声優・梅田修一朗×竹内良太「青のミブロ」アフレコ現場を語る。京都の思い出話も【独占】

アニメ『青のミブロ』で、主人公・ちりぬ にお役を演じる梅田修一朗さんと、大胆不敵な豪傑・芹沢鴨役の竹内良太さんにインタビュー!
アフレコ現場で生まれたキャスト同士の絆や裏側、そして作品の舞台となる“京都”での思い出を中心にお届けします。
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アフレコ現場は“12年制の学校”!? 驚きの裏側 初めての京まふ巡りと、忘れられない“京都ごはん”『青のミブロ』って?
週刊少年マガジン連載の同名マンガのアニメ化作品。2024年10月~2025年3月に放送されたアニメ1期では、13歳のふつうの少年におが、壬生浪士組、通称ミブロに加わり、京の街を守るため命懸けで戦う日々を通して絆を深める姿が描かれてきた。新シリーズ・芹沢暗殺編では、ミブロの面々のお互いの譲れない正義が交錯する末、儚き暗殺譚へと突き進んでいく物語が繰り広げられる。
アフレコ現場は“12年制の学校”!? 驚きの裏側
1期のアフレコを振り返って、印象的だったことはありますか?
梅田:
なんて言うんだろう……部活ですね! 12年制の学校のような感じがしました。僕が1年生で、12年生の先輩もいるような(笑)。
竹内:
確かに、その雰囲気があった気がする!
梅田:
例えば、12年生の先輩方はミブロの収録前から関わり合いがあって、「おう」とか「よお」みたいな感じ。そこに僕が「初めまして……」と入る感じで。
竹内:
緊張した?

梅田:
緊張しましたし、「にお」のキャラクターが簡単じゃないなと思っていたので、めちゃくちゃ気負ってました。よし頑張るぞ!って意気込んでいたら、阿座上(洋平)さんが「ここは力を抜いてやればいいんじゃない?」と言ってくださった。演じる土方歳三みたいな感じで話しかけてくれたのをよく覚えてます。竹内さんは?
竹内:
すごい緊張してたから、1期はあっという間だったけど、今思い返すと苦しさよりも楽しい思い出が多かったかな。物語も要所要所で締めるところがあり、各キャストのすてきなお芝居が聞けて良かったなと。「芹沢をやるぞ!」って気負わずに挑めたのは、すごくすてきな現場だったからだと思う。キャスト陣がそれぞれ作り上げてきたものをしっかりとアフレコ現場で出していたから、自分もスムーズにミブロの世界に入れたんだよね。そしてやっぱり、「にお」の背中、梅ちゃんの背中を見ながら過ごした24話だったね!

梅田:
こちらこそです。芹沢さんのシーンは毎回ワクワクしていました。「どんな芹沢さんが見られるんだろう?」って。
竹内:
ありがたいですね。
梅田さんは、竹内さんの芝居のどんな部分に魅力を感じますか?
梅田:
芹沢さんには、暴力の奥に秘められた“語られない優しさ”があるんです。芹沢さんの行動や言葉の裏に隠れている“本質”みたいな、本当の部分は意外と繊細だったりして。そういったところがすごく魅力的なんです。そんな芹沢さんの素の部分を、竹内さんの丁寧なお人柄が支えていらっしゃる感じがします。
竹内:
むずがゆいよ~(笑)。
竹内さんから見た梅田さんの魅力は?
竹内:
梅ちゃんは多趣味だよね。いろんなことに詳しいし、その探求心や好奇心がお芝居の糧になっているイメージ。「にお」が自分から進んで壬生浪士組の中に入り、自分が知らなかった世界を知ることによって成長していく物語なので、そこが梅ちゃんにピッタリだなと。「にお」が成長する過程も、梅ちゃんの好奇心や貪欲に人と接して学んでいく人間性とマッチしている部分がすごくあると思う。そこが1期のアフレコですごく感じたところですね。
梅田:
ありがとうございます!

