変心強く、嬉しく思います。
・田中泯/大野克美(おおのかつみ)役
また人になる。素人同然の僕に演技の依頼だ、役者になってくれと頼まれたのだ。僕は役の人のことを夢中になって思う。僕自身のことも。出会って来た偶然が、もしどこかで入れ代っていたら、この役の人のようになっていたかも知れないと思い、グルグルと考えることがある。「羊の木」の大野も、そんな人の1人かも知れない。僕は1人じゃないと、いつも思っている。1人分生きるのではもったいない。今の僕はたまたまさ、と思う。ひょっとしたら、偶然のめぐり合わせで、僕は大野のようになっていたかも知れないのだ。面白い!成ってみようじゃないか、僕は嬉しい!
・松田龍平/宮腰一郎(みやこしいちろう)役
吉田大八さんとやれることを、嬉しく思っています。自分の思いを色々とぶつけさせていただく、素晴らしい機会を頂いたことを幸せに思う次第です。
スタッフコメント
・監督:吉田大八善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作「羊の木」に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです。
・プロデューサー:井手陽子
過去を知らない人ばかりのこの世界で、過去に秘密を持つ移住者たちを受け入れる物語は、あながち、ただのフィクションとは言いけれません。誰かと一緒に生きることは、様々な問題を生みますが、その出会が何かをもたらすこともあります。この原作に引き寄せられ、吉田監督と魅力的なキャストたちの出会いがもたらす、新たな「羊の木」が、どんな結末を迎えるか、今から楽しみでなりません。
・原作:山上 たつひこ
不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に。
・作画:いがらしみきお
映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとても嬉しいです。原作とはまた違った「羊の木」を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています。
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