朝ドラ『おむすび』タイトルに込められた“本当の意味” 「深い」「大きな伏線」との声も
朝ドラ『おむすび』で、結(橋本環奈)の脳裏によみがえった幼い日の記憶に、「大きな伏線」との声が。結の名前だけが由来ではなかった、タイトルの本当の意味とは…。
NHK連続テレビ小説『おむすび』にて、結(橋本環奈)の脳裏に、阪神・淡路大震災の被災経験の記憶がよみがえる場面が描かれた。Xでは、結の心情や今後の展開、ドラマのタイトルの由来について思いを馳せる声が見受けられた。
結は書道部への入部を迷う
恵美(中村守里)に書道部に誘われた結は、入部を迷って思い悩む。
母の愛子(麻生久美子)から、迷う理由について聞かれた結は、「畑の手伝いもあるけん」と話すと、続けて「それに...いくら楽しくても、なくなっちゃうかもしれんし」と吐露。その脳裏には、アニメキャラの格好をしてはしゃぐ幼い結の姿と、地震の被害で崩れた建物の様子がよぎった。
阪神・淡路大震災で被災
結の一家は、以前は兵庫・神戸市で暮らしていたが、1995年1月17日の阪神・淡路大震災で被災し、父・聖人(北村有起哉)の故郷である糸島に移り住んだ。
ドラマの初回では、聖人が「9年と2ヶ月と20日や」と、震災からの時間経過を細かく数えるセリフもあるなど、なお癒えない心の傷を抱えている様子もうかがえる。
タイトルの「おむすび」の意味とは
ドラマのタイトルは、西日本でポピュラーな呼び方である「おにぎり」ではなく、「おむすび」となっており、Xでは「九州北部は『おむすび』ではなく『おにぎり』では?」などと疑問の声も見受けられた。
阪神・淡路大震災をめぐっては、被災地で行われた炊き出しで被災者に多くのおむすびが届けられたことにちなみ、「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000年に、1月17日を「おむすびの日」として制定した。
「深い」「大きな伏線に」の声
そのため、視聴者から「1/17がおむすびの日で朝ドラのタイトルもおむすびって深いのな」「朝ドラのおむすびは『おむすびの日』からきてるのか」「地震発生の日は『おむすびの日』に制定。これは後々の展開への大きな伏線になるのかも」といった声が。
中には「苦しい状況にある人に思いを馳せる日。食べられることのありがたさを刻む日。おにぎり、じゃなくてあえて『おむすび(結)』なのは重い意味があるんだとおもう」との指摘もみられた。
「平穏無事」を願う心情に理解
また第2話では、結が「うちは毎日平穏無事に過ごせて、おいしいもんさえ食べられたらそれでいいと」と発言。理沙(田村芽実)に「いま楽しいと?」「ほんとにそう思っとお?」と聞かれ、「あんたにうちの何が分かると?」と冷ややかに立ち去る場面もあった。
楽しいことは「なくなってしまうかも」と考え、平穏無事を願う結の心情に「結ちゃんは阪神淡路大震災の被災者なんやな...子供の頃のトラウマから、やりたい事に熱中するより、平穏無事に暮らしたいって思うようになってしまったのね」と理解を示すコメントも。
「そうか、阪神大震災を経験してるから、平穏無事に暮らしたいっていう今の結ちゃんがあるのね」「平和に過ごすだけで楽しいの? と聞かれた結の気持ちを思うと胸が痛い」「結の毎日平穏無事に暮らせればいいには、深い思いがあるんだね」と思いを馳せる人も見受けられた。
(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)
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