竹内:
普通に梅ちゃんと話していてもおもしろいし、こんなに人としてリスペクトできる人がいるのかって思うくらい、羨ましく思ってます。多趣味なことも、梅ちゃんの話し方も、人間味があるところもね。自分が持ってないものを持っている人を見ると、竹内はいいなぁって羨ましくなるんです。作中は芹沢と「にお」は大人と子供みたいな関係ではあるけど、アフレコでは楽しくお話をしてて、すてきな仲間だと思ってます。そう思うのは、すべて梅ちゃんの人柄です。
梅田:
ありがとうございます! でも、多趣味って言ってくださいましたけど、竹内さんも趣味が多い人ですよね?
竹内:
僕もいろいろやっているけど、梅ちゃんもたくさんの趣味があるよね。
梅田:
僕はオタク気質であり、「おもしろい」と思ったらやってみたくなるタイプです。
お二人の関係性が現場にもそのまま出ていたんですね。
竹内:
確かに、キャリアも役柄も関係なく、みんなで一つになる感じがあるよね。
梅田:
キャリアも様々で、僕に近しい人もいれば大先輩もいて、それぞれの経験を積んできた中でミブロとして集まっている感じですね。作中の登場人物たちとリンクするところがあると思います。武士としてそれぞれが生きてきて、ならず者の集団と言われた人たちが、少しずつ壬生浪士組としてまとまっていく感じがすごく面白い。時に引っ張っていただいたり、時に見守っていただいたり、時に背中を見させてもらったり...…。壬生浪士組にいるような感覚で、すごく楽しいです。

初めての京まふ巡りと、忘れられない“京都ごはん”
本作の舞台は京都。竹内さんの出身は神戸です。関西出身者として京都を舞台にした作品に出ることへの思いや、京都にまつわる思い出を教えてください。
竹内:
実はまだ、京都にはそんなに遊びに行ったことがなくて(笑)。京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア)のイベントで初めて京都を回りました。修学旅行で行った記憶もありますが、しっかりと京都の街を見て・感じたのは大人になってからですね。もちろん、関西出身だから京都を舞台にした作品に出られるのはうれしいです。この機会に京都のことをもっと知りたいと思っています。
京まふの時は、どこを回ったのですか?
竹内:
新選組ゆかりの地を巡りました。八木邸(幕末に新選組の屯所として使われ、芹沢鴨が暗殺された際に付いたとされる刀傷がある場所)も行きました! ここが最期の刀傷のところで…という案内をしてもらったけど、刀傷には絶対に触ってはいけないということで、触らせてもらえませんでした(笑)。有名な寺社仏閣以外はあまり京都のことを知らなかったから、今すごく楽しいですね。なんか関西に帰りたくなってきました!

梅田さんの京都の思い出は?
梅田:
僕も修学旅行です。伏見稲荷大社の麓のお蕎麦屋さんで、きつね(油揚げ)のどんぶりを食べて、お出汁がすごく美味しかった! でも、今になってもう一度行ってみたいけど、どれだけ調べてもそのお店が出てこなくて……。幻だったんじゃないかって思ってます(笑)。
竹内:
本当に食べたのかどうか?
梅田:
きつねに化かされたかもしれないです(笑)。本当に美味しくて。ぜひあの……きつね丼って言うんですかね、あのどんぶりの情報を求めています。
竹内:
肉吸いみたいな感じ?
梅田:
油揚げとご飯とネギだけなんです。肉も入っていないし、かまぼこも入っていない……という(編集部談:有名な京グルメ「衣笠丼」と思われます)。
竹内:
食べてみたいな~。
梅田:
今京都に行くなら、ラーメン屋さん巡りもしたいですね。すごく美味しいお店があるので!
竹内:
商店街にも行きたいね。
梅田:
錦市場商店街のハモ天も食べたいです。
竹内:
いいよねぇ!

役同士の関係そのままに、信頼と尊敬で結ばれている梅田さんと竹内さん。互いへの信頼と尊敬がにじむ掛け合いは、作品の空気にもそのまま息づいているようです。
写真/しばたみのり 文/anna
